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2015年6月分

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2015/6/30


日曜は群馬交響楽団と玉村町文化センターでコンサート。美しい自然に囲まれたシューボックス型のコンサートホールで素晴らしい音響にびっくり。しかも約1000席満席で凄い文化!流石に群馬交響楽団は70年の歴史ある老舗オーケストラと感激でした。

前半のソリストは横坂源さん。スケール大きく個性豊かでダイナミックなドヴォルザークのチェロ協奏曲。後半はベートーヴェンの交響曲3番英雄。オーケストラが僕のやりたい事に真摯に応えてくれて燃焼度の高い力強いサウンド。今回は練習1日しかなくて久しぶりにスリル満点のコンサートだったけどとっても楽しかったです。皆さんありがとうございました。


本番前に20分くらい歩いて利根川まで散歩。360度山が見えて気持ち良かった。


月曜日はエンター・ザ・ミュージックの収録で太鼓奏者の林英哲さんにお会いしてきた。

僕が中学生時代にテレビ番組「オーケストラがやってきた」で観た石井真木さんの和太鼓とオーケストラのモノプリズムという凄い作品に感動してすぐ生の演奏会に聴きに行ったのだけど、この時の和太鼓のグループ鬼太鼓座のリーダーが林英哲さん。

英哲さんはその後ソリストになられて世界中で大活躍を続けていらして、僕も10年前に広島交響楽団と共演させて頂いたけど、圧倒的な素晴らしい演奏だった。

今回は神奈川県の山奥にある林英哲道場に伺って和太鼓を堪能。トークもとっても面白かった。放映日はまだ未定ですがどうぞお楽しみに!


英哲さんとはまた是非とも共演したい。英哲さんに書かれた協奏曲が10曲以上あるそうです。


さてさて30日火曜日のエンター・ザ・ミュージックはベートーヴェンの不滅の恋人です。

近年のベートーヴェン関連の映画「不滅の恋」や「敬愛なるベートーヴェン」は架空の話であまりに空想的で呆れてしまったので、エンター・ザ・ミュージックで真実の話をします。

どうぞお楽しみに!


   藤岡 幸夫


※6/28群馬交響楽団サマーコンサートのevent reportはこちら
2015/6/28


<管理人より>

次回6/30(火)の「エンター・ザ・ミュージック」
(BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送)

「ベートーヴェン、不滅の恋人」


2015/6/27


今日はエンター・ザ・ミュージックの収録で左手のピアニスト舘野泉さんのお宅に伺ってきた。

舘野さんとはこれまで何度も共演させて頂いているけど、お会いするたびにその優しく温かいお人柄と音楽に対する真摯で厳しい姿勢に心打たれる…。

これまで舘野さんの為に世界中の作曲家が作品を書いて72曲が生まれ(協奏曲が12曲!) まだまだ新しい作品が生まれる予定で、お会いするたびに新しい作品からエネルギーをもらっていらっしゃるようで若返ってる。

来年は80歳の記念に協奏曲4曲を一晩で弾いたりと沢山の企画が予定されていて本当に凄いです。

また是非とも共演させて頂きたいしエンター・ザ・ミュージックもどうぞお楽しみに!(放映日未定)


舘野さんは僕の高校の大先輩。因みに冨田勲先生や吉松隆さんも高校の先輩。会うたびにお元気で嬉しいです。


さてさて28日の日曜は群馬交響楽団とコンサート。ドヴォルザークのチェロ協奏曲にベートーヴェンの交響曲3番「英雄」という素敵なプログラム。話題の横坂源さんとの共演も楽しみです!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫

2015/6/25


火曜日のエンター・ザ・ミュージックをご覧下さった皆様ありがとうございました!来週のテーマはベートーヴェンの不滅の恋人です。お楽しみに!

