ニューイヤーコンサート2006

2006年1月15日 文化パルク城陽 プラムホール
管弦楽/関西フィルハーモニー管弦楽団
指揮/藤岡幸夫 (楽団正指揮者)
独奏/近藤嘉宏 (ピアノ)
コンサートマスター/川島秀夫
司会/西濱秀樹(楽団理事・事務局長)

主催/京都新聞社、関西フィルハーモニー管弦楽団、財団法人城陽市民余暇活動センター
協賛/星和電機株式会社、城陽市建設業協会、近畿砂利協同組合、城陽ローンテニス倶楽部

チャイコフスキー/歌劇「エウゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」
ショパン/ピアノ協奏曲第1番
   リスト/超絶技巧練習曲第4番「マゼッパ」

J.シュトラウス/トリッチ・トラッチ・ポルカ
ヨゼフ・シュトラウス/ワルツ「天体の音楽」
J.シュトラウス/シャンパン・ポルカ
ブラームス/ハンガリー舞曲第6番
J.シュトラウス/ワルツ「美しく青きドナウ」
J.シュトラウス/新ピチカート・ポルカ
レハール/ワルツ「金と銀」
   J.シュトラウス(父)/ラデツキー行進曲

今年の藤岡さんと関西フィルは既に始動していますが、地元の各団体からはお花とお酒の支援ありで恒例の城陽でのニューイヤーコンサートは今年も開催されました。なお、近藤さんは城陽では2001年のニューイヤーコンサートで藤岡さんと協演しています(藤岡さん曰く「よく覚えている」)。藤岡さんと関西フィル、前日は和歌山県で演奏会です。今回もきつーい日程です。開演1時間前にこれも恒例、西濱局長の司会で複合施設内ホールの入り口でウェルカムコンサート(無料) 楽団のトロンボーン奏者、石川義治、平野正信、熊谷和久(バス)とチューバ奏者の吉野竜城(スキンヘッドになっていた!) の4氏が登場。ドヴォルザークのスラブ舞曲第1番の冒頭、シューベルトの「菩提樹」が演奏されました。ここで楽器説明が入ります。最初から吉野さんはチューバの代わりにT字型のトロンボーンともトランペットともホルンともつかない楽器を持っています。イタリア・オペラで使われるチューバッソという楽器で、長い説明、その後ちょっとソロ演奏。次に石川さんがトロンボーンの説明ですが、「大相撲」などの音の模写芸を披露。集まった人たちを沸かせます。コンサート本編よりおもしろいくらい(←おいおい)。この芸にはトランペットの白水大介さんも参入。最後にシュランメルの「ウィーンはいつもウィーン」(大阪の朝日放送のスポーツ中継で使われていた曲です)が演奏されて終わり。
開場後はファンファーレそして会場の人の司会で恒例の鏡開き。その前に挨拶で建物を運営する財団の高橋理事長、藤岡さん、近藤さん、川島さんの4人があいさつ、高橋理事長からはホールが出来て10年を迎えたこと、川島さんからは「今年の関西フィルは120回のコンサートがあるので是非おいで下さい」ということで話がありました。またファンファーレで樽が開きました。私のいた近くから女声で「近藤さん、可愛い〜(ハートマーク)」の声も出ました。
コンサート前半はポロネーズに続いて、そのポロネーズ発祥の地、ポーランド生まれのショパンのピアノ協奏曲。ちなみに第2番より第1番の方が作曲は後ですが、出版が先行したので第1番と称された経緯があります。近藤さんの手によりロマンティック&リリカルがよく伝えられた第2楽章が出色に思いました。
後半は西濱局長が司会に入ったのですが、今回はウェルカムコンサートから短い言葉で笑いをとるので記録する側にはなかなか美味しい餌が回ってきません(笑)。実際はトークの度に場内は笑いに包まれているとお考え下さい。藤岡さんは風邪気味で、発声がちょっとつらい感じでした。「トリッチ・トラッチ・ポルカ」のあとで藤岡さんから例年通り「ここのコンサートで年が明ける」さらに「年中を通じてのつきあいになってきている」といった発言が出て、ホールのある施設にはプラネタリウムもあるということで次の曲は「天体の音楽」。「ジャンパン・ポルカ」では西濱局長の前振りがあったので、シャンパンを抜く音の描写で場内から笑いが漏れました。そして珍しい曲だが、と話しつつ「ハンガリー舞曲第6番」、次に藤岡さんが「『ドナウ川は汚れた川ですが、恋をしている人には美しく青く見える』という話を毎年している気がする」と言いつつまた披露し、この建物で藤岡さんと関西フィルメンバー他で2月に行う催しの案内をしてから「美しく青きドナウ」。次に藤岡さんが「新」の方が好きという「新ピチカート・ポルカ」。最後に藤岡さんと関西フィルの「十八番」という「金と銀」が演奏されました。
アンコールの前に城陽と関西フィルへの支援のお願いと恒例の「関西フィルはあちこちでたくさんコンサートをしていますから」という藤岡さんのマイクなしでのあいさつ。そして「ラデツキー行進曲」で会場は大いに沸き。藤岡さんがもらった花束を場内かなりの遠投でトス、川島さんは客席最前列に軽くトスで終了です。
その後は場内で売られていた近藤さん、藤岡さんのCDを買った人のサイン会になり…藤岡さんは白のシャツにGジャンでした(黒ではありません!)。藤岡さんのCDは吉松隆さんのものが中心ですが一見とっつきにくそうなタイトルなので、混乱している方が見受けられました。売っておられる方(多分近鉄の駅前の本屋さん)も、内容の把握が出来ていなかったようですので、惜しいです(今度から宣伝に使える資料を持っていこうかな…)。コンサートに行かれて、そしてここを見られている方にご案内しますが吉松隆さんの作品はショパンと同じくらいに聴きやすい曲ですし、特に「メモ・フローラ」はヒーリングにも最適です。取り寄せも出来るはずですので、今からでもどうぞ(ネット通販では”fujioka”といった半角英数のキーワードでないと見つからないとか、国内盤が見つけにくいといった場合があります。輸入盤でも曲の解説なら吉松さんのページに(全部ではありませんが)置いてあるので情報の補完は出来ます)。
以上です。

注:トーク等の引用(正当な引用の範囲と認識しております)は往々にして不正確で、趣旨を拾った程度の場合があります。
          2006年1月15日 Fu(ふ)











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