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2009年6月分


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2009/06/26   「関西フィル&藤岡 真っ向勝負のベートーヴェン」 〜管理人より〜


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   関西フィル・藤岡 渾身の 「英雄」

 関西の皆様には、7月5日に、吹田メイシアター(大阪府内屈指の素晴らしい音響のホール!)で毎年恒例の七夕コンサート があります。今年は関西フィルと藤岡さんがこれまで何度も取り上げ練り上げてきたベートーヴェン交響曲第3番「英雄」です。

今流行りの古楽器アプローチに対するアンチテーゼで、関西フィル&藤岡幸夫が挑む真っ向勝負のベートーヴェン!まだメイシアターを知らない方にも絶対お薦めです!



「七夕コンサート2009」

◆7月5日(日) 15:00 開演

◆吹田市文化会館(メイシアター) 大ホール  

◆前売2,000円 当日2,500円 (全席指定)

 メイシアタープレイガイド 06-6380-2221
 チケットぴあ0570-02-9999【Pコード:320-775】
 ローソンチケット0570-084-005【Lコード:58511】
 



2009/06/24   「関西フィル・藤岡 10年 情熱のシベリウス」 〜管理人より〜

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   「関西フィル・藤岡 10年 情熱のシベリウス」


管理人です。

いよいよ一週間後です。
藤岡さんが「関西フィル」にこだわり続けた濃厚な10年。

関西フィル&藤岡幸夫ならではの一体感ある繊細で強烈な演奏を東京でお聴きいただくチャンスです。





演目は、関西フィル&藤岡の特徴ある曲構成!

◆サンサーンス:「 死の舞踏」
これは、フィギュアスケートのキムヨナさんでもお馴染み。関西フィルの若きコンサートマスター岩谷祐之(日本音楽コンクール第1位)さんの悪魔のようなソロが聴けます!

◆吉松隆: 左手のためのピアノ協奏曲「ケフェウスノート」
脳梗塞から奇跡的に左手のピアニストとしてカムバックした舘野泉氏に吉松隆氏が捧げた傑作です。まるで両手で弾いてるように聞こえる超絶技巧と星空の彼方への美しい響き!

◆シベリウス:交響曲第1番
関西フィル&藤岡幸夫の十八番!シベリウスの情熱と雄大なうねりで客席の皆様をシベリウスの世界に引きずり込みます!
藤岡さんが語る「シベリウス:交響曲第1番」(2009/2/4付お手紙)はこちら!



チケットについて

B席は、
完売しました。
S席、A席、もお早めに。

◆ジャパン・アーツぴあ 03−5237−7711
◆関西フィル 06−6577−1381
◆サントリーホール・チケットセンター
  03−3584−9999
◆電子チケットぴあ 0570−02−9999
◆イープラス(予定枚数終了)
◆東京文化会館チケットサービス(予定枚数終了)

全席指定 S席¥6,000 A席¥4,000 B席
完売


日時、会場 について

◆2009年7月1日(水) 19:00開演(18:20開場)
 ※18:40〜藤岡幸夫によるプレトーク
◆サントリーホール・大ホール(東京都港区赤坂)




藤岡さんが 関西フィル へのこだわりを語りだしたときの、管理人との男同士の熱い語り、いや討論?激論?が思い出されます。

藤岡さんの指揮者人生の記念すべき一夜をお聴き逃しなく!

<管理人>



2009/06/23


   「渡邉暁雄先生の遺言」 の話


 昨日の6月22日は日本を代表する名指揮者だった故渡邉暁雄先生の命日だ。


渡邉先生は亡くなられるまでの最後の5年間、僕を先生の最初で最後の内弟子(カバン持ち、運転手、留守番や金魚の餌やりなどもする)として息子のように可愛がってくださった。

先生のたくさんの教えの中で音楽の専門的なこと以外で、先生の遺言として大切にしてる先生の言葉がいくつかある。

一つめは僕が最初に弟子入りした日に言われた言葉で 「指揮者なんてまわりからいろんなことを言われる。でもキミは絶対人の悪口を言ってはダメだよ。人間だけでなく音楽も汚れる。キミは悪口を言われる側の人間になりなさい」

