遅くなりましたが、4月の連日コンサートの感想です。

4/29のみどりの日のコンサート。
交響詩「死の島」はラフマニノフがベックリンという画家の絵に
触発されて書いた曲です。モチーフになった絵も見ましたが、
暗い・不気味・暗黒・寂しそう・怖い。。。といった感じで、
こんな絵をみて作曲するなんてすごいな〜と思いました。
 弦楽器が、暗い波のうねりを表現していました。モノクロの
重たい響きでした。また、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」(=
最後の審判とキリストへの祈りを歌っている)は死を意識して
引用しているのかな。どの部分か私はわかりませんでしたが。

世界初演の《プライム−クライム−ドライヴ》は、チケット
を手にしたときからワクワクしていました。
須川さん達の演奏はかっこイイ〜。.:♪*:・
それに、世界初演という新たな生命が生まれる瞬間に立ち会う
のって、特別に気持ちいい!!
私は、作曲家・指揮者・演奏者のどれにも属していないけれど、
その場にいたのが、とてもとても嬉しかったです。
でも生まれて終わりじゃなくて、例えば生まれてからの赤ちゃんの
ようにミルクをあげたり、おむつを変えたりといったように、
愛情をかけて育てていかなくちゃいけない。
音楽の場合はどうしたらいいのかな〜と考えたりしました。
アンコールの「彗星」、☆の煌めきが感じられて素敵でした!

「展覧会の絵」は、私はたまたま今回、藤岡さんの指揮している
表情が見える席にいたのですが、初めからすごく自分自身と闘って
いるように見えました。でも自分自身ときちんと向き合っていて、
最後に打ち勝っていました。素晴らしいなって思いました。
 特にカタコンブあたりからどんどん盛り上がって、最後は
オケからいくつもの音色の柱がどんどんホールの上に登っていく
ようでした。見事でした!!

このプログラムは、「死の島」・「展覧会の絵」は、どちらも
モチーフとなる絵画にインスピレーションを得て作曲されていて、
「死の島」・・・モノクロ、「展覧会の絵」・・・華麗なアレンジ
という色彩の対比(音楽)でありながら、色彩の豊かさを感じ
ながら聴くことができ、プラス世界初演という盛りだくさんの
内容でした!!!

.。♪.:*・゜♪・*:.。.♪.:*・゜♪・*:.。.♪ .。♪.:*・゜♪

4/30は、姫路のパルナソスホールでのスプリングコンサートでした。

普段、あまり演奏されないアンダーソンの小品を演奏してくれました。
特に「春が来た」がかわいい感じで印象的でした。

ビゼーの“アダージェット”は、とても優しいメロディーでした。

ヴァイオリンの松山さんは、2曲も演奏してくれました。
伸び伸びと優雅に弾いていました。

サン=サーンスの交響曲第3番、私はサン=サーンスがシンフォニーを
作っているとは知りませんでした(^^ゞ
それと地元紙に、”パルナソス念願のオルガン付交響曲の演奏が実現。”
って書いてありました。パイプオルガンや専属オルガニストがいること
ご存じで選曲されたんですね。さすが、藤岡さん!!!
 この曲は、無条件に大好きです。.:♪*:・
特に第1楽章の第2部の最後の弦楽器のはかなそうなメロディーと
第2楽章の第2部の盛り上がりが最高!!
 藤岡さんの指揮も、かっこ良くて今まで見た中で一番素敵でした!!
また聴きたいなぁ〜。

アンコールの「カヴァレリア・ルスティカーナ」も胸の中に、スーッと
染み渡ってきて、しんみりしちゃいました。


P.S・・・西濱さんとのトークで、「ひめじ」のイントネーションについての
話が妙にツボにはまって、大爆笑してしまいました(^^)




       2006年5月20日 あっちゃん









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