2015年1月分
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2015/1/31 <管理人より> 次回2/3(火)の「エンター・ザ・ミュージック」予告! (BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送) 「映画音楽特集 第二弾」 オードリー・ヘップバーン、マーロン・ブランドの秘話、「ティファニーで朝食を」、「ゴッドファーザー」、「禁じられた遊び」等、映画の名シーンと共にあの名曲たちをお届け! ゲスト:有村昆(映画コメンテーター) 出演:福田進一(ギタリスト)、関西フィル・ポップス・オーケストラ 写真はBSジャパンのウェブサイトのキャプチャーです。 |
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2015/1/28 昨日「エンター・ザ・ミュージック」ご覧下さった皆様ありがとうございました。いろいろ反省しながら次につなげていきたいと思っております。次回の「映画音楽PART2」では再び有村昆さんとの楽しいトークを交えながらお届けいたします! 今日は2月8日のABCフレッシュコンサートの最初のリハーサル。若い才能の2人ヴァイオリンの松岡井菜さんとピアノの蓑田莉奈さん素晴らしい才能で、本番までどう進化するかとっても楽しみ。 関西フィルだけで取り上げるメンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」序曲は関西フィルと取り上げるの久しぶりで新鮮だし、メインのチャイコフスキーの「フランチェスカ ダ リミニ」は僕自身振るの初めて! たまたま機会が無かったのだけどチャイコフスキーらしい素晴らしい傑作! お楽しみに! 今日は関西フィルの後に大阪大学交響楽団とリハーサル。エブリバディかなり頑張っていてちょっとびっくり。僕には子供がいないので若者達といる時間はとっても楽しい。1月31日の本番もとっても楽しみです! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2015/1/26 25日の関西フィルニューイヤー満席のお客様ありがとうございました!いやはやソプラニスタの岡本知高さん鳥肌たちました。凄かったです…まさに神の声! 関西フィルも素敵な演奏で、「詩人と農夫」序曲のチェロソロを弾いた客演首席の水野由紀さん素晴らしかったです。皆さんありがとうございました! 「エンター・ザ・ミュージック」収録したのでお楽しみに! 終演後のトーク収録も楽しかった!ありがとうございました。 さてさて1月27日(火)のBSジャパン「エンター・ザ・ミュージック」は「交響曲!」。詳しく興味のある方は1月25日のBlogで。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! テレビ東京繁田美貴(はんだみき)アナウンサーと。 藤岡 幸夫 ※1/25 Meet the Classic華麗なるニューイヤーコンサートevent reportはこちら |
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2015/1/25 「2つの4楽章、チャイコフスキー6番<悲愴>とシベリウス交響曲2番」の話 1月27日「エンター・ザ・ミュージック」の交響曲シリーズ第1回ではチャイコフスキー悲愴の絶望の4楽章とシベリウスの2番の勝利的な4楽章を対比する事にした。 悲愴が初演された9日後にチャイコフスキーは天国へ逝ってしまう。チャイコフスキーは早くから自分が同性愛者であることを苦にしていて交響曲4番作曲当時には自殺未遂を起こしているし、この悲愴を書く2年前にも遺書を書いている。 チャイコフスキーには自殺説とコレラ死説があるが、チャイコフスキーが友人達と食事をしている時に、当時コレラが流行っていて誰も飲まなかった生水を(自暴自棄で)皆の前で飲み干したと言う記録が残っていて、僕はそれが原因でコレラで亡くなったのが真相だと思っている。 悲愴は純音楽で死の意識は関係ないという人もいるが、僕は明らかに死を意識されて作曲されたと信じてる。 