この言葉は先生が亡くなられる直前の病院での最後の面会でも、僕がこの教えを覚えてるかどうか先生に質問されたくらい大切な教えだ。

二つめは 「僕たち音楽業界の人間は過去の作曲家たちのおかげでメシを食べてる。その恩返しを今の作曲家にするのは我々の義務だよ。」


これは先生がしょっちゅうおっしゃっていた言葉で、病院での最後の面会のときはイギリスに留学する直前だったが、先生はとにかく出来る限りの日本人作品のスコアを持っていって暇な時間に勉強するように言われた。
デビュー以来僕はこの言葉を実践してるつもりだ。


三つめの遺言は・・・実は今まで実践していなかった・・・。

先生とはしょっちゅう一緒に食事をしたが、僕が夢中になって食べててふと先生を見ると、先生はニヤニヤしながら僕をじーっと見てて 「もっと噛んで食べなさい。今は4回しか噛んでなかったぞ。お行儀が悪いなぁ・・・」・・・…なんて言われてた。
最後の面会でも 「もっと噛んで食べなさい」 と言われてしまった。


実は僕はすごい早食いなのだ。産まれたときから両親、妹2人の他に祖父母、叔父叔母にお手伝いさんと大家族で食事してたから、早く食べないと食べ物が無くなっちゃう。

幼少の頃から鍛えられた僕の胃腸は強靭だ。それに忙しくてゆっくり食べてる時間がもったいなくて今までこの教えだけは実践してこなかった。

でも最近は意識してよく噛んでゆっくり食べるようにしてる。
実は食べ過ぎはカラダに悪くよく噛んで食べるのが一番大切で、疲れがとれやすいし太らないという当たり前の常識を最近知ったのだ。若い頃は疲れも簡単にとれてたが最近は変わってきた・・・。


今ではよく噛むことを楽しんですらいる。

先生はこのことを食事やお行儀の話としてだけでなく言ってたのだろうなぁと最近ではそう思うようになった。


 7月1日に関西フィルと東京(サントリーホール)で取り上げるシベリウスは暁雄先生の十八番だった。聴いて欲しかったなぁ・・・・・・。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



   藤岡 幸夫


渡邉暁雄先生とのエピソードは旧公式HPにも紹介されています。
先生との出会い、内弟子時代の教え、そして奥様の書かれた絵の話 (2001年2月15日)
コンクール、そして結果を先生に報告された話 (2006年5月19日)
最後の面会 (2006年6月5日)

先生からスコアをいただいた シベリウス 「2番」の話 (2008年1月31日)
渡邉暁雄先生の思い出 (2008年6月24日)
渡邉暁雄先生の奥様、信子夫人の思い出 (2009年2月11日)

2009/06/22

  みなさん今晩は。まずは日曜の恒例のレクサス(高級車のブランド)コンサートたくさんのお客様ありがとうございました。
梅田芸術劇場でのこのレクサスコンサートは毎回新しい クラシック&関西フィル のファンを増やすことができる大切なコンサート。
関西フィル&藤岡ならではの魅力を感じてもらえたと思う。
この不況の中このコンサートを続けてくださるレクサス関係者のみなさんとホールスタッフのみなさんには本当に感謝です。
「継続は力なり」 これからもよろしくお願いします!

今日はいつもお世話になってる 「朝日旅行」 主催の音楽講座でトークをしてきた。 今回で三度目で面白い企画。後半はコンサートマスターのゴギさん指揮の関西フィルのストリングスのミニコンサートで僕は客席で楽しかった。素敵な演奏でした。 今回コンサートマスターを務めた徳岡さんのソロもすごく良かった。
会場は僕の大好きな大正時代の美しい建物の中之島の中央公会堂(大ホールでは毎年指揮してる)の 中ホール で初めて入ったけどこの 中ホール も美しいヨーロッパの雰囲気のホールで断然気に入ってしまった。

