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2013年9月分

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2013/9/30


僕は古い映画(80年代くらいまで)は好きで息抜きにたまに楽しむが、最近の映画はスピードが速くてついていけず(要するにオヤジなんですよ)あまり見ない。

でも先日帰りの飛行機で久しぶりに最近の映画を観た。オブリビオンと言う映画で主演のトム・クルーズは僕と同じ歳で親近感があって観たのだけど、スケールが大きく幻想的でなかなか面白かった!

ところが最後の意味がわからずスッキリしない。やっぱり歳のせいでついていけないのですかね…トムは同じ歳なのに…。

PS 7月に吹田で共演した地元の高校2年のヴァイオリニスト内尾文香さんがモスクワで行われたオイストラフコンクールジュニア部門で第2位だったそうですごく嬉しい!彼女はまだまだこれから成長していく凄い才能なので将来が楽しみです!


   藤岡 幸夫


2013/9/28


ベルリンでコンサートを終えてウィーンへ。デビュー以来仕事では夫婦でヨーロッパのいろいろな街を訪れたけど、観光するのは20年以上振り? 二人でウィーンに来るのは初めてで、かみさんが足が棒になるくらいスケジュールびっしり組んでくれてあちらこちらに行って来ました。
仕事のプレッシャーがないから楽しかったです。

一番心に残ったのは昨晩の国立歌劇場でのオペラ「シモンボッカネグラ」。僕の大好きな
オペラでトーマス・ハンプトンをはじめ素晴らしい歌手陣だったけど、何よりオーケストラの柔らかくて美しい響きに最初から最後まで心を奪われました。すごく勉強になったし、20年以上前に初めてウィーン国立歌劇場のオーケストラの音を聴いた時(シノーポリが指揮するマノンレスコー)に全身鳥肌がたったのを思い出した…。

とても濃密な1週間を終えて来週関西に帰ります。

来週は関西フィルといずみホールで毎年恒例の夢チャリティーコンサート(一般非公開)、10月6日(日)がこちらも毎年恒例滋賀シリーズ第3弾で野洲公演。メインは「展覧会の絵」という豪華プロ。ホールは野洲駅前でホール前の野外プレコンサートは今や名物で楽しいです。初めての方も是非ともお待ちしてます!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



ベートーヴェンの隣で眠るシューベルトのお墓。今年は6月に続き12月にも大好きな変ホ長調(6番)のミサ曲を振れるのが嬉しい…!


有名なハイリゲンシュタットのベートーヴェンの散歩道。


シュテファン寺院


   藤岡 幸夫


2013/9/26


ベルリンフィルハーモニーホール開設50周年記念日独親善第9コンサートは素敵なコンサートとなりました。

日本からは東京、名古屋、姫路、加賀からの参加もあって現地でドイツ人の合唱と合流。最初はどうなるかと思ったけど、どんどんまとまって本番はすごく良かった。

ブランデンブルグ州立管弦楽団は品格高くありながら生き生きとしてリハから楽しかったし、ドイツ人のソリスト達も素晴らしかった。ホールいっぱいのお客様ですごく盛り上がって良かったです!

ドイツ人と第9をやるのは初めてだったけどすごく勉強になったし、日本からの皆さんとも交流できて想い出になるコンサートになりました。合唱指導の二階堂先生や神田先生をはじめ、ホールいっぱいのお客様でコンサートを成功させたマネジメントのスタッフの皆さん見事でした。全ての方々に感謝です!

今日はこれからウィーンに寄って帰ります。

それではまた!


リハーサルしたブランデンブルグ州立管弦楽団のホール。


リハしたホールの目の前に美しい川が流れる。川の向こうはポーランド!


ベルリンフィルハーモニーホール。素晴らしいホールでした。


ホール前の通りのプレート。


ヨーロッパのオケに行くと必ず日本人の団員さんがいるが、ブランデンブルグのオケにも二人いらっしゃいました。しかも二人ともオーボエでなんと二人ともワタナべさん!さらに向かって右が渡辺尚洋(たかひろ)さんで左が渡辺暁雄!! (僕の師匠と同性同名) さん。
加えて二人とも神奈川県出身。もちろんお互いにオケで会うまで全然知らなかったそうです。素晴らしい演奏ありがとうございました!


