「Meet the Classic 5 」

Meet the Classic 5 〜ファンタジーの世界〜
2002年8月10日(土) いずみホール
指揮/藤岡幸夫
管弦楽/関西フィルハーモニー管弦楽団 (コンサートマスター/ギオルギ・パプアゼ (愛称:ゴギさん))

司会/角淳一(すみ・じゅんいち) @毎日放送
ナレーション/武川智美(むかわ・ともみ)@毎日放送

プログラム/
アンダーソン:舞踏会の美女
久石譲:「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」(以上2曲編曲:川上肇)「ものの け姫」
古関裕而:「六甲おろし」ファンタジー(編曲:川上肇)
オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲
--休憩--
チャイコフスキー:バレエ「眠れる森の美女」ハイライト
--アンコール
チャイコフスキー:バレエ「眠れる森の美女」より「薔薇のアダージョ」
ヨハン・シュトラウス(父):「ラデツキー行進曲」

 毎年日本一の猛暑を誇る大阪の夏、その昼下がりに会場は主に家族連れで埋まりま した。今回は「夏休みファミリーコンサート」でもあります。「ちちんぷいぷい」用 と思われるテレビカメラも入っていました。8月12日に放映の模様です。
 司会の角淳一さんは大阪が誇る人気アナウンサーで、熱狂的な阪神ファンです。「 ちちんぷいぷい」の他、かつては笑福亭鶴光師匠たちと組んだ準深夜ラジオの「ヤン グタウン」を聞きながら受験勉強をした人も非常に多いはずです。
 角さんと音楽の関わりでは中学校でレコード・コンサートを主宰して最終的に40人 くらい動員に成功したことからトークがはじまり、藤岡さん「クラかった」角さん「 理科室に暗幕を…」という陰々滅々な話が飛び出しました。久石譲の3曲が終わった ところで角さんの気になる曲の話題が出ました。まずドヴォルザークの交響曲第9番 「新世界より」、角さんが口にした怪しげなメロディが何と第3楽章。この曲は第2楽 章(いわゆる「家路」)や第4楽章が普通出るのですが…。藤岡さんもこんな人初めて 、だとか。舞台袖に引っ込むとスピーカーでしか音が聴けないから、ということでそ の第3楽章の出だしを指揮者の横、つまりソリストの位置で聴く角さん。次に角さん が口にした怪しげなメロディがヴェルディの歌劇「アイーダ」から「大行進曲」、こ れはサッカー・ワールドカップで日本代表の応援に使われたあの曲です。トランペッ ト3本で一部を演奏、藤岡さん曰くイタリアでは国歌みたいな曲だ、ときて角さんと 藤岡さんがベッカムの隣村に住んでいるだ、稲本のサインが何とか自慢合戦。その次 はグリーグの劇音楽「ペールギュント」から「ソルヴェイグの歌」、角さんの初恋の 話が出てきて「膝枕で聴きたい」(ペールギュントは放蕩の果てにソルヴェイグの膝 枕で息を引き取ったので)、そこで藤岡さんが女性ではまずい、髪が長いからとチュ ーバの吉野さん(♂)を指名、妖しく不気味に品を作る吉野さん(場内爆笑)。結局指揮 台に角さんが座りこみ、藤岡さんがその横で一部を演奏。
 今回の白眉(^_^;)は「六甲おろし」(正しくは「阪神タイガースの歌」)です。スタ ートは奇跡的な勢いだったものの故障者続出で首位は遠いタイガース、優勝はそれこ そファンタジー状態(ぼこっ、ばきっ(←殴打の音))ですが、とはいえ合唱つきでレク イエム「六甲おろし」を作らざるを得ないような定位置にいないところはさすがと言 うべきか(ぐぁしゅっ(←刺される音))。冒頭の方で角さん「最高の贅沢、私だけが楽 しみます」藤岡さん「そりゃ困ります」という振りがあり、ここにきて「イタリアの 国歌みたいなものがアイーダなら関西の国歌は『六甲おろし』」と角さんが宣言。指 揮棒を持ち40ページの楽譜を繰り怪しい4拍を練習して…とあれこれやってから、指 揮棒を振り出しすぐ藤岡さんと交代、第1ヴァイオリンの後ろに座ると曲が終わると ころで戻ってきて、再び指揮。過去には朝日放送の道上洋三アナウンサーがザ・シン フォニーホールで「六甲おろし」を指揮したことがあるそうですが(というかこの人 大友直人さんの指揮するジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニーオーケストラを バックに歌った上にCDまで出している)、角さんも今回の特別版の指揮で急追かも。