みなさんお疲れさまでした。

 ところで今日は僕の恩師で日本を代表する名指揮者だった渡邉暁雄先生の命日で先生の遺言の話をするつもりだったけどその話はまた明日・・・。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


PS 最近勉強や仕事の合間に時間をみつけてはブルックナーの9番のスコアを読んでる・・・。指揮する予定は全くないしその前に他のブルックナーの交響曲やりたいと思ってるけど、 9番の世界は凄いね。やっと少しづつわかってきた。


   藤岡 幸夫


※中央公会堂の写真は今年3月のevent reportに掲載されています

2009/06/17


   「肉食系音楽」 の話


 今日は関西フィルとリハーサル。 日曜の毎年恒例のレクサスのコンサート(ユーザー用非公開なんで関西フィルに問い合わせはしないでくださいね)のリハーサル。

僕の大好きなハチャトリアンの仮面舞踏会の組曲だ。一曲めのワルツはフィギュアの浅田真央さんが最近ずっと使ってたから皆さんよく知ってると思う。

ところでいつもこの曲振るとき思うのだけどハチャトリアンって肉食動物だなぁとつくづく感じる。

例えば 「端正」 という言葉とは正反対で野性的で妖艶だ。

これはオーケストラにも言えることで特にスラブ系のオーケストラは肉食動物の感覚が強く指揮台で襲われそうな感覚をしたことすらある(ところでイギリスのオーケストラは上品。 ベジタリアンも多くマクドナルドにベジタリアン専用のメニューがあるくらいですから)。

日本人は基本的に草食動物だ。「端正」 で 「繊細」 でまた 「情熱的」 に演奏するのは得意だがこの肉食系の音を引き出すのはなかなか難しい。

ちなみにハチャトリアンは国籍はグルジア人で母親はアルメニア人だしいろんな血が混ざってる。

関西フィルの今日のコンサートマスターはお馴染みのゴギさんでグルジア人だから音楽の本質を本能で理解できちゃうし関西フィルは肉食系の音を出せるオーケストラで、 なんというか肉だけでなくパスタも食べてますみたいなラテン系の血が通ってるのも魅力。なんといっても団員さんの七割が(良い意味で)関西人ですから・・・・・・!

日曜日が楽しみです。

関東の皆さんは7月1日のサントリーホール公演があります!チケットはお早めに!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!

PS 昔まだデビューしてまもないころ一時期だけ(本当です)新地や六本木、銀座の女性のいるクラブに飲みに行ってた。あるとき外国人を連れていったらびっくりしてた。

彼いわく海外では女性のいる店は必ずセックスに結びつく。高いお金払って話しするだけで女性に触ることも出来ないなんて肉食動物の彼らには全く理解できないらしい。 でもそれはそれで草食動物の日本人らしい品格だと思ってる(今は行ってませんよ。僕は早寝でお店が開く時間には寝ちゃう習慣なんで・・・。) この話わかりやすいと思って書いたけど大丈夫かな・・・。


   藤岡 幸夫


2009/06/15


 昨日は関西の僕の後援会のかたたちとパーティ。 僕が 関西フィル と仕事を始めたころから応援し続けてくださり本当にありがたいと思ってる。また毎回新しい会員のかた達と会えるのも嬉しい。

それから昨日は 関西フィル の首席奏者で木管四重奏を演奏してもらったけど改めてそのチームワークの良さに感心してしまった。
素晴らしかったです。

皆さんありがとうございました!


関西フィル首席奏者による木管四重奏

お元気になられた典子夫人のお姿も


 一昨日はかみさんが来てかみさんが小学生の頃住んでたという西宮の神楽町に行ったり久しぶりに神戸をぶらぶら。
三宮から元町にかけての雰囲気はいいね。特に北野坂やトアロードは大好き。
関西フィルの食い道楽の団員さんに教えてもらった美味しい中華を食べてきました。


ところで関西の人は道を説明するのによく東西南北を使うがこれが江戸っ子の僕からするとあり得ない!というか凄いと感心してしまう。関東じゃどっちが北なんてわからないし、 右と左ですませちゃう(・・・のはぼくだけか?)