昨日は洗足学園音楽大学グリーン・タイ・ウィンドアンサンブル(100名近くの大所帯)との演奏会。

初回のリハーサルからグリーンタイのエブリバディが素晴らしい進化を続けてくれて(さすが音大生!)とっても素敵な演奏会だった。

グリーンタイを指導されてる作曲家の伊藤康英さんは昨年佼成ウィンドとリリースしたCDでも取り上げてるが、知性溢れる奥の深さや立体的な響きのする音楽が素晴らしくしかも親しみやすい。

伊藤さんの交響詩ゴーフォーブロークやアンコールのめっちゃ楽しい「一度きりの人生」 伊藤さんが今回の為に編曲した壮大な編成のワーグナーのエルザの大聖堂への行列(バンダトランペット10本+パイプオルガン!)や思い切り編成を小さくしたシューマンの歌曲献呈など勉強しながら感動しました。

これまでサックスの須川展也さんと沢山の学校の吹奏楽部を訪問したり、関西フィルと吹奏楽共演や佼成ウィンドとCD録音したりしたけど、実は吹奏楽のコンサートをちゃんと指揮したのは今回が初めて。グリーンタイのエブリバディのおかげで最高に楽しかった!
みんなありがとう!これからも演奏してる時は愛し合ってください!


さてさて今週末は群馬交響楽団とベートーヴェンの交響曲3番英雄とドヴォルザークのチェロ協奏曲。横坂源さんとの初共演も楽しみ。

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!





伊藤康英さんと、金管各パートとの記念写真。来年も日程が合えば共演出来そうです!


   藤岡 幸夫


※6/24グリーン・タイ・ウィンドアンサンブル公演のevent reportはこちら
2015/6/22


20日土曜日は兵庫県三田の郷の音ホールの7月11日のコンサートのプレトークイヴェント。ピアニストの中野慶理さんと楽しいお話。

7月11日はチャイコフスキーの白鳥の湖の抜粋を久しぶりに取り上げる。
絵本のようにお話にそってエキサイティングな迫力満点のオーケストラサウンドを楽しんで頂きます。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲の中野慶理さんとは3度めの共演。とにかくスケールが大きくスリリングなピアニストなので本番がとっても楽しみ。


中野さんと。三田の郷の音ホールはびっくりするくらい美しい素晴らしい響きのするホール!


昨日の21日の日曜は大好きな梅田芸術劇場で関西フィルと毎年恒例のレクサスコンサート。たくさんのお客様ありがとうございました!レクサスコンサートは今年で10周年!継続は力なりでスタッフの皆様に心から感謝です。

前半のゲストの安倍なつみさん4月以来の再会だけど歌にさらに磨きがかかり、何よりひた向きな美しさが魅力的。今週ニューソロアルバムのCDが発売されたそうでこれからのさらなる飛躍が楽しみ。ありがとうございました!


左がコンサートマスターの岩谷さん。右が首席チェロの向井さん。後ろが首席トランペットの白水さん。


23日の火曜日のBSジャパンエンター・ザ・ミュージックはトークゲストに有村昆さんをお迎えして大人気の映画音楽特集です!


24日は洗足学園音楽大学の吹奏楽グリーン・タイとの演奏会、28日は群馬交響楽団とドヴォルザークのチェロ協奏曲にリムスキーコルサコフのシェエラザードと続きます。



レクサスコンサート後はサントリーからきて下さってた小谷専務理事の送別会。小谷さんとコンサートマスターの岩谷君と。小谷さんはヨーロッパ演奏旅行の実現と毎週火曜のBSジャパンの音楽番組エンターザミュージックの実現にご尽力頂き本当に感謝。新しく同じくサントリーから濱橋専務理事が着任して頂いてますが、これからも小谷さんのお力を期待しております!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


2015/6/21


<管理人より>

次回6/23(火)の「エンター・ザ・ミュージック」
(BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送)

「映画音楽特集 第三弾」


2015/6/17


昨晩エンター・ザ・ミュージックをご覧下さった皆様ありがとうございました!今月は15年近くのお付き合いになる奈良のなら100年会館(音響が凄く良くなりました!)での演奏会を放映できて個人的にとても嬉しいです。
来週の大人気の映画音楽集第3弾をお楽しみに!

