「日本フィルハーモニー京都演奏会2002」
はじめに。
10/7付tachiさんへのお返事で藤岡さんが「ジェラシー」って誰の曲?との発言でし たが、作曲者は「ヤコブ・ガーデ」です。この曲はタンゴの有名曲です。

それでは本編、藤岡さんの師のお一人の演奏会のレポートです。
日本フィルハーモニー京都演奏会2002
10月16日 京都コンサートホール

指揮:小林研一郎
ピアノ:小山実稚恵 オルガン:松居直美
モーツァルト/「フィガロの結婚」序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」
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「ダニー・ボーイ」
サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」 最後の30秒

 「京都の秋音楽祭」の一環として行われたこの演奏会、日本フィルの演奏会に行く のは私は初めてですが、会場に入ると…グッズ売場には楽団員のみなさんも協力して 立って居られました。あとで見るとヴァイオリンの方かな…。曰く経済的に恵まれな いオケだからだそうですが、商人の町大阪のオーケストラでこういう努力をするとこ ろはなかったような…。また、楽団員と聴衆との距離を小さくすることにもなります 。グッズの数はどれも優しい風合いでした。このオーケストラ手作り感覚が豊かなオ ケのようです。ケルテス・マルケヴィッチ・近衛秀麿が日フィルを振ったDVDも並ん でいてこれはすごいかも。渡邉曉雄氏のCDも置いてありました。本日のマエストロの CDも多くありましたが、残念なことに自作自演の「パッサカリア」の入ったものがあ りませんでした。聴いてみたい曲なのですが…。
 まず「フィガロの結婚」、オーケストラに向かって一礼、神経を集中してから指揮 棒が上がり…マエストロのこぶし1つ分の指揮棒の動きから意外に大きな音が出ます 。フィナーレで大きく唸って締め。次の「皇帝」の時だけは指揮台の前に譜面台が低 く置かれていました。小山さんとともに入ってくるときから、小山さんに拍手のマエ ストロ。切っ先鋭い棒さばきの第1楽章は意外に優しい音が出てきます。小山さんの ピアノはホールの特性もあるのか水晶質とでもいうべき音です。途中でピアノとオケ が不思議な響きを醸し出し、スローモーションで降下してゆく感覚に襲われました。 世にも不思議な「皇帝」です。第2楽章は打ってかわってとてもしっとり、マエスト ロの棒は止まることなくゆるやかにたゆたうのです。第3楽章はマエストロの唸り声 は大きくなり、ピアノとの二重協奏曲みたいになってゆきました。サン=サーンスは 曲のせいもあるのか、オケの音色は鋭く、マエストロの眼光はより鋭くなっています 。このホールのオルガンはザ・シンフォニーホールやいずみホールのものより自己主 張が激しいようで、クアイア席(P席)にいると前門のオケ後門のオルガンが効きます 。第2楽章第2部は、炎のコバケンが最高の燃え上がりぶり。オーケストラが疲れたか というところもありましたが、見事なキメと言うべきなのでしょう。マエストロは文 字通り炎の如く真っ赤な顔でした。
 大きな拍手で場内が沸く中、各パートに声をかけながら立たせ、花束をトロンボー ンのパートに向かって投げるマエストロ、何回かのコールの後マイクを持って登場。 トロンボーンから花束を受けた団員さんが登場して挨拶。京都生まれだそうです。曰 く、昨年の演奏会で頂いた浄財で欧州ツアーが挙行でき成功裏に終わったこと、今回 の演奏会もローム株式会社の支援を受けて出来たこと、自分が学生時代聴いた京都市 交響楽団の常任指揮者は小林研一郎さんだったがそのもとで今演奏できる喜び、そし て小林研一郎さんのプラハの春音楽祭のオープニングの大成功の話でした。次にその マエストロの挨拶があり、アンコールに話にきくお得意の2曲。「ダニー・ボーイ」 は優しさに溢れた曲ですが、その中に力強いものがありました。全体として練り込み が足りなかったかという印象はままありましたが、それでも聴衆を引き込むマエスト ロ小林研一郎と日本フィルでした。



         2002年10月17日  Fu(ふ)





こんにちは。日フィルの地方公演の燃焼度はまた特別なんで
目に浮かびます。
このシリーズ来年は僕が振りますので、よかったら来てくだ
さい。








藤岡幸夫

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