 当の曲はというと中間に対巨人戦の描写が入っており、巨人の主題はポピュラーに 「巨人の星」のモチーフ、阪神の主題は捕手と新人選手の打席に使われている応援の メロディが引用されています。これでチャイコフスキーの大序曲「1812年」とかベー トーヴェンの「ウェリントンの勝利(戦争交響曲)」風の描写をしているわけです。
 ところで、大阪フィルの次期音楽監督に決まっている大植英次さん(ミネソタ管弦楽 団前音楽監督)が、ミネソタ・ツインズの試合で始球式をしたことがある、甲子園で もしたい、とインタビューで述べておられます(どころか複数の情報筋によると8月28 日のツインズ−マリナーズの試合でも始球式だそうで…順当ならビジターの1番打者 →イチロー相手!)。関西フィルはと見ると…関西フィルの事務局・練習場から1.5キ ロも歩けば大阪近鉄バファローズの本拠大阪ドーム。こんなに近いのですから地域貢 献で地名になるほどの大植さんに負けず飯守さん・藤岡さん是非に大阪ドームで始球 式を、と思います。とりわけ藤岡さんにとっては観客の前でライオンズの選手相手に 登板できるなんて滅多にないですよ。
 「天国と地獄」で前半は終了ですが、場内からの拍手に応えて角さんと藤岡さんが 並んで登場したときに、角さんが指揮台に立って楽団員を立たせました。
 後半は藤色のベールがやたら大きいドレスで武川智美さんが登場、角さんから「結 婚式」とか「この拍手は服の価値」とか突っ込まれていましたが、当の角さんも黒い 礼服に銀のタイだったので花嫁の父みたいでした。例により物語の進みに合わせて抜 粋で演奏。私としては昔聴いていたFM番組(小澤征爾さんの弟、小澤幹雄さんが司会 のクラシックのクイズの番組、ご記憶の方は連絡いただけると嬉しいかも(おいおい おい))のテーマ曲だった「パノラマ」を入れてくれたのが非常に嬉しかったです。
 アンコールの前に藤岡さんがいつものマイク無しの挨拶がありました。NTT西日本 の支援で今回もこのシリーズが開けたこと、関西フィルはお世辞でも何でもなくて素 晴らしいオーケストラであること、たくさんコンサートをしているのでお運びくださ い、ということでした。
 アンコールは1曲で終わらず、角さんが「アンコールといえば!」ということで「ラ デツキー行進曲」。藤岡さんが冒頭の一瞬を振った後から角さんが指揮、中間部で角 さんが引きずり下ろされ…もとい藤岡さんと交代。場内からの拍手に応えて一度退い た角さんが出てきてまた指揮台に立って楽団員を立たせました。
 今回は、今までに藤岡さん/関西フィルで聴いた曲がかなりあったのですが、さす がに好調関西フィルがいずみホールで演奏したので非常にいい音、調子のいい演奏で した。最近本当に高品質だと思います。それからトークはここに書いたかなりの部分 で(場内笑)になっています。


          2002年8月10日  Fu(ふ)





いつもありがとうございます。
僕の大失敗に触れないでありがとうございます。
企画としてはうまくいったんじゃないかな。
これで少しでもくらっシックのファンが増えてくれたらと
思ってます。








藤岡幸夫

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