さてさて今週の21日は関西フィルと毎年恒例のレクサスコンサート。来週24日は洗足学園音楽大学の吹奏楽グリーン・タイウィンドアンサンブルとの演奏会。100名近くの大所帯で多彩の曲目が並ぶプログラム。中でも最近佼成ウィンドと発売したCDでも取り上げた作曲家伊藤康英さんの作品や編曲作品がダイナミックで機知に飛んでいて素晴らしい。

普段あまり吹奏楽を指揮しないけど学生さん達のポテンシャルが抜群でどんどん進化していくので(さすが音大生!)本番がとっても楽しみです!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫





2015/6/15


<管理人より>

次回6/16(火)の「エンター・ザ・ミュージック」
(BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送)

「夏の夜にオーケストラで楽しむ千夜一夜物語」


2015/6/13


昨日の関西フィル定期たくさんのお客様ありがとうございました。

前半のブラームスのピアノ協奏曲2番は横山幸雄さんの豪快にして繊細な味わいあるとっても素敵なブラームス。流石でした。横山さんとは何度も共演しているけどとにかくお人柄がチャーミングでリハもとっても楽しい。また次回の共演が今から楽しみです。

後半のヴォーン・ウィリアムズの田園交響曲はオケが共感してくれて素晴らしかった。2楽章だけでのスコア指定のナチュラルトランペットとナチュラルホルンも(凄く大変なので現代楽器ですませる事が多いが)敢えて持ちかえてくれてその効果を充分引き出せたし、4楽章のソプラノの岩下晶子さんも美しかった!

そしてこの曲で演奏後客席があんなに沸くとはびっくり(関西らしい)。ヴォーン・ウィリアムズの素晴らしさが伝わってくれた手応えで素直に嬉しかったです。ありがとうございました。

関西フィルとは早く5番を取り上げたいですね。
東京では昨年5番で共演した東京シティフィルの11月6日の定期でこの田園交響曲を取り上げるので今からこちらもとっても楽しみです(前半はベートーヴェンの田園です)。

来週は関西フィルと毎年恒例の梅田芸術劇場でレクサスコンサートです。

それでは皆さんまたコンサートでお会いしましょう!毎週火曜日BSジャパンのエンターザミュージックもよろしく!

PS ブラームスのピアノ協奏曲2番は英国で93年にBBCフィルとプロデビューした時の曲目(4日連続の2日目の前半の曲でメインは毎日チャイコフスキーの悲愴だった)で後半はヴォーン・ウィリアムズだったしなんだかとっても英国時代が懐かしく、色々思い出しました…。


   藤岡 幸夫




※6/12関西フィル定期のevent reportはこちら

2015/6/11


   ヴォーン・ウィリアムズ「田園交響曲」の話


6月12日の関西フィル定期で僕の愛するヴォーン・ウィリアムズの田園交響曲を取り上げる。
(東京ではオペラシティでの11月6日東京シティフィル定期で取り上げます)。

第一次世界大戦後に作曲されヴォーン・ウィリアムズ自身も参戦していて多くの悲劇を間近に体験し、また親友や大切な人々を失った悲しみがこの交響曲に深く影響している。

またフランス戦線でみた田園風景から故郷の美しい田園風景を思い出したとも言われていて、いずれにせよ例えばベートーヴェンの幸せで楽しい田園とは全く対極の内容と言える。

1楽章では田園が目の前に拡がる描写が随所に感じられ、菅楽器や弦楽器のソロはまるで自然界の精や魂の歌のよう…大自然が悲しみを癒しているようでもある。

2楽章 途中で出てくるトランペットのソロはスコアに出来る限りナチュラルトランペットを使用するように指定されている。

これは従軍時いつも耳にした軍隊のラッパをイメージしているからで、楽章全体は大戦で亡くなった人々への哀歌のよう…
また楽章最後に出てくるホルンも可能ならナチュラルホルンを使用するように指定がある。

現代楽器で演奏される場合も多いが(ここだけ楽器を持ちかえるのは、システムが違うだけでなく楽器が冷えてるなど奏者にとって技術的に大変)今回はあえてナチュラルトランペットとナチュラルホルンを用意してくれているのでどうなるか楽しみ。(専門的なので詳しく書かないが現代楽器との音色の違いは勿論、この交響曲のソロでは特に記譜上の第7倍音の変ロ音と第9倍音の二音の音程が通常の平均律の現代楽器と異なる)。この指定は作曲者がいかにリアルな戦時中の記憶にこだわってるかの現れだと思う。

