快哉を叫ぶとはまさしくこのような時のことでしょう。

チャイコフスキーが終わった瞬間の川島さんの泣くような満足げな顔が
忘れられません。(まるで先日の貴乃花のような)

今日のコンサートで再度認識するにいたったことは、ついに
関西poが藤岡さんの人気先行型から、ここまでの実力を得るに
至ったのかという感慨です。

吉松さんの交響曲。交響曲というにはあまりにもおもちゃ箱のような
ファンタジーとショスタコービッチ風のアイロニーにあまりに美しい
吉松節。子供の交響曲というにふさわしい。1.2楽章の遊び、3
楽章の眠りと夕暮れの遊び場のような4楽章。

まったくいままでと違う趣でしたが、もう少し聴きたい、聴き続けたい
という感じでした。

後半のチャイコフスキーはもはやコンサートに参加した人には言葉に
ならない感動があったのは、誰も異存がないでしょう。

あまりに長大でメリハリのききにくい1楽章、管楽器が次々とソロ
を取る難しい2楽章。アンサンブルの試される3楽章。
そしていかに没頭できるかの勝負の如き4楽章。

関西poがここまで自らを高められるとはまったく驚きだし、
1楽章の藤岡さんのテンポの(心の)歌について行く自在さ。
2楽章の管の素晴らしさ。また難しいチェロの旋律をまた朗々と
歌うこと!!
4楽章は気をつけないと流れやすいのに冒頭から打楽器の凄まじい
刻み!
全楽章通じた金管の素晴らしさも特筆できます。

終わった瞬間にブラヴォーの嵐だったことも当然でしょう。
関西poの進境著しいこと!まったく今日は素晴らしいの一語です。
脱帽!

来月のプロコフィエフやラヴェル。秋の第5交響曲の初演楽しみです!



             2001年5月29日 naganawa keiichiro & akiko




ありがとうございます。喜んで頂けて良かったです。
嬉しかったのは吉松さんの4番が予想以上にウケテたことです。
この曲、聴き易いようでかなりマニアックなんですよ。
どっちかっていうとCDで一人で楽しむ感じと思ってましたから。
またお会いできるのを楽しみにしております。


藤岡幸夫

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