話は変わるが関西では太ったことを 「肥えた」 と言う。

太ったね とか言われるとあまり気にならないが 「肥えた」 とか言われてしまうとなんだかわからんがちょっと傷つく。 実際このところちょっと食べ過ぎで今はベストより2キロオーバーなんだけど真剣に戻しますわ。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



   藤岡 幸夫



2009/06/12


   「ハイドン : 交響曲97番 ハ長調」 の話


 昨日の 関西フィル とのハイドンシリーズ(もう20回を越える)たくさんのお客様ありがとうございました。ハイドンシリーズは近年は毎回完売でありがたいことです。


ところで僕はマンチェスターの室内オケのシェフ時代からかなりのハイドンの作品を取り上げてきたけどこの97番を指揮したのは昨日が初めて。ハイドンらしいユーモアに溢れた名曲だ。

第1楽章は、調性はハ長調だけどかなり強引(実験的?)に転調するのが面白い。
第2主題は思わず微笑んでしまうようなメロディが魅力的。

この曲の最も驚くべきアイディアは第2楽章で途中から第1、第2ヴァイオリンが突然ポンティチェロ(駒の近くで弓をこする奏法でいやな音がする)でメロディを弾きだすことだ。これは当時としては(今でも)強烈な印象を聴き手に与える。また楽章の最後にポンティチェロの指定が終わった後のヴァイオリンのメロディが優しく美しい!(そしてなんとファゴットがその優しい旋律をかけあう!)
そのコントラストが素晴らしくそれはこの交響曲の最も魅力的な響きがする。

もしこの交響曲に 「ポンティチェロ」 なんてニックネームがついていたらもっと有名になっただろうなぁ。

第3楽章もアイディア豊富でトリオの愛らしいメロディは装飾音がすごく効果的に使われ後半ではなんとホルンの和音にも装飾音がつけられてる!
またヴァイオリンのソロがでてくるのもハイドンらしいユーモアだ。


第4楽章は一転して生命力に溢れる。ダイナミックスや刺激的な転調、長い休符や最後のフェルマータの使い方も考え抜かれてる(ホルンだけフォルテで八分音符を刻んで周りがピアノなんていう面白い箇所もある)だけでなく音楽全体が生 き生きとしててアグレッシブですらあるのはハイドンならではだ。


今回初めて取り上げたけどとっても魅力的な交響曲だ。


 ところでこの10年関西フィルとハイドンを取り上げてきたけど、僕が目指してきたのは現代楽器の良さを生かした 「アンティークな響き」 で、もう今では 関西フィル は僕が何も言わなくても意識的に響きを作り上げてくれる。


具体的な話をすると細かいこともいろいろあるが、特に旋律の長い音符ではヴィブラートは最小限になるように、また伴奏パートの和音の長い音符にはヴィブラートをかけず弓のスピードを早めにする。


ヴィブラートの意識は弦楽器だけでなく木管楽器にも必要だ。これだけでずいぶん古典的な響きがする。


それから埋もれやすい管打楽器を立体的に効果的に響くようにバランスをとるのも最も大切なことのひとつ。


 ところで僕は以前にも書いたけど、同じ古典でもモーツァルトやベートーヴェンの場合はあまりアンティークな響きにはこだわらない。なぜなら --- これはあくまでも僕個人の意見だけど --- モーツァルトの音楽の本質は 「歌」 でベートーヴェンの交響曲の本質は 「精神的」 なもの(もちろんそれだけではなく他に沢山の要素があるからかなり語弊のある言い方ですが)だと思っている。


つまり今もしモーツァルトやベートーヴェンが現代楽器の演奏を聴いたとしても本質は他にあるからわざわざ 「古楽器のような響きを作ってくれ」 とは要求しないだろうと僕は勝手にそう思ってる。(特にベートーヴェンは死ぬまですごく興味を持って新しい楽器を求め続けていたから現代オーケストラの響きに喜ぶのでは?)


