2007年10月分
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2007/10/27 「Sachioの独り言」 サー・ゲオルグ・ショルティという指揮者がいる。 もう亡くなられたがクラシックのLP・CDの黄金時代を築いた一人で、ライヴァルの帝王と呼ばれるカラヤンアメリカン・スターのようなバーンスタインと並んで闘将とも呼ばれた指揮者だ。 僕はデヴューしたてのころ、ショルティに気に入られて何度かアシスタントをしたことがあった。 毎年必ず彼はBBCフィルを振りに来て、彼が来る1週間前に同じオーケストラで彼が振る全く同じプログラムを僕がコンサートや放送用の録音で指揮させてもらった。 同じオーケストラで同じ曲を大巨匠が振るのを見ることができて、夢のような経験だった。 彼はいつも練習時間が終わるギリギリまでリハーサルする。 多くの指揮者はリハーサル中に指揮者用の背の高い椅子に腰掛けるが、彼は絶対に座らなかった。 彼が亡くなる1年前も、弱った身体にムチを打つようにして椅子には全く座らず、徹底したリハーサルを続ける。 疲れてふらふらのはずなのに、しつこく自分の欲しい音を求めるショルティ・・・ オーケストラの音が・・魔法にかかったように変っていく・・・ 僕は彼の音楽にかける強烈なパッションを目の前にしてまるで小学生のように「指揮者になりたい!・・」 と心の中で叫んでいた・・・ R.シュトラウスの「死と変容」という曲でのまるで命がけのようなリハーサルが終わった後、 控え室で、彼は僕の楽譜にサインをしてくれて、一言こういった・・ 「When you are on the podium, never give up!! never!!」 (指揮台に立ったら絶対にあきらめるな!絶対に!!) そういうと、たった今まで使っていた手垢のついた指揮棒を僕にプレゼントしてくれた・・。 その指揮棒と彼の言葉は僕の宝物だ・・。 100人近くの人間を相手に絶対あきらめないというのは、本当に難しい・・・ たまに、自分にハッパをかけるためにこの指揮棒を眺める・・ この指揮棒をもらった日付けが12年前の今日だったのでこの文章を載せました。 ショルティの思い出は公式サイトにも2000年に書いてます。 letter20001002.html 写真はショルティがプレゼント してくれた指揮棒と、サインしてくれたR.シュトラウスのスコアです。 |
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2007/10/21 皆さんこんにちは! 先日はN響とのコンサート、たくさんのお客さまありがとうございました。そして素晴らしい演奏をしてくださったN響のみなさん本当にありがとうございました。 ファンの方からのメッセージでコンサートマスター怖そうと書いてありましたが、コンサートマスターの篠崎史紀さんはステージ上ではそう見えるかもですが、実際は全然違いますよ。明るく、ムードメーカーでとても指揮者に協力的な方で、今回は楽屋でもたくさんいろいろな話ができてその内容もすごく面白く勉強になりました。ありがとうございました! そうそう、終演後に僕がデヴューしたての頃からコンサートにいつも来てくれてたファンの姉妹&お母さんが楽屋に来てくれてたのに、立派なレディになっちゃって(あの頃は小学生だったんもんなぁ)手紙の名前を読むまで気がつかなかった!!ごめんなさい!
ついでに近所のお気に入りのミニカー屋さんを覗く。 僕はクルマの趣味は無いが、ミニカーは大好きで集めてる。60年代、70年代の特に日本車が大好きで、あの頃のクルマのラインはまるで女性のように美しく、日本人の夢が詰まってるようでたまらないのだ。山積みになって並べられてる中からお気に入りを見つけたときはたまりません。これもリフレッシュの一つ。 あと僕のリフレッシュは神保町(古本の街)歩き。音楽書専門店から雑誌専門店まですごく面白い。絶版になった音楽書や楽譜を見つけたり、青春時代に読んでた25年前のポパイやホットドッグを買ったり(広告見てるだけで面白い)・・・ しかし僕もいよいよオヤジ街道まっしぐらだね・・。
飯守先生に久しぶりに会えるのも楽しみ。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 PS 今気がついたけど、前回の「独り言」で書いたキンモクセイの香り、再来年もスペインでオペラ振ってて楽しめない。2年もあの香りを楽しめないないなんて・・・ちょっと寂しい。。 |
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2007/10/09 「Sachioの独り言」 を書いて見ました。 やっと僕の大好きな金木犀の香りがするようになった。 毎年この素敵な香りで夏を諦められるのだけど、今年はちょっと遅かったね。 ちなみにヨーロッパでは金木犀はないので、日本ならでは。 金木犀と紅葉の時期はなるべく日本にいるようしているが、 来年の今ごろはスペイ ンでオペラを振ってる。 来年の分まで香りを楽しみたくて枝を失敬してきた。 |
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2007/10/06 悲しいお知らせです。 |
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