「関西フィル・スプリング・コンサート」

例によって枝葉末節にだけこだわって書きます。
奈良新聞創刊55周年特別企画 関西フィル・スプリング・コンサート
3月17日(日) やまと郡山城ホール

 大和郡山は奈良市の南、江戸中期から柳沢家の城下町となった町。それまでは筒井 順慶の築城、次に豊臣秀長の居城、更に転々と城主が代わっていました。もちろん古 代から開けた地域で、名産は金魚、また工場も多く宅地化も進行しています。
 私はというと開演前に強引に楽屋に押し掛けて藤岡さんとお話。オケの方は既にか なりハイテンションになっていました。私の方はというとMeet the Classicの日にこ そこそとサントリーホールでフェドセーエフ/ウィーン交響楽団を聴いたあと風邪を 引いてしまって重量級の大きな咳、声があまり出なかったこともあって(聴いてる最 中が窒息状態でした(苦笑))、いつも以上に寡黙化してしまいましたが。ともあれ飛 び出した話は藤岡さんはロシアの巨匠ではスヴェトラーノフの方が好き、藤岡さんと 関西フィル広報の西濱さんは同じ双子座、でした。あと私はその西濱さんに「女性だ と思っていた」と言われました(笑)。私も西濱さんはあの雰囲気なので、朝日新聞の 夕刊を見るまでは藤岡さんより2歳くらい若いだけだと思っていました(逆襲)。
 ホールは確かに音が非常に良く、鋭利に乾いたいずみホールという印象。今回のオ ーケストラ編成は弦5部のみで、第1ヴァイオリンから順に8人、7人、6人、5人、4人 でした。
 まず指揮者抜き、コンサートマスターのギオルギ・パプアゼさんの指揮?とヴァイ オリンでヴィヴァルディの《春》第1楽章。西濱さんが出てきて、指揮者なしではじ まったのは実は「指揮者急病のため…嘘です(場内笑)」とつかみ、藤岡さん登場、マ イクをつかんで話しはじめるもスイッチが入ってない、それを西濱さんが突っ込む( 場内笑)、さらにパプアゼさんまで巻き込んで爆笑トーク。実は指揮者なしは、この ホールではその方がいいという藤岡さんの提案から。また藤岡さんの京都奈良の思い 出で蟹満寺(かにまんじ・京都府山城町)と秋篠寺の話が出ました。次は全編ピチカー トで演奏するアンダーソンの《プリンク・プランク・プルンク》、それから失恋した 時の印象が云々と藤岡さんのキザ〜な話が出てグリーグの《過ぎにし春》。ここで場 内が明るくなり指揮者体験コーナーです。モーツァルトの《アイネ・クライネ・ナハ ト・ムジーク》の冒頭に挑戦で会場からは、まず小学4年生の女の子、勢いよく手を 上げた後、舞台に上がると洒落抜きでかちこち冷凍マグロになっていましたが、邪心 のないゆっくりとしたテンポでそつなく指揮、次は奈良市内から来た藤岡ファンの女 性Tさん、大人の邪心が入って?…以下ご本人の名誉のため伏せます(笑)。藤岡さんは しゃがみこんでいました(^_^;)。場内は再び暗くなり《日本の歌メドレー》おぼろ月 夜〜春が来た〜どじょっこふなっこ〜春が来た〜早春賦、それからギオルギ・パプア ゼさんの故郷グルジアの歌で『蛍』の歌、そして《タイタニック・メドレー》。弦楽 だけだと曲のケルト風味が濃くなる感じでした、と書きつつ私は映画は全く見ないの で、映画のシーンがどうこうということは全くわかりません。ここで休憩。

 第2部は、西濱さんと藤岡さんのトーク(だけ)…という西濱さんのつかみ(場内笑) からはじまり、また失恋して云々という話になってから楽団員が入ってチャイコフス キーの《弦楽セレナード》を軽やかに淡々と。30分くらいの長い曲ながら、意外に短 く感じました。ここからはマイク無し、藤岡さんの生の声でアンコールにアンダーソ ンの《ジャズ・レガート》、非常に怪しいトライアングルの音が入ったヨハン&ヨー ゼフ・シュトラウス《ピチカート・ポルカ》。ほぼ満席の会場は沸いて終わりました。
以上です…そうそう実際はここに書いてある3倍くらい「(場内笑)」があり、音がい いホールなので笑いがすばらしく反響していました。以上。


            2002年3月17日 Fu(ふ)




差入れありがとうございました。楽員も喜んでましたよ。
風邪が直って良かったですね。ところで面白いなぁと思ったのは
チャイコフスキーの感想。
他のお客さんには随分濃い演奏ですねといわれたので・・・。
本当に音楽の感じ方ってその人によりますね。
ちなみにやってる方は楽しんでもらえたのならどちらでもいいで
すが・・・。







藤岡幸夫

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