ただハイドンは当時の楽器の響きで音楽を作っているからもし現代的な演奏を聴いたら違和感を感じると思う。これも僕の勝手な解釈ですが・・・・・・。



 
6月11日  コミュニティーコンサートVol.42 (ハイドンシリーズ)


 というわけで昨日のコンサート、関西フィルの皆さんそれから前半の弦楽アンサンブルで素晴らしい指揮をしたコンサートマスターのゴギさん、ありがとうございました!


(来月7/24のハイドンシリーズではハイドンの最後の交響曲104番 「ロンドン」 を取り上げます。)


 さていよいよ7月1日は東京でサントリーホールでの特別公演!お楽しみに!


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


※6/11 コミュニティーコンサートevent reportはこちら
2009/06/08

 皆さんメッセージありがとう!

今日は義父の墓参りに甲山に行って来た。
甲山行くときは夙川まで阪急電車に乗るのだけど、実は明日は2年前に亡くなったおふくろの誕生日で、そのおふくろが青春時代から愛してやまなかったのがこの昔ながらの茶色い阪急電車で、まぁいろんなこと思い出しながら行って来ました。

6月はなんだか特別の月で先日話したこともあるし、22日は恩師の渡邉暁雄先生の命日だし27日はオヤジの誕生日(ちなみにオヤジは元気でぴんぴんしてます)。


今日は夕飯は独りで999円のステーキ食べて(時間がなかったからです)ハイドン勉強して、独りで缶チューハイ飲みながらライオンズ戦(大阪で見れるなんて!)をテレビで見てた。

誕生日プレゼントはライオンズの勝利・・・・・・なんだかね。

そうそう、皆さんのメッセージが何よりの誕生日プレゼントです!


明日から関西フィルとお馴染みのハイドンシリーズ(6/11)のリハーサル。

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


2009/06/07

 今日は毎年恒例の生野(兵庫県)で 関西フィル とコンサート。
以前も書いたけど生野のマインホールは木をふんだんに使った、美しい山と緑に囲まれた素晴らしいホール。

また大阪からの特急列車が1960年代の美しく磨き上げられたディーゼル車!!車窓からの景色も小川や山が美しく最高(ディーゼルのスピードが調度いい)!

前半の錦織さんのテナー素晴らしかった。ロッシーニでオリジナル通りオーケストラに合わせてのギターの弾き語りにはびっくり。錦織さんは昔バンドでギターを弾いていたんだそうです。
後半の 「新世界」 も 関西フィル が新鮮に生命力あるそして精度の高い演奏をしてくれた。関西フィル の奏でる音楽はとにかくソウルに溢れる!

皆さんありがとうございました!

 
鉄道マニアなら誰でも知ってるという特急「はまかぜ」(撮影: 藤岡幸夫)


 来週(6/11)は関西フィルとお馴染みのハイドンシリーズで今回は97番を取り上げます。

 それから7月1日の関西フィルとのサントリーホールでの東京公演。関東の方たちには絶対お薦めです。
 関西フィル&藤岡ならではの一体感溢れる繊細にして強烈な演奏をお楽しみに。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


※6/7 生野町公演のevent reportはこちら


<管理人から>
"関西フィル東京特別演奏会 (7/1 サントリーホール)″について。
藤岡さんが10年の時間を費やし関西フィルと作り上げてきた音楽。その集大成が東京で披露されます。
関東のお客様はもちろん日本中のクラシックファンにその存在を示す一頁となるコンサートとなることでしょう。
全国の皆さん、藤岡幸夫&関西フィルにとって記念すべきこの演奏会に是非とも立ち会い、 「関西フィル&藤岡ならではの一体感溢れる繊細にして強烈な演奏」 を 「生」 で 「感じ」 ましょう。 <管理人>
藤岡さんが語る「シベリウス:交響曲第1番」(2009/2/4付お手紙)はこちら