   藤岡 幸夫


※9/25 ドイツでの第九公演のevent reportはこちら

2013/9/20 (2023/11/8 改訂)


   ベートーヴェンの「第九交響曲」の話…その2


来週はベルリンフィルハーモニーホール50周年記念日独親善演奏会で第九を指揮する。皆さんと共演できるのを今から楽しみにしてます。

以前も書いたけど、第九の4楽章はベートーヴェンがシラーの詞をカットしたり並べかえたり、シラーにとって特別な意味を持たない言葉を強調してベートーヴェンの言いたい事が表現されている。(ミサ・ソレムニスも同じで、教典の言葉を自由に強調、省略して表現してる)。

初演当時のお客さん達は流行したシラーの詞を覚えていて、第九のアレンジされた歌詞に違和感を感じ戸惑ったという。

シーラーの詞をいじくり回した(原詩を3分の2近くカットした上、ベートーヴェンが勝手に詞を編集してる)グロテスクな馬鹿騒ぎというのが、一般的な評価で、再演時に4楽章がカットされる事も多かった。

また、ベートーヴェン信奉者のメンデルスゾーンはしっかり準備をして再演を指揮したが、4楽章については理解出来ないとしたし、それを聴きにきたシューマンも同様だった。

流行したシラーの詞が忘れられる時代になってから、第九の4楽章が評価されるようになったのだ(ベートーヴェンがシラーの詞を改竄したのに一般人は気が付かなかいので)。

具体的な話は以前にその1で書いたので詳しくは省くけど、ベートーヴェンはシラーの原詩をカットしてアレンジしたセンテンス「楽土の娘が引き裂かれた人々を魔法で結ぶ」を何度も繰り返し、特に後半ではシラーにとって特別な意味を持たない「娘(Tochter)」という言葉を強調する。(シラーはこの「Tochter」を「歓喜」の擬人化として使っていて、娘という意味ではない。しかし、ベートーヴェンはこの言葉を「娘」として扱い、しかも第九の主人公的な役割をこの言葉に与えて、「Tochter」という言葉を何度も強調する)。

この「娘」と、また他のセンテンスで使われる「天使」という言葉は不滅の恋人と重ねられてるといわれている。

ベートーヴェンが不滅の恋人と呼んだアントーニアに送った手紙で彼女を時に天使と呼び、また彼女と1812年に破局を迎えた後もベートーヴェンは彼女を愛し続け、彼女に「あなたの魂で引き裂かれた人々とまた結びつけてください」といった手紙を送っているからだ。

また以前も書いたが、ベートーヴェンには不滅の恋人と出会う前の恋人でベートーヴェンの子供まで産んだヨゼフィーヌという女性がいた。
ベートーヴェンはヨゼフィーヌと別れた後も事業に失敗した彼女を出版社などから大きな借金をして助けたが(1816〜17年)、結局ヨゼフィーヌは精神の病にかかり、1819年には幻覚の中だけで生きるようになり1821年に天国へ逝ってしまった。
この同じ頃に、第九のあの美しい3楽章がスケッチされてる…。

第九にはシラーの詩への共感だけでなくここでは書き切れないほどいろいろな想いがこめられてる。そして何より純音楽的に凄い作品なのは言うまでもない。

ここからは専門的な話になるが、楽譜の版についてベーレンライター版=古楽器のスタイルというイメージがあるとすればそれは出版社やCD会社の戦略で、決してそうではない。

因みに僕は昔からのブライトコプフ版を使ってるが、それは各ページが目に焼き付いてしまってるからで、他の版を参考に細かい修正はしてる。

ただ第九のベーレンライター版はブライトコプフとの相違点が比較的多い中で、いくつかの疑問が残る。

1楽章81小節めのフルートとオーボエのDは再現部と比較してもおかしいし、4楽章の330小節めの合唱の「Gott(神)」の響きを濁さないためのティンパニの大切なディミニュエンドがベーレンライターでは無くなってる。(新ブライトコプフ版は他のパートにまでディミニュエンドがついていてこれも疑問)。


上の写真が僕が使っている旧ブライト版、
Gottの神聖な響きを濁さないようティンパニだけがdim.