第3楽章 はモンスターの姿のよう。時に戦闘的にイギリス民謡風のメロディで国民を奮い立たせてるようでもあり(作曲者自身スローダンスと呼んだ)、また純音楽的に色彩豊かな立体的な音楽でもある。

映画音楽の多くの作曲家がヴォーン・ウィリアムズから影響を受けてるのがよく分かる楽章でもある。

楽章最後の弦楽器の人数を減らしての精緻な音楽も魅力的。

4楽章の冒頭はソプラノのヴォカリーズ(歌詞がない)のソロで始まる。

楽章全体は悲しむ人々を優しく包み込むようでただただ美しい…! 後半のクライマックスはユニゾンの悲しい強烈な叫びの後、平和を祈るような優しく美しい旋律が息長く高揚していき頂点を迎えたあと再び楽章冒頭のソプラノのヴォカリーズが祈りのように現れて終わる…


この田園交響曲には怒りや皮肉や大袈裟な芝居がかったところが全く無い。
音楽は誠実で品格高く、全楽章で感じられる優しさと祈りが美しい。

またヴォーン・ウィリアムズのスコア上のダイナミクスはかなり控え目で、この通りに演奏するとかなりつまらない音楽になってしまう。例えばマーラーならスコアに書いてある事を忠実に再現すれば形になるが、ヴォーン・ウィリアムズは大幅にダイナミクスを変更して、格調高い和声進行を際立たせ各パートのソロを思い切って歌わせないと美しい姿が見えてこない…。

一歩間違えると退屈な音楽になってしまうけど、上手くいけばこれほど品格高く優しさに溢れた交響曲は珍しい。3楽章もスペクタクルだ。

12日の定期ではお客様に普段あまり演奏されないこの交響曲の素晴らしさが伝わるように頑張ります。

それでは皆さん12日にシンフォニーホールで(関東の皆さんは11月6日オペラシティの東京シティフィル定期で!)お会いしましょう!

PS この交響曲は第一次世界大戦後の平和の祈りがこめられてると同時に不安の暗い影が見え隠れする。そして不安が的中して第二次世界大戦が起きてしまい…また優しく祈るような交響曲5番が生まれる…。

考えさせられます…。


PS2 ヴォーン・ウィリアムズのロンドン交響曲(交響曲2番)は13歳年下でヴォーンウィリアムズが仲良くしていた将来を嘱望されていた若い作曲家バターワースに後押しされて生まれた(当初ヴォーンウィリアムズは交響詩のつもりだった楽譜をバターワースが見て、ヴォーンウィリアムズに交響曲にするようにすすめた)作品で、ドイツで初演の際総譜が無くなり、イギリスで再演の際ヴォーンウィリアムズが不在で、バターワースがパート譜から総譜を再現し校訂も手伝った。この交響曲はそのバターワースに献呈されている。

その後に第一次世界大戦が勃発、バターワースもヴォーンウィリアムズもフランス戦線で共に戦い、バターワースは自分の作曲した楽譜を全てヴォーンウィリアムズに託した後に、突撃で32歳の若さで戦死。

ヴォーンウィリアムズはバターワースを失った悲しみだけでなく、戦争の悲劇に悲しみます。

そこで生まれたのが田園交響曲。それは作曲者自身、イギリスの田園風景を情景描写した音楽ではなく戦時の音楽だと語っています。フランス戦線でスケッチを始められたその音楽は、フランス戦線での毎日の恐ろしい状況の中で目の前の自然の美しさを通した強い想い。平和への祈り 悲しみ 叫び 誰も恨まないかのような優しさ 悲しみを癒すかのような自然の美しさに溢れているのです。

ヴォーンウィリアムズは当時流行の前衛音楽には見向きもせず自身で「現代主義も保守主義も見当違いのものだ。何事であれ自分には真実のものでなくてはならい」と公言していて、この田園交響曲は多くの悲しい出来事が続く現在でこそたきさんの人達の琴線にふれる音楽ではないでしょうか?


