藤岡さん、お久しぶりです。
正直に言いましょう。
1999年の夏休みコンサートにうかがった後、妙な質問をお送りして以来です。
「指揮者ってどんな自主トレするんですか」と。
まったくお恥ずかしい。
その節は丁寧にご回答いただき、ありがとうございました。

「模倣犯」を読んでいらっしゃるのですね。
わたしにとって「くらしっくのしきしゃ」などという方は雲上人なのですが、
その藤岡さんがわたしがおもしろいと思った本を同じようにおもしろいと思っ
て読んでいらっしゃる…。
ものすごーく当たり前のことなんでしょうけど、不思議な気持ちです。
宮部みゆきなら、「ぼんくら」もお試しください。
ちょっと厚めの本なので、持って読んでいるだけで、腕の筋トレになりましょ
う(あ、指揮にチカラは要らないんですか?)。

先日、某アマチュア管弦楽団のコンサートに行ってきました。
ニールセンという作曲家の曲は初めて聴いたので、出来のよしあしなどさっぱ
りわかりませんでしたが(たぶん、初めてじゃなくてもわかりませんけど…)、
指揮をされた方の熱さが伝わってきました。
全曲の演奏が終わり、客席のアンコールを求める拍手が止まらない中、指揮者
さんが出てきて、
「今回は大曲に挑みました。
 大曲は大変だったので、アンコール曲を用意する余裕はありませんでした。
 なので、最後に演奏した曲の最後の部分をもう一度やります。」

…こういうのもありなんですね。
でも、わたしは感動しました。

ここ、大変だったけど、みんながんばりました。そしてとてもいい演奏ができました。
うれしいから、もう一回聴いてください。

(と、思われたかどうか、指揮者の方の気持ちはあくまでわたしの想像です。)
もしかしたら、こういうのはだめだと思う人もいるんでしょうね。
演奏は本番一回だけ。そこでの演奏が聴衆の印象に残れば、それが最高なのであって、
うまく演奏できたのなら、なおさらもう一回演奏するなどとんでもないこと…、そう
考える人もいると思います。
でも、わたしは感動しました。
指揮者さんのオケに対する愛情が、実に単純に、素直にあらわれているように感じま
したので。

まったく藤岡さんに関係ない話を長々とすみません。
10/24か、11/24のコンサートには行くつもりですので、その時には必ずやコンサート
の感想など…。

          2002年7月26日  niwanopochi





こんにちは。返事が遅くなってごめんなさい。
「ぼんくら」今度読んでみますね。
アンコールの話、僕は基本的に一発勝負の人間なんで、一生
できそうにありませんが、お客さんには喜ばれるのかもしれ
ませんね。








藤岡幸夫

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