写真右がベーレンライターでdim無し、左は新ブライトで管弦楽全パートにdim. どちらも信じられない。スコア自筆譜は間違いが多く再演を経て修正されて出版されるが、再び自筆譜を参考に校訂されたという新たな版には疑問が多い。


またその後に続くテノールの速さが良く問題になるが(ベーレンライターはブライトコプフの二倍速いメトロノーム指定)、ここはメトロノーム表示より、個人的には行進曲風に(つまり2拍子)という指示と歌詞が大切だと思ってる。

ところで第九の初演時の編成は弦楽器は14 14 10 チェロとベースが合わせて12で、管楽器は2倍(倍管)!だった。ちなみに7番と8番の時の編成は更に大きく18 18 14 12 7+コントラファゴット2! で倍管!だった。

今では倍管は良しとされないけれど当時のベートーヴェンは倍管が普通で、4番の初演時のパート譜にはどこで倍にするかの書き込みが残ってるという。

実はベートーヴェンは常に大編成を望んでいたし、管楽器パートは倍管で響くことを想定してスコアが書かれたことになる。とても興味深いし、関西フィルと大編成のベートーヴェンをいずれやりたいと思ってる。


という訳でベートーヴェンの話はきりが無いのでそろそろ終わります。

長い文章読んでくださりありがとうございました!

それでは行ってきます!


追記 不滅の恋人は現在ではアントーニア・ブレンターノ(夫とは別居してた)に間違いないとされる。出会いは1810年で翌年に喜びに狂喜乱舞する7番が生まれる。

有名な不滅の恋人への手紙(ベートーヴェンの死後に発見された)は、1812年の夏のチェコ旅行直前に交わされたもので、アントーニアが妊娠を告げた内容とされる(ベートーヴェンの子供か旦那の子供か2つの説がある)。

この手紙の後にチェコ旅行で2人は幸福な時間を過ごし(この時の想い出が8番に込められてる)、ベートーヴェンはアントーニアとその子供とのロンドン移住を真剣に考えていたが、旅行が終わった直後に破局を迎え、アントーニアは夫の元へ帰る。それ以後もベートーヴェンはアントーニアを愛し続け、最後の3つのピアノソナタにも不滅の恋人への想いがこめられている。

アントーニアにしても、ヨゼフィーヌにしても人妻だったことからベートーヴェン死後も周りの人間が秘密を厳守した。ヨゼフィーヌが亡くなった1821年当時のベートーヴェンの会話帳のページは、ヨゼフィーヌの親族の要望で破棄されてしまったらしく破られて無くなっているという。
またベートーヴェンの子供ミノナはヨゼフィーヌの姉によって育てられた後、生涯独身で長寿をまっとうした。
不滅の恋人の話に興味ある方には沢山の研究書がありますが、まずはベートーヴェン研究で世界的権威の青木やよひ女史の本をお薦めします。


   藤岡 幸夫


<管理人より>
こちらもご覧下さい。
◆2008/10/4付from sachio ベートーベン 「第九交響曲」 の話・・・その1
◆2011/6/6付from sachio 「1812年」 の話
◆2015/5/22付from sachio「ベートーヴェン〜不滅の恋人〜と楽譜の裏側」の話

2013/9/18


今週は充電期間。10月17日(木)の関西フィル定期で取り上げるヴォーン・ウィリアムズのロンドン交響曲のスコアに浸ってる。

先日も書いたが、立体的なサウンドはスケール大きくとても豪華だが、その一方で品格の高い響きが魅力。2楽章の美しさには息をのむ…。聴きやすい交響曲なのでヴォーン・ウィリアムズを知らない人にも絶対楽しんでもらえるし、シンフォニーホールにこの交響曲の雰囲気とサウンドがすごく合ってると思う。

ところで前半のドヴォルザークのチェロ協奏曲を弾くロシア人若手チェリストのゴムツィアコフは2年前に共演して意気投合したので再会が実現。

彼はピアニストのピリスに見いだされた遅咲きの大器で、前回会った時に彼が「去年はオーケストラとの共演は一回だけだったんだ」というので、「どこのオケとやったの?」と聞くと、「シカゴ交響楽団」 僕は言葉を失ってしまった。超一流のシカゴといきなり共演とは凄い男です。

というわけで来月の関西フィルの定期すごく楽しみ。

さてさて来週はベルリンフィルハーモニーホール開設50周年記念日独親善第九演奏会で、日本各地から集まった合唱団と現地のコーラスとブランデンブルグの国立管弦楽団の皆さんとでベートーヴェンの第九を指揮してきます。どうなるか全く予想がつかずこちらも楽しみです!


それではまた!


夏に咲くはずだったひまわりは、かみさんがまいた種が2年前のもので全く芽が出なかった話はしたが、そのままほっておいたらこんな植物が出てきた…なんで…?どなたかご存知ですか?