2009/06/05


 6月5日は特別の日だ・・。

 僕の師匠の故渡邉暁雄先生の誕生日。先生は亡くなられるまでの5年間、僕を内弟子として息子のように可愛がって下さった。先生がいなかったら指揮者には絶対なれなかった。

 2年前に亡くなった義父の命日も6月5日。義父はこてこての大阪弁をしゃべる根っからの関西人で本当に僕のことを大切にしてくれた。今は甲山のお墓に眠っている。

 実は一昨日の3日に僕の叔父が心筋梗塞で急逝してしまって今日は葬儀だった・・・。 あまりに急なことで今でも信じられない・・。

 「おーちゃん」 と呼んでた叔父は僕より13歳年上なだけで、
僕が生まれたときから同居してて結婚したあとも僕の仕事部屋のある実家と同じ建物に住んでたから僕にとっては叔父さんというより大きいお兄ちゃんみたいな存在だった。
そしてとても優しい人だった。

 僕が小学生の頃は大学生だったおーちゃんによくプラモデルを作ってもらったりラジオを一緒に作ったりした。

 2週間前に実家の仕事部屋から外に出た僕を2階から 「さっちゃん!」 と声をかけてくれて

 「この前テレビでやってたさっちゃんが指揮してたシベリウスどうせ忘れて見てないでしょ?DVD録画しといたよ。」(いつも僕は自分の放送を忘れちゃう。このときもそうだった。)

 そういって僕にDVDをにこにこしながら渡してくれた。

それが最後におーちゃんと交わした会話だった。

 以前は僕は 「死」 ということを全く意識したことが無かった。
 
 ところが義父が亡くなったあともこの2年間で僕の周りで大切な人たちが天国に逝ってしまい 「人はいつかは死ぬ」 という当たり前のことを神様に突きつけられてしまった・・・

 永遠の別れはとても悲しいし、自分もいつかは死ぬのかと思うと怖い・・・・

 でも・・・言葉じゃ上手く言えないのだけれど・・

天国に逝ってしまった人たちは僕たちに悲しみだけでなくとても大切な(今まで全く気がつかなかった)何かを心の中にのこしてくれる・・・

 実際僕はこの2年間で考え方や生活が大きく変わった・・・

のこされた僕たちがすることは、天国に逝ってしまった人たちが笑顔で見守ってくれるように毎日を大切に生きることだ・・・

 永遠の別れはとても辛く悲しいけど・・・のこされた人は今までより優しくなれる・・。

 この歳になってようやくそんなことに気がつきはじめました・・


 おーちゃん今までありがとう!天国でゆっくりしてください!


 今日はなんかしんみりした話でごめんなさい。

 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫

2009/06/03

 昨日は毎年恒例の和歌山の合唱団との夏のコンサートの合唱リハーサルをしてきた。

和歌山フォルテ合唱団との付き合いは今年で11年目になる。

毎年最初に夏を感じるのが6月の和歌山での合唱団との最初のリハーサル。

和歌山駅に降り立った瞬間大好きな濃い緑の香りがする。
今年もこの時期になったんだなぁと感じる。

今年は日本合唱曲の名曲 佐藤眞さん作曲のカンタータ「土の歌」(オーケストラパートも素晴らしい)を取り上げるが、合唱団は大きくレヴェルアップして(驚いた)気合い充分で僕はご機嫌。7月が楽しみだ。



 今日は1ヶ月ぶりに関西フィルとリハーサル。今まで関西フィルとは数え切れないくらいやってる「新世界」だったけど今日もみんな新鮮に演奏してくれて関西フィルには感謝だ。
ソロのテナーの錦織さんはさすが。ロッシーニのアリアではなんとオーケストラと一緒にギターで弾き語り!日曜の生野でのコンサートお楽しみに!



   藤岡 幸夫


2009/06/01


今日はこのファンサイトの2周年記念日です。

管理人の岡野夫妻は本当にいろいろ大変だと思う。ここまで常に新鮮にサイトを運営してきてくれて心から感謝の気持ちでいっぱいです。

そして管理人さんを支えてきてくれたファンの仲間達、それからファンサイトの読者の皆さん本当にありがとう!

心の底からありがたいことだと思ってます。

これからもよろしくお願いします!


   藤岡 幸夫


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