例えば1楽章にはお葬式で使われるロシア聖歌の旋律が金管ででてくる。 ところでチャイコフスキーの交響曲6番「悲愴」のスコアに印刷されているテンポなどの指定表示の多くは他人が書き込んだもので(5番もだ)悲愴の本来のスコアにはテンポ表示は最小限で少ない。(例えば4番のスコアは他人の書き込みはほとんど無いのでシンプルだ)。 そんな中で4楽章のホルンの死のリズム(と僕は思ってる。このリズムは楽章最後ではコントラバスが奏でる)に導かれてヴァイオリンとヴィオラで奏でられる世にも美しい二長調の旋律に「優しく(敬虔に)祈るように」という指定があり、僕の英国留学時代のロシアに留学した友人が「それはチャイコフスキー本人の書き込みだよ」と教えてくれてこれもまさしく死を意識した証拠だと僕は信じてる。(ところで悲しい旋律を長調で書くのはチャイコフスキーの真骨頂だ)。 そして4楽章の最後近くでは何とドラ!が鳴りトロンボーン(お葬式に使われたり宗教的な意味合いを持つ楽器でもある)がコラールを奏で音楽は終焉に向かい最後はコントラバスの静かなピチカートで息絶えるように終わる… 世にも美しい二長調の旋律(楽章本来の調性はロ短調だがこの二長調での悲しい旋律の存在が特別)。因みにこのアンダンテの指定も他人の書き込みにも関わらず印刷されてる。 con lenezza e devozione 「優しく(敬虔に)祈るように」特別な想いのこもった書き込み。これをスマホの辞書で調べると「情熱的に」と全く違う意味が出てくる場合があるので要注意! 悲愴の4楽章で紹介した旋律と同じ3拍子二長調の旋律というと必ずシベリウスの交響曲2番の4楽章を思い出す。 シベリウスは同じ二長調3拍子の旋律で自分自身を奮い立たせ、またフィンランドの民衆を熱狂させる4楽章を作曲した。 シベリウスは悲愴のフィンランド初演を聴いていて当時チャイコフスキーの影響を強く受けて交響曲1番が生まれている。 2番の作曲当時シベリウスは幼い愛娘を亡くし大きな衝撃を受ける。 精神的な療養を兼ねて妻子を連れてイタリアの南の街に滞在する。最初は暖かい気候や咲き乱れる花々に刺激を受けるがやがて何もかもが嫌になり、なんと妻子を南の街に置き去りにして黙って独りでローマへ行ってしまう。(この時妻子にいかに自分が精神的に追い詰められているか吐露した手紙を残してる)。 交響曲2番は交響詩「フィンランディア」のようにフィンランドへの愛国心やフィンランドを支配していたロシアに対する怒りも感じられるかも知れないがシベリウス自身は政治的意図を否定している。 2番全体は自然への愛やローマで大きく影響を受けたと言われるキリスト教的な要素、また内面的な闘い(シベリウスは自分自身に怒りを感じていた)そして4楽章は自分を奮い立たせる想いが込められているだけでなく強い愛国心も感じられるので、初演当時この交響曲はロシア支配から独立しようとするフィンランド聴衆達を熱狂させ奮い立たせた。 交響曲とは作曲家にとって勝負するジャンルで作曲家の強い想いが込められているが、作曲家や曲によって個人的感情などから全くかけ離れた純音楽的な作品も山ほどある。 今回はわかりやすく個人的感情を反映した素晴らしい交響曲の4楽章を選んだ。同じ二長調3拍子でチャイコフスキーは悲しいほど美しい絶望の旋律を、シベリウスは勝利的な力強い旋律を生み出していて、僕にとってこの2つの楽章はロマン派交響曲の最も素晴らしい対照的な4楽章なのです。 長文読んで下さってありがとうございました。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫
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2015/1/24 <管理人より> 次回1/27(火)の「エンター・ザ・ミュージック」予告! (BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送) 「交響曲とは」 作曲家にとっての「交響曲」とは?その歴史と魅力を紐解くと共に、関西フィルが奏でるチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」、シベリウスの交響曲第2番をお届け! 写真はBSジャパンのウェブサイトのキャプチャーです。 |