   藤岡 幸夫


2013/9/17


昨日の台風は各地で大きな被害をもたらしたようで心よりお見舞い申し上げます。また昨日の後援会のパーティーも延期としました。改めてバンドネオンの三浦一馬さんと日程調整してお知らせいたします。


それではまた。



今日の夕空は美しかった…。昨日の台風の被害を思うと複雑な心境になります…。


   藤岡 幸夫


2013/9/15


今日は関西フィルと毎年恒例の高島(滋賀県)公演。悪天候にも関わらずたくさんのお客様本当にありがとうございました!

高島は毎年我々をよんで下さって今年で九年目でありがたいことです。

前半は地元出身でベルリンの留学から帰ってきたヴァイオリンの西川茉利奈さん。これまでに数多くの受賞歴のある素晴らしいソリストで、今日のメンデルスゾーンも品格高い素敵な演奏でした。

後半はタンホイザー序曲をメインにした華麗なる管弦楽曲集。関西フィルと普段あまり取り上げないヘンゼルとグレーテル序曲などもいれて新鮮だった。少しでも多くの新しいクラシックファンが生まれてくれたらと願います。

西川さん、司会の都築さん、関西フィルの皆さんお疲れ様でした。それからホールの熱心なスタッフとボランティアの皆さん、しがぎん経済文化センターの皆さんにはいつもながら心から感謝です。ありがとうございました!

さてさて明日は東京で後援会の皆さんとパーティー。ゲストのバンドネオンの三浦一馬くんとの再会が楽しみです。

次回の関西フィルとの滋賀シリーズは10月6日のこちらも毎年恒例の野洲公演でメインは展覧会の絵です。それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



西川茉利奈さんと。素敵なメンデルスゾーンでした。



ボランティアで手伝ってくれた安曇川高校吹奏楽部の皆さんと。ありがとうございました!青春を謳歌してください!


PS 禁煙をはじめた。実は2年前に禁煙して成功したのだけど、金沢で作曲家の池辺晋一郎先生とお酒をご一緒した時に、「フジオカくん、我々クラシックの人間はカルメンの存在意義の為にも(カルメンは煙草工事で働いていた)吸わなきゃいかん」と言われ、妙に説得力があってまた吸うようになってしまった…なんて人のせいにしてはいけませんね…意志が弱いだけです。今度はどうなることやら…。


   藤岡 幸夫


2013/9/12


今日は最後の夏を感じながらちょっとリラックス。
来月17日の関西フィルの定期のヴォーン・ウィリアムズのロンドン交響曲のスコアを読み始める。この曲はオケもよく鳴るし迫力満点なのだけど、とにかく美しく品格高い。
スコアを読んでてとっても癒されます…!


最初と最後に殆どの日本人が知ってるよく学校で使われるチャイムのメロディがひっそり奏でられるが、なんでこのウェストミンスターの鐘が日本でこんなに使われるようになったのだろう…?


明日はデュメイ指揮の関西フィルの定期で、15日は僕と関西フィルの毎年恒例の高島公演です。行きの電車からの景色が楽しみ!


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


PS 吉松隆さんが映画用に気持ち悪〜いウィンナワルツを(室内楽)作曲したらしい。オケ用に編曲してくれないかなぁ。


   藤岡 幸夫


2013/9/11


佼成ウィンドオーケストラとのCD録音すごく楽しかった!

たまに関西フィルの関係で中高の吹奏楽部の指揮に行くくらいで、本格的に吹奏楽を指揮したのは初めてだったけど、佼成の皆さんはすごいプロ集団で音楽も生命力溢れる。


今回録音したのは吹奏楽では定番の名曲だそうで(詳しくはツィッターで書いたので参照してください)どの曲も素晴らしい作品ばかり。


吹奏楽の魅力の一つは生きてる作曲家がどんどん新しい名曲を生み出し、それを多くの人たちが受け入れ演奏することだろう。


3日間リハーサルして録音初日は精緻さや美しさを求めた作品が多く、特に伊藤康英さんのラ・フォリアは悪魔が宿ってる素晴らしい作品だけど凄い難曲で、セッションは異常な緊張感だった。

2日目のレパートリーは一転してテンション勝負。最後のボレロ(岩井版)とアフリカンシンフォニーで佼成の皆さんがライブパフォーマンスのように覚醒して凄いテイクになったはずです。