   藤岡 幸夫

2015/6/8


本日53歳になりました。今までお世話になった皆様 共演してきた皆様 応援して下さった皆様に心から感謝です。

指揮者という職業でこれまで何とかやってこれた事を感謝の気持ちとともに幸せと思いこれからも精進してまいります!

最近は歳をとることの素晴らしさを実感しております。例えば若い頃は12日の関西フィル定期で取り上げるヴォーン・ウィリアムズの田園交響曲の素晴らしさなんて全然わからなかったもの!本当に高貴で美しい交響曲!スコアを読んでいて涙がでます。神に感謝です…!


さてさて明日9日のエンター・ザ・ミュージックのゲストは関西フィル首席トランペット奏者の白水大介さんです。お楽しみに!


イタリアのベルガモのドニゼッティ歌劇場で休憩時間に白水くんと。明日9日のエンターザミュージックで素晴らしい演奏は勿論、ポストホルンをはじめ珍しい楽器の数々の美しい音色を堪能!



コンサートマスターの岩谷君と首席チェロの向井君とベルガモのドニゼッティ歌劇場の楽屋口。なんだか冷たい視線…


   藤岡 幸夫

2015/6/7


<管理人より>

次回6/9(火)の「エンター・ザ・ミュージック」
(BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送)

「トランペット特集」
関西フィル首席トランペット白水大介さん登場!


2015/6/5


6月3日ツアー第8日は移動日でベルガモをバスで10時半に出発してスイス オーストリア リヒテンシュタインを経てドイツのウルムに到着したのが8時半。10時間の長旅でも皆さん文句を言わず明るい。翌日バスでヴュルツブルクへ移動。

素晴らしい宮殿で毎年行われている由緒あるモーツァルト音楽祭に出演。


ベルガモのホテルからの別の角度の眺め。本当に素敵な街でした。


ウルムのホテルの部屋からドナウ川を見下ろせる。夜8時半でもまだ明るいのが嬉しい。


ウルムのカテドラル。500年かかって19世紀末に完成。世界一高いそうです。


小川が流れる路地にあるお洒落なドイツ料理レストランで夕食。ホワイトアスパラのメインディッシュ美味しかった!
この後若きカラヤンがスタートを切ったオペラハウスを見に行ったら現代的に建て替えられていてちょっとがっかり…。


最終日はヴュルツブルクの由緒あるモーツァルト音楽祭で毎年超一流アーティストが出演する。会場の大広間が使われ豪華絢爛!撮影禁止で残念。満席のお客様で入れなかったお客様は隣室でモニターを見ながら楽しめる。デュメイのソロナンバーに細川俊夫さんの月夜の蓮にモーツァルトの29番。
この日はバイエルン放送のFM収録も入り大盛況の素晴らしいコンサートでした。

団員さん達が最後まで幸せそうで本当に素晴らしいツアーだった!僕もあらゆる意味で同行して良かったと実感しております。

帰国したら9日からリハで12日は関西フィル定期!僕の最も愛するヴォーンウィリアムズの田園交響曲。スケール大きな世にも美しい交響曲です!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


素晴らしい宮殿でした!


休憩中は中庭でシャンペン。松明がともされてる。




細川俊夫さんと。月夜の蓮はとっても素敵な作品で最後の息を呑むような静寂の美しさときたら!ピアノソロの広瀬悦子さんも極上のタッチで美しかった!


終演後にご機嫌のデュメイとコンマスの岩谷くん。本当にありがとうございました!デュメイとは来年定期でバルトークの協奏曲で共演するのが楽しみ!


おまけ 事務局黒北さん撮影のベルガモ公演。天井桟敷までいっぱいでした。

最後にツアー中にコンサートを支えてくれた関西フィルの事務局 裏方スタッフの皆さんと、このツアーを丁寧に熱意をもってスムーズに素晴らしいオルガナイズをして下さった読売旅行の皆様に心から感謝いたしております。ありがとうございました!