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2015/1/21 昨日エンター・ザ・ミュージックご覧くださった皆様ありがとうございました!来週は「交響曲!」でシベリウスとチャイコフスキーをお届けします。 さてさて1月25日(日)はいずみホールで恒例の後れ馳せながらのニューイヤーコンサートです。 ソリストは神の声!驚愕のソプラニスタ岡本知高さんでとにかく凄いです! 今日のリハーサルでもその強靭でありながら美しいハイトーンの歌声に鳥肌が立ちました。「オンブラマイフ」やプッチーニの「誰も寝てはならぬ」他にここだけの話アンコールはカッチーニのアヴェマリアです! 必聴です! シュトラウスも僕の大好きなワルツ&ポルカ集。 天国に逝ってしまった愛妻を懐かしむような「南国のバラ」や、国家破綻して失業者が溢れ沈み込んだウィーンっこ達を慰め元気づける「ウィーン気質」に、犬猿の仲だったブラームスとワーグナーが偶然にも2人とも一番好きなワルツと言った「酒、女、唄」他華麗なる管弦楽曲集です。 チケット残少お早めに! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫
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2015/1/19 1月20日「エンター・ザ・ミュージック」BSジャパン(7ch)毎週火曜日23時~23時半は日本を代表する世界的ギタリスト福田進一さんをゲストにお迎えします。凄いギターを弾き比べながら品格高い素晴らしい演奏をお届けします。 トークもとっても楽しかったです! テレビ東京繁田美貴(はんだみき)アナウンサーと福田進一さんと。 (藤岡さんの衣装協力:ダンヒル) 18日の日曜は関西フィルと毎年恒例の滋賀県甲賀市で水口ニューイヤー。今年は滋賀出身の若いソリスト西村静香さん(ピアノ)西川茉利奈さん(ヴァイオリン)とチャイコフスキーの協奏曲。西村さんは若々しくエネルギッシュ、西川さんはしっかりしたテクニックで品格高い高音まで歌い上げた素晴らしい演奏でした。 そして10年以上熱意を持って続けて下さってるあいこうか市民ホールのスタッフの皆さん今年もありがとうございました! ピアノの西村静香さん。力強い新鮮な演奏でした。 西川茉利奈さんは一昨年の高島公演でも素晴らしいメンデルスゾーンを弾いてくださいました。以来関西フィルに客演ミストレスとしても来て頂いてます。コンサートマスターの岩谷さんも絶賛でした。 さてさて25日は関西フィルといずみホールで毎年恒例の後れ馳せながらのニューイヤーコンサート。大好きなシュトラウス作品他ソリストは驚愕の神の声!のソプラニスタ岡本知高さんをお迎えしてプッチーニの誰も寝てはならぬやアンコールではカッチーニのアヴェマリアをお届けします!必聴です! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 ※1/18 甲賀市公演event reportはこちら |
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2015/1/17 <管理人より> 次回1/20(火)の「エンター・ザ・ミュージック」予告! (BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送) 「福田進一×クラシックギターの魅力」 クラシックギタリスト福田進一が、異なる時代の貴重なギター3本と共に登場!クラシックギターの魅力に迫る!各ギターによる福田進一の名演をたっぷりとお届け! 写真はBSジャパンのウェブサイトのキャプチャーです。 |
