藤岡幸夫様

今回はハイドンについて書きたかったのですが、
思いがけず「みどりの日」に大阪行きが
実現したので、その感想を書きます。
「ザ・シンフォニーホール」まずロケーションが
素晴らしい。街中なのに緑のトンネル。
その若葉がみごとでいかにも芸術の域に
入った気分でした。


キャパシティー(約1750名)も適度で、
音の響きは東京で言えばサントリーホールと
芸術劇場の中間位で最高でした。ただし、ホール内の
トイレが少ないのか(当日寒かったせいもあるのか)
ボウコウをいっぱいにした(と思われる)
淑女の長蛇の列はいただけません。
なんとか改善を、とつまらぬ希望。

さて本題に。プレトークが素晴らしかった。
特に事務局の西浜さんに拍手します。
ついでですが「キザ」でないアーティスト
なんて、僕に言わせると偽者ですよ。

吉松さんの新曲。幸福感と安心感は良いけれど、
何かピリッとしたものを感じませんでした。
4番・5番のシンフォニーに新機軸を
期待します。

フランス物をあまりやっていないという
関西フィルですか?どうしてどうして
なかなか良い「海」でしたよ。

「牧神」、どういうわけかオケがならなかった。
ほんの少し残念でした。藤岡さんならもっと
出来るはず。


「ツィガーヌ」日下さん、良い音ですね。
オケとのわずかな齟齬はこの曲の演奏の
難しさを考えさせられました。彼女の
大成を期待します。

「ダフニス」これはもう大拍手!!!
実演で聞いたこの曲の最高の体験でした。
コーラスが入ったらもっと凄かったでしょう。

「カレリア」からのマーチ、藤岡さんのシベリウス
への適合性を大いに想起させる出来でした。
まもなく1番シンフォニーが聴ける
関西のファンがうらやましい。


昨年の「みどりの日」はFMで聴いています。
その時も感じたのですが、関西フィルは
ほんの少し色気(言いかえると助平さ。言葉は悪いけど)
がたりないかな、の思い、たとえば12色
ほしいところ8色位しかクレヨンを持っていない。
といったら言い過ぎか?

パワーは十分なのですが・・・・・・・・
と思いついたままで申し訳なし。
        ではまた

         2001年5月5日 とちぎのひげさん

P.S1 大阪滞在4時間のあわただしい旅でしたが
良いコンサートに大満足。

P.S2 僕は農業をやっていますので、新幹線からの
風景はとても勉強になりました。少なくとも
本州ではG.Wに田植えが集中している、という
ことを確認できたからです。ちなみに僕の住む
栃木県南部は全国でも最も遅い(6月中
旬が
最盛期)田植えの地域です。
P.S3 他の方のメールではアンコールの曲名の
誤聴があったようですね。ホールの出口に
曲名を呈示するサーヴィスを考えてみてはいかが。







遠いところありがとうございました。
次回はさらにセクシーで熱く、繊細な関西フィルサウンドを
おとどけします。
ハイドンも是非聞いて欲しいですね。今度の86番大好きなん
ですよ。それではまた。



藤岡幸夫

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