リハーサルも楽しく佼成ウィンドの素晴らしいサウンドと今まで知らなかった名曲の数々を堪能した充実した五日間でした。

佼成の皆さん、コロンビアレコードのスタッフの方々、本当にありがとうございました!どんなCDになるか楽しみです。


さてさて今日は久しぶりのオフで次のコンサートは関西フィルと毎年恒例の高島(滋賀県)15日(日)です。

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



録音終了して。向かって左からフルート前田さん、奥に見えるのがピッコロの丸田さん、僕の左が副コンマスでオーボエの宮村さん、右がコンマスのサックスの田中さん、サックスの林田さんに奥が有村さん。楽しい五日間ありがとうございました。


   藤岡 幸夫


2013/9/5


9月になってしまいましたね。毎年8月の関西フィルとのコンサートを終わらせて東京に戻ると、東京の方が陽が短い(20分近くかな)のでちょっと淋しくなります。秋は秋で大好きですが…。

さてさて明日から佼成ウィンドオーケストラとリハーサルで来週はCD録音します。 佼成ウィンドとは初共演ですごく楽しみ。

関西フィルとの次回のコンサートは15日(日)の毎年恒例の高島(滋賀県)公演です。

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!





東京の自宅から徒歩2分の場所に突然大阪名物串カツ屋さんがオープン。嬉しいではありませんか!さすがに美味しかったけど店内で関西弁を話す人がいない…とっても大阪が恋しくなりました…!


今日の夕陽は美しかった…。


   藤岡 幸夫


2013/9/4


1日は関西フィルとシンフォニーホールでベートーヴェンの運命とチャイコフスキー5番。チケットは完売で補助席立ち見まで本当にたくさんのお客様ありがとうございました!

関西フィルは(細かいことを言いだしたらキリがないかもしれないけど、)凄いテンションで素晴らしい演奏だった。いつも真摯に僕のやりたいことに応えてくれるオーケストラに感謝の気持ちでいっぱいです。

ABC放送と朝日友の会の熱心なスタッフの皆さんにも本当にお世話になりありがとうございました。

今回のプログラムはさすがに体力的にもキツかった。来年は多分サンサーンスの3番「オルガン付き」とベルリオーズの幻想交響曲…かな。

それにしてもベートーヴェンはいつやっても難しい…。一生悩むのだろうなぁと改めて実感させられた。


昨日3日は関西フィルとオリックス劇場でスペシャルコンサート。再来年に予定している欧州遠征を応援する主旨で、五嶋龍さんと横山幸雄さんが無償で出演してくださり、2400席もあっという間に完売。
本当にたくさんのお客様ありがとうございました。

五嶋龍さんはブラームス、横山幸雄さんはチャイコフスキーの協奏曲を共演したのだけど、とにかく二人ともスケールが大きく音楽が豊潤で言葉では言い表わせない。至福の時間でした…!

本番後は関西フィルの理事長のダイキン工業の井上礼之会長が阪急インターナショナルのバーに招待してくださり関係者スタッフの皆さんと打ち上げ。横山さんも龍くんも音楽だけでなく人柄も素晴らしくとっても楽しかった!

井上会長が高級ワイン「オーパスワン」をご馳走してくださったのだけど(ワイン専門家でもある横山さん曰くオーパスワンの中でもめったに飲めないシロモノ)、皆さんがお帰りになった後に、グラスに残ってたワインを横山さんと龍くんと3人で片っ端から飲み干して面白かった。

それから龍くんとお姉さんのみどりさんと2人の世界的ヴァイオリニストを育てたお母様の五嶋節さんに初めてお会いしたけど、大阪の女性らしく豪快にしてなんともチャーミングな方ですごく魅力的だった。

最後になってしまったけど、今回のコンサートを発案したのは関西フィルの木田好子理事(僕にとってはお姉さんのような存在)。
五嶋龍さんと横山幸雄さんの無償出演を実現してチケットを完売させたのは木田さんのご尽力のおかげで凄いマネジメント力です。

皆さん本当にありがとうございました。後は我々が精進するのみです!



向かって左が五嶋節さん、龍くん、横山さん。木田さんが写ってなくて残念。


   藤岡 幸夫


※9/1 ザ・ベストシンフォニーのevent reportはこちら
※9/3 関西フィル・スペシャルコンサートのevent reportはこちら

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