藤岡幸夫様

お久しぶりです。10/6の吉松さんの交響曲第5番の
初演、堪能でした。ヴラヴォーを千回送ります。
以下思いついたまま当夜の感想を書きます。

「アトム・ハーツ・クラブ組曲」
オーケストラのメンバーの嬉嬉とした顔がとても印象的でした。
都響とは初顔合わせだったようですが、「信頼を獲得したな」
と見ました。特に3曲目だったかチェロのソロの時、第1プルト
の2人が顔を見合わせニッコリには、いかにも奏者が
楽しんでいるのがよくわかり、こちらもうれしくなりました。

「サイバーバード」
CDで何度も聴いていたけど、やっぱりライブは凄いや!
切れまくった須川さんには大拍手。この曲心を酔わせますね。

さてさてお待ちかねの
「交響曲第5番」
吉松さんが「ジャジャジャジャーンで始まる」と、どこかに
書いておられたのですが、さてあのテーマをどう料理するか
興味津々でした。予想に反してやや控えめに、しかし雅に、
これはまさに21世紀へのファンファーレだ!!!
(例の米国テロ事件の事前に書き上げたようだが、
「何かが起こるぞ注意しろ」と氏の予感力さえ思わせる
のです)
しだいに解放に向かう第一楽章は、素晴らしい人類の
知恵だ。スケルツォの遊び(氏の書く文章を想起させる)
は秀逸。第3番のアダージョはほんの少しものたりなかったけど、
今度のそれには大満足。流れが太くなったからだ。とりわけ
亡妹へのオマージュそしてワルツは実に感動的。その再現の
時、僕は不覚にも涙でした。解放の極みのフィナーレ、もう
完全に吉松節。言うことなしです。

全曲を通して、これは第3番と双子のシンフォニーですね。
さすが第5番の方が少し身長が高く、体重もやや重く。
うっすらと顎ヒゲが生えた感じ。

と、大満足の一夜でした。ありがとう。

とちぎのひげさん   2001.10.8

P.S 「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集盤」
(講談社ソフィアブックス)を読んでいたら、名曲222曲
の中に「メモ・フローラ」が載っているではありませんか。
驚きつつも、ようやく吉松さんも「市民権」を得たのか、
ととても嬉しく思いました。



          2001年10月8日 とちぎのひげさん






いつも本当にありがとうございます。
5番は3番と双子ですか?なるほど。もしかしたら年の少し離れた
兄弟かもしれませんね。(これは当たり前か・・・・?)
あとは2番が生まれ変わるのが嬉しいです。(1・2楽章が最高な
のに、依嘱の時間制限のせいでスケルッツオが無い!) 
またコンサートでお会いできるの楽しみにしてます!








藤岡幸夫

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