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2015/1/16 4月3日にいずみホールで関西フィルと冨田勲先生の源氏物語幻想交響絵巻(2014年改訂版)を取り上げる。 冨田勲先生といえば70年代の世界中でミリオンセラーになった惑星をはじめとするシンセサイザーシリーズが有名だが、60年代の人気テレビドラマのキャプテンウルトラやマイティジャック、手塚治虫さんのリボンの騎士やジャングル大帝他、70年代以降もNHK大河ドラマ複数本他数多くの素晴らしい音楽作品を残してこられた。 冨田先生の音楽は旋律が素晴らしくオーケストレーションも色彩豊かで華やかなので聴いていて飽きない。 この源氏物語幻想交響絵巻は邦楽器を贅沢に使いオーケストラも豪華絢爛で見事な管弦楽絵巻でスコアを勉強していてワクワクする。 時にまるで当時の空気の匂いがしてくるようで目前で鮮やかなストーリーが展開するよう…。 この素晴らしい作品を是非ともより多くの方々に楽しんでいただけたらと願っています。 いずみホールもゴージャスなので遠方の皆さんも関西観光がてら如何ですか? それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫
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2015/1/15 「エンター・ザ・ミュージック」をご覧下さった皆様ありがとうございました。錦織健さんの違った魅力も楽しんで頂けたのではと思っております。 さてさて次回はギター界のスター福田進一さんにお越しいただき凄いギターを弾き比べながら素晴らしい演奏を披露してくださいます。福田さんもトーク凄く面白いです!お楽しみに! 収録時に錦織健さんと福田進一さんがニアミスで珍しい3人のショットです。 さてさて今週末18日(日)は毎年恒例の甲賀の水口でニューイヤーコンサート。若く美しい実力派のソリストお二人西村静香さん(ピアノ)西川茉利奈さん(ヴァイオリン)をお迎えしてチャイコフスキーの2つの協奏曲です。お楽しみに! 藤岡 幸夫 |
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2015/1/13 本日1月13日の「エンター・ザ・ミュージック」BSジャパン(7ch)毎週火曜日23時~23時半のゲストはスターテノール歌手の錦織健さんです。なんとギター弾き語りをしてくださいます!素晴らしい歌唱と素敵なお人柄はもちろんギターも上手くてびっくり! 先日のシンフォニーホールでの関西フィルとコンマス岩谷さんのソロでヴィヴァルディの四季の冬も放映予定です。お楽しみに! トークもめっちゃ楽しかったです!(衣装協力:ダンヒル) 関西フィルとニューイヤーコンサートが続きました。10日はシンフォニーホールで前半は山本貴志さんの素敵なソロでグリーグピアノ協奏曲と、先日書いた新校訂を入れた新世界。これから関西フィルとの新世界はこれでやるつもりです。この日はABC放送の4Kテレビ収録も入りました。関係者の皆さんも凄く喜んで下さり良かった! 11日は毎年恒例15年目になる城陽ニューイヤー。8月は城陽定期があるし年末は第九で年間を通したお付き合い。ソロの二村英仁さんのストラディヴァリウス共演する度に素晴らしくなって(300年間使われてなかった!)嬉しかったしとっても楽しいコンサートでした。 12日はこちらも毎年恒例で16年目。僕が関西フィルと活動を始めて最初のコンサートがこの橋本ニューイヤーで毎回初心に帰ります。メインも田園でとっても幸せなコンサートだった。 各コンサートともたくさんのお客様ありがとうございました!熱心なスタッフ関係者の皆さんに深謝。 そして関西フィルも毎回生命力ある素敵な演奏でありがとうございました。 皆様 今年もよろしくお願いいたします! 文化パルク城陽の熱いスタッフの皆さんと毎年恒例の打ち上げ。 藤岡 幸夫 ※1/10 21世紀の新世界event reportはこちら ※1/11 城陽市公演event reportはこちら ※1/12 橋本市公演event reportはこちら |
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2015/1/10 <管理人より> 次回1/13(火)の「エンター・ザ・ミュージック」予告! (BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送) 「錦織健×オペラの魅力」 オペラ歌手の錦織健を迎え、オペラの楽しみ方、魅力に迫る!錦織健のギターの弾き語りは必見!さらに、関西フィルの演奏でヴィヴァルディの「四季」から「冬」をお届け! 写真はBSジャパンのウェブサイトのキャプチャーです。 |
