 |
藤岡様
シンフォニーホールでの、関フィルとの演奏会素晴らしかった
です。今、帰ってきたばかりで、まだ少し興奮しているかもしれ
ません。
小学校で、６年生の担任をしています。クラシックはもっぱら
聴くのが好きですが、自分では、琴を 小学校５年生のときから
やっています。
今日一番、心に残った曲は、やはり「ローマの松」です。
１月にローマにいってきて、アッピア街道を目の当たりににし、
古代ローマの遺跡に思いをはせ、曲を聴きながら、情景が思い浮
かびました。
藤岡さんが、曲の合間で、「静かな曲のところがまたbeautiful
なんですよ」とおっしゃっていた、まさにその通り、ナイチンゲ
ールの泣き声とりんとした静けさが、次のローマ軍の行進の勇ま
しさに変化して、本当に、映画を見るようでした。
さて、インタビューの中で、オーケストラの魅力を「こんなに
たくさんの人が、０．０１秒の単位で、呼吸をあわせることがで
きるっていうのは本当にすごいことだ」とおっしゃっていました。
まさにそのとおりだと思いました。
小学校では、１００人の子供たちに音楽を教え、１年に一回、
大きな合奏を指揮しています。子供たちは音楽の得意な子ばかり
でないけれど、この、みんなで、呼吸をあわせる何分間を、とて
も楽しんでいます。
早熟で、親や大人に刃向かってばかりの子供たちですが、１年
に一回でも、みんなで一つになれる、そんな経験を積み重ねて、
心豊かな人になってほしいです。
（パーカッションの勝俣さんには、小学校に来ていただいて、
演奏をしていただいたことがあります。やはり、生の演奏に子供
たち大感激でした。）
また、９月２３日を楽しみにしています。
平成12年4月29日
三枝 ゆかり
お手紙ありがとうございます。小学校の先生だそうですね。
僕も大学生の頃、スポーツクラブでこどもに体操と水泳を
教えていました。こども達は正直でおもしろいですよね。
関西フィルと楽しい子供コンサートを企画中です。
楽しみにしていてください。
藤岡幸夫
|
