11月28日の関西フィルのコンサート行きました。
第1曲目の吉松隆作曲「ユニコーンサーキット」、良かったです。
須川展也のサキソフォーン ソロが最高でした。従来の私の吉松隆さん
の印象は(といっても交響曲ぐらいしか知りませんが)メロディーは
美しいがマーラーやブルックナーのように1つの主題を引っ張ったり
楽器を変えて展開するわけではないし、ブラームスやベートーベンの
ように起承転結がはっきりしているわけではない、料理にたとえれば
美味しい料理(素晴らしいメロディー)がたくさんでるが、どれがオー
ドブルでどれがメインディッシュなのかようわからないまま終わってし
まった、というのが今までの感想でした。
ところが藤岡さんが熱心に取り上げられてきた甲斐があって私自身、
吉松の世界の楽しみ方が少しばかりではありますがわかってきたような
気がします。
考えても見れば吉松さんの作品は初聴きばかりなので起承転結がわかっ
てたらおかしいわけで、何も考えず美しいところは美しさに浸り興奮する
ところは演奏者と一緒に興奮する、そうすれば吉松隆の世界が楽しめるの
かなという気がしてきました。そういうわけでファゴット版でも、聴きた
くなりました。機会があれば取り上げてください。
 ショスタコーヴィッチの交響曲第11番ですが聴き終わったあと大変
疲れました。嵐のような激しさと静けさが交互にやってくるので緊張の
連続でした。
もう少し哀愁、あるいは恐怖感というものをもっと鋭く感じさせて欲しか
った点で物足りなさは感じますが、オーケストラの醍醐味を存分に感じさ
せてくれたという点で力演だったと思います。
京響の第9も行きますので楽しみにしております。

          2002年11月29日 あずま





いつもありがとうございます。 吉松さんのたとえば交響曲3番は、主題をソナタ形式で引っ張って、
メロディが耳について離れないくらいで、起承転結がハッキリして
ますよ。
作曲された時代によって全然違いますよね。
10月のチェロ協奏曲の初演おお楽しみに!








藤岡幸夫

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