21日の野洲のホールは、「座席券は全て完売」の張り紙が貼られ、開場を待つ人人人でいっぱいでした。
 その人ごみのなかに「あれっ?あの人が...」。
 そうです。いつもの黒できめた藤岡さんがお客さんの間で、いっしょにウエルカムコンサートを聴いて、大笑いしておられたのでした。

 宮崎三部作の「トトロ」は、城陽の時よりもっと楽しく、「もののけ姫」はもっとドラマティックに深みのある演奏のように思いました。 「千と千尋」は、編曲が変わったようで、メロディーラインがはっきりしてよかったです。
 「スターウォーズ」は、いきなりものすごい大音量ではじまり、期待どおりの宇宙の世界を繰り広げてくれました。
 
ゆったり、重々しく始まった「新世界」の第1楽章、緊張感に満ちて始まった第4楽章共に、藤岡さんの「気」を強く感じました。
 第2楽章の有名なメロディーは、オーボエの最初の音が少し強いようにも感じましたが(私は、ごく小さい音で始まりだんだん音が大きくなる感じが好きなもので)、感動的な演奏でした。
 いつもながら、関フィルの管楽器はすばらしいと思います。
 また、バブアゼさんのソロの音も、しみじみと心に響くものでした。
 この楽章が終わると思わず会場から拍手がおこりました。
 藤岡さんも「CP」に書いておられましたが、同じことを「良かったと思った楽章のあとは、拍手をしていいんですよ。」と井上道義さんも言われていました。
 オケも藤岡さんの激しい指揮に見事に応えられていました。
 ただ、指揮者もオケもあれだけの演奏をされたのに、後半の楽章ではホールに音が吸収されてしまったような感じになり、これがシンフォニーホールかいずみホールだったらと、それだけが残念でした。
 
 PS.28日、関フィルと小林研一郎さんのコンサートに行きました。
    指揮者とオケと聴衆が三味一体となった素晴らしい演奏会で、
    「炎のコバケン」と呼ばれるわけが分かりました。
    最後のボレロが終わったあと、シャロンさんのお手紙に書かれ
    ていたのと同じことがおこりました。鳴り止まぬ拍手にこたえ
    て、マエストロは、「今日は盛りだくさんのプログラムだった
    こともあって、アンコールをご用意できませんでした。でも、
    今演奏したボレロの最後のところをもう1度演奏します。」
    とおっしゃり、オケにむかって「たいへんお疲れでしょうが、 
        ...。」とていねいにお話をされ、最後から二つ前のところ
    からもう1度演奏されました。ただただ感動しました。
    また、何回も走って出てこられたり、ものすごい指揮のあとで
    も何事もなかったかのようにマイクを持ってお話をされていた
    のが印象的でした。
    8月4日のスターウォーズと、10日をまた楽しみにしています。

          2002年7月30日 奥村 鋭行





お返事遅くなってごめんなさい。
野洲かぁ。思えば夏のはじまりでいい雰囲気でしたねぇ。
小林先生は僕の師匠ですが、ほんとにコバケンワールドは
強烈ですよね。
ところで新世界の2楽章のソロはコールアングレですよ。
(ごめんなさい)。








藤岡幸夫

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