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2015/1/8 (2020/4/17更新) 「新世界の真実の音!?」の話 エンター・ザ・ミュージック 2019年1月19日放送 「新世界より」真実の音とは!?第2弾 ※Youtubeリンク先はこちら ドヴォルザークの新世界が出版される時、ドヴォルザークはアメリカにいて校訂はブラームス他の第三者が行い、その際に臨時記号の読み違いや、善意での音の変更が行われてしまった。 近年では内外でその研究がされていて、国内では僕の知る限り最も詳しく研究されているのは内藤彰さんで、僕にとっては目から鱗の説得力ある意見を述べられている。 自筆譜の写真は全て内藤彰さんが作成された資料による。 僕も自筆譜にはいつも興味があり、できるだけファクシミリを手に入れたり、閲覧するよう心がけてるが、その一方で通常自筆譜にはミスが多く、また演奏される度に作曲家が変更するので信用するのは慎重にしている。新世界は第三者が校訂してるので以下の点については説得力があると僕は思ってる。 1月10日の関西フィルとのシンフォニーホールでの新世界では、思い切ってこの校訂を行ってみるつもりだ。 僕が普段使っているシュプラフォンを元にしたベーレンライター・プラハ2001年版。 1楽章 242小節~243小節 及び250小節~252小節は16分音符4つの音形はそれぞれ3小節づつ全て同じ。これは内藤さんが指摘するまで僕は知らなかった。 404小節のトロンボーンと405の小節トランペットはナチュラルではなく#。 これは有名な箇所で、英国での音楽大学時代に随分議論した。何故なら戦後に出版された改訂版以前のスコアはトランペットが#だったからだ。トロンボーンが#ではないか?という議論は以前からあったが改訂版ではトランペットをナチュラルに改竄されてしまった。ナチュラルの筆跡は□で囲ってあるが全然違う。 トロンボーンはナチュラルに見間違えそうだが# 内藤さんの指摘でこれは調号で使っている#の筆跡でトロンボーンと同じ。 2楽章 5小節~6小節にかけてファーストヴァイオリンとチェロだけにタイがない。 つけ忘れた可能性もあるが僕はわざとではないかと思うのでリハーサルで試す。 3楽章 174小節のファーストヴァイオリン。実はイギリスのラジオ放送でこの演奏を聴いたことがあり飛び上がった。 確かに自筆譜ではHだし、それ以前の158小節~162小節のフレーズを参考にするとHが正しいと思われる。 216小節と217小節のトリル。これは内藤さんの指摘まで全く知らなかった。 213小節から始まるHの伸ばしを1小節多く書いてしまい、それを消してるのが#に見間違えされ印刷された。 以上が大きな変更で、これは何度も演奏してきた我々にとってはかなりショッキングなのです。 但し、新世界は凄い曲で他にも大切なことが山ほどあり、細かい事ばかりにとらわれず聴き手が新鮮に改めて素晴らしい交響曲!と感じてもらえるような演奏を目指します。 それでは1月10日のザ・シンフォニーホールでの関西フィルとの新世界お楽しみに! PS 初日のリハーサルを終えた感想。1楽章のヴィオラとチェロはこの方が音が濃密になる。 最後のトランペットとトロンボーンの#はかなりショック。和音上はドリア6度でこの時代よく使われてる和音で間違ってないけど、いざオケでやると耳慣れるのに時間が必要かもしれない。 2楽章は効果的に僕は感じる。ただタイをつけたままでも一拍めの音を強調できる。 3楽章の2つの変更は納得がいく。 4楽章 4楽章の最後は、他の指揮者の書き込みがそのまま印刷されてしまったまま。 ドヴォルザークはこの部分のテンポに関しては手紙でしっかり解説しているので、印刷の間違いは明らか。 自筆譜の青鉛筆の書き込みは第三者のもの。 現在もこの間違った指定が印刷されたまま。 譜例の箇所のベースはトレモロ。 今までの殆どの演奏は、このドヴォルザークの手紙通り。伝統がしっかり根付いている良い例。伝統を疑い、印刷通りに演奏する若い人がたまにいるが、伝統にはそれなりに意味がある場合も多く気をつけてなければならない。 例えば、チャイコフスキーの交響曲5番、6番の印刷された指定の多くも同様に第三者の書き込みで要注意(チャイコフスキーの話を参照して下さい)。 藤岡 幸夫 |
