藤岡さん こんにちは。お久しぶりです。
吉松さんの『第５番』ついに出ましたね。（と言っても5/23）
録音なさったのは１年前でしょう？ホント待ち遠しかったです。
ともかく早速掛けてみると、いきなりの…
『第５番』
１楽章。ジャジャジャジャ〜ン！！
あぁ、初演の興奮が甦ってきます。
うぅ〜ん渋い！疾風怒濤の１楽章ですが、この渋さが大きな魅力。
そう言えば、藤岡さん『鉄腕アトムのサントラ』お聴きになりました？
その中にも『運命』の主題が出てきたり、
『断片化した回路』という曲が、１楽章の断片化したリズムと重なったり、
そのまま交響曲のスケルツォになりそうな曲があったり。
…こんな曲と共にアトムを見ている子供達、将来楽しみ！
２楽章。好きです。勿論。
何かが潜んでいる怪し気な都会の暗闇。
次から次へとまるで手品のように繰り出される音楽が重なって、
次第に創り出されていく不思議な空間。
怖いけど覗いてみたい（ドキドキ！）魅力的な世界。
３楽章。切ない。。
素直にすぅーっと体にしみ込んでいく緩徐楽章ですね。
たまらなく美しい、と思います。
でも、聴いているといつも胸が痛くなってきます。
４楽章。
初演の時は、最後ばかり記憶に残ってしまい、
そこに至るまでのカッコ良さを忘れていました。
フィナーレに向かってひた走る、疾走感が爽快ですね。
管、打楽器の活躍の目立つ曲に聴こえますが、
弦楽器が巧みでスピード感も存在感もあって、何とも気持ちいい。
吉松さんの意図する所も、藤岡さんの思いも増幅してくれる、
素敵なオーケストラですね。
『アトム・ハーツ・クラブ組曲-２』
待っていた甲斐がありました。
６つからなる曲の中には、大好きなものがいくつもありますが、
特に１楽章。何て粋でおしゃれ。
２分間まるごと食べちゃいたい位、たまらなく好きです。
それにしてもBBCの人たちのぶっ飛んでること！
収録中のメイキング・フィルムとか、作って欲しいです（本気）。
この２番もまた、様々な編成に増殖して行ってくれるでしょうか。
藤岡さん、どこかで必ず取り上げてくださいね。
日本のオーケストラの人たちのイエ〜ィ！ワォ！も聴いてみたいし。
トークショー楽しみにしています。
それでは また。。
2003年6月6日 かなだ けいこ
鉄腕アトム組曲は８月に大阪でやりますよ。
後半はシェヘラザードで楽しみにしてます。
とにかく１０月のチェロ協奏曲の初演が本当に楽しみですね。
藤岡幸夫