   藤岡 幸夫

2015/6/3


6月1日のベルガモ公演はドニゼッティ歌劇場の天井桟敷まで満杯のお客様で大いに盛り上がって大成功でした。またデュッセルドルフに続き理事の皆様のご夫妻をはじめとする応援団も来て下さり本当に有り難いことです。

前半のショーソンの詩曲とラヴェルのツィガーヌはデュメイ&関西フィルならでは。
指揮者無しでの阿吽の呼吸が見事だった。

ブラームスの交響曲4番も強烈な個性の形がより練れてきて素晴らしい熱演で客席も大いに盛り上がりました。


ドニゼッティ歌劇場は中型サイズの美しいオペラハウス。ステージ上にはオーケストラコンサート用にしっかり反響板が設置されて客席にリッチなサウンドが届く。


早い時間からお客様が入り始めて天井桟敷まで満席でした。


翌日6月2日のホテルの部屋からの眺め。朝勉強してると鳥たちの声やあちらこちらで鳴る教会の鐘の音が美しくすっかり気にいってしまった。この美しい街に3泊連泊は嬉かった。


昨日の旧市街のレストランが凄く美味しかったので再び同じレストランへ。旧市街の散歩も気持ち良かった。


ホテルに戻って3時にバスに乗って約70分で第7日6月2日の本番会場ブレシアのオペラハウスに到着。


前日のベルガモよりちょっと小さいサイズの美しい劇場。こちらも反響板がしっかり設置され一階は最後列の席が音圧があって一番良い音がする。





ブレシアという街は実は知らなかったけど美しい街並みでした。





ご機嫌のデュメイ


普通演奏旅行中は本番前のゲネプロは短めだけどデュメイは毎回しっかり練習するし普段から練習好きの関西フィルはそれが当たり前という感じ。素敵な事です。


コンサートマスターの岩谷君と首席チェロの向井君と楽屋口で。何だか妖しい…


開演15分前。今日は満席までいかなかったけど9割近くのお客様で盛り上がりました。
明日6月3日は移動日でバスで7時間!ドイツのウルムに向かいます!


   藤岡 幸夫


2015/6/2


昨日はデュッセルドルフから飛行機でミラノに着いてバスで1時間でベルガモに到着。
今日6月1日第6日目はリハーサルが5時からので午前中は12日定期のヴォーンウィリアムズの世界に浸って昼から街を堪能。

ベルガモを訪れるのは2度目。よく考えると英国に15年住んでいたのでずいぶん色々なヨーロッパの街を訪れたけどいつもホテルとホールの往復だけで指揮する曲の事で頭がいっぱいでリラックスしてゆっくり街を楽しむなんて余裕は無かった。

2週間近くヨーロッパのあちらこちらを仕事でなく訪れるのは今回初めてで、客席から関西フィル&デュメイの素晴らしい演奏を聴くのも色々新たな発見があって今後の為に大いに参考になるし、観光しながら美味しい食事を楽しめるのも予想以上に今後の為のエネルギー源になりそう。


2年前関西フィル&デュメイの演奏旅行が決まった時から理事長のダイキン工業井上礼之会長からスケジュールを空けて今後の為に必ず同行するように仰って下さりまだツアー半ばだけど同行させて頂いて良かったと改めて感謝している。

今晩の演奏会場のドニゼッティ劇場は美しい馬蹄型の歴史あるオペラハウスでとっても楽しみ。



部屋からの眺め。閑静で鳥たちの声が嬉しい…!


ホテル近くのカフェ。昨日の夜はここで軽く飲みました。


丘の上に見える旧市街へ散歩。ドニゼッティの生家とお墓があります。


旧市街の丘からのベルガモの眺め。





旧市街の広場のレストランで濱橋専務理事とランチ。








今日本番のドニゼッティ劇場。


   藤岡 幸夫


2015/6/1


ベルガモに到着。以前も来たことあるけどとっても素敵な街です。

日本では6月2日のエンター・ザ・ミュージックBSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半をよろしくお願いいたします。今回は安部なつみさんがゲストでトークも面白かったのでどうぞお楽しみに!
2週先の予告もするようになりました。





   藤岡 幸夫



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