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2015/1/7 昨晩エンター・ザ・ミュージックをご覧くださった皆様ありがとうございました!おかげさまで番組は好評で4月以降の継続も正式に決定いたしました。皆様に心から感謝しております。 さてさて一昨日は冨田勲先生に久しぶりにお会いしてきました。4月3日に関西フィルといずみホールで取り上げる源氏物語幻想交響絵巻の打ち合わせだったのだけど、いやはや華麗にして壮大な素晴らしい管弦楽曲です! 先生が若い頃レスピーギのローマの松に深く影響を受けた話や源氏物語への深い思い入れなどとっても楽しかった! 先生との音楽談義はいつも笑いがたえなくて、先生は少年のようです…! さてさて昨日から関西に帰って今日からリハ。10日から関西フィルとニューイヤーコンサートが続きます。 10日のシンフォニーホールでの新世界はいろいろな方の近年の研究を元に数ヶ所音を劇的に校訂します。またこれまで15年間関西フィルとは何度も新世界を取り上げてきたけどシンフォニーホールでは初めて!で気合いが入ります。 11日は毎年恒例の城陽ニューイヤー。二村英仁さんのストラディヴァリウスから奏でられる美しい音色も楽しみだし僕の大好きなシュトラウスの名曲集も堪能していただきます。 12日はこちらも毎年恒例の橋本ニューイヤー。 こちらは華麗なる管弦楽曲集にベートーヴェンの田園交響曲です! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2015/1/3 皆様遅ればせながらあけましておめでとうございます!昨年も沢山のお客様本当にありがとうございました!今年もどうぞよろしくお願いいたします! 昨年は大坂秋の陣やテレビ東京系BSジャパンで関西フィルとのレギュラー番組「エンター・ザ・ミュージック」が始まるなど新しい事に挑戦した年でした。 今年は関西フィルはと16年目のシーズンを迎えます。今年は新番組が続く他、デュメイとのヨーロッパ演奏旅行など大きな節目の年となります。関西フィルの音楽的には勿論経済的にも大きな発展を目指し心血を注いで行く覚悟です。僕自身これからが新たな勝負だと思っております。 さてさて1月はニューイヤーコンサートが続きます。10日はドヴォルザークの新世界。 新世界はスコア出版時ドヴォルザークはアメリカにいて校訂はブラームスが中心に行い善意によって音他が変えられた経緯があります。近年ではいろいろな方でその研究が進められ今回は数ヶ所大きく音を改訂するつもりです。 それから新世界は関西フィルとこの15年間何度も演奏してきたけど何とザ・シンフォニーホールで振るのは初めてで10日は今からとても楽しみです。そして11日は城陽、12日は橋本と毎年恒例のニューイヤーコンサートが続きこちらも凄く楽しみです! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 「エンター・ザ・ミュージック」BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送 1月6日の「新春スペシャル」は箏の遠藤千晶さんをゲストにお迎えします。遠藤さんの素晴らしい演奏と、関西フィルのワルツ金と銀をお届けします。お楽しみに!(当初予定していたアイーダは入り切らず他の回で放映します)。 藤岡 幸夫 |
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2015/1/3 <管理人より> 新年あけましておめでとうございます! 今年最初の放送となる1/6(火)の「エンター・ザ・ミュージック」の予告です。 (BSジャパン(7ch)毎週火曜23時~23時半全国放送) 「箏とオーケストラで迎える新年」 2015年最初の放送は、新春らしく箏の音色でスタート!筝曲演奏家の遠藤千晶を迎え、箏の仕組み、魅力に迫る!さらに、新春にぴったりの関西フィルの名演も! 写真はBSジャパンのウェブサイトのキャプチャーです。 |
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