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2011年8月分


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2011/08/30


東京に戻って、今日は朝一番で箱根へ。
夏の香りを満喫してリフレッシュ。昼過ぎには東京の勉強部屋に戻ってカルミナの官能的世界にどっぷり…!



朝一番の富士山と芦ノ湖。爽やかで気持ちよかった。





セミの鳴き声はしなかったけど、鳥たちの歌声と風の音が最高でした…!



絶景の露天風呂にも入って、富士山さんに 元気をもらってきました。8月は雲で全く富士山が見えず、今日が初めてで最高の日和りだったそうで、
富士山を眺めるオジサンやオバサン達の笑顔が温かかった…。



東京の夕陽も綺麗でした…!


   藤岡 幸夫


2011/08/29


昨日の関西フィルとの城陽定期、本当にたくさんのお客様ありがとうございました!

デュメイ氏のモーツァルトは、もうその美しさと素晴らしい音楽に僕も指揮台の上でしびれてました。
彼と共演すると、いつもミューズの神様は本当にいるんだと肌で感じてしまう…!
彼もホールの音響やお客様の雰囲気をとても気に入ってくれてすごく嬉しかったです。


後半の悲愴も細かいことはいろいろあったけど、関西フィルならではの魅力が伝わる演奏だったと思います。

文化パルク城陽の熱いスタッフの皆さんにも心から感謝です!

皆さんありがとうございました。


コンサート後は吹田のメイシアターに移動して、第九合唱団の結団式で挨拶&気合いを入れて来ました。
吹田第九は今年で6年目で団員さんは今年も240名を越える。

毎年すごく盛り上がるけど、正直言って昨年の出来は大不満。今年は指導者や伴奏のスタッフの皆さんも含めて気合いを入れ直して、リベンジして欲しい。
毎年レヴェルアップを目指しましょう。

楽しみにしてます。


それにしても8月はあと3日で終わりですね…。


それではまた。



協奏曲が終わってご機嫌のデュメイさんと。
彼の指揮も素晴らしいので是非とも大阪のコンサートに足を運んで欲しい。


   藤岡 幸夫


※8/21 城陽定期の event reportはこちら
2011/08/27


明日は関西フィルと城陽定期。メインはチャイコフスキーの悲愴。

前半はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲でデュメイとは5月のレコーディング以来の再会。


デュメイの奏でるモーツァルトのあまりの美しさに指揮台で鳥肌がたちました…。

明日がすごく楽しみです。


   藤岡 幸夫





2011/3/18 付 from sachio 「悲愴の話」はこちら

2011/08/26


今日はリハーサル後に、団員さんたちとダイキン工業(関西フィルのメインスポンサー)の淀川製作所に移動。毎年恒例の大盆踊り(2万人をこすお客さん)に行って来ました。

毎年ダイキン工業が招待してくださるのだけど、その規模とホスピタリティに感動…!

まだまだ夏です!



みんなでお弁当とカンピールを頂いた後に盆踊りに繰り出すとこ。
隣はチューバの吉野さん。



左からチェロ首席の向井くん、コンマスの岩谷くん、フルート首席の沼田さん。


   藤岡 幸夫


2011/08/25


昨日は10月の愛知合唱連盟設立50周年記念コンサートの前半のグループとの初リハーサル。混声、女性、男性と全てメンバーが違うのでリハーサルが大変。

混声合唱が取り上げるのは三善晃さん編曲の「唱歌の四季」。オーケストラ伴奏でやるので、もうひとまわり音楽的にスケールアップできれば良くなる。


女性合唱を指揮するのは初めて(ホルストの「惑星」では何度もあるけど)で優しい響きにはっとさせられた。信長貴富さんの「夕焼け」の素敵な和音をどこまで美しく響かせられるかが勝負。


男性合唱を指揮するのは全くの初めて。取り上げるのは高田三郎さんの「水のいのち」から。軽薄な言い方になっちゃうけど、昨日はなんとも格好よかった。厚みのある響きと力強い歌声。男だけっていうのもいいもんだなぁと実感。


後はオーケストラとのバランスを考えたダイナミックスの幅をどこまでつけられるかだ。


皆さん次回のリハーサルを楽しみにしています!
明日から関西フィルと城陽定期のリハーサル。


8月の終わりは何歳になってもなんだか淋しい…。


   藤岡 幸夫


2011/08/23


昨日は10月の愛知県合唱連盟50周年記念コンサート(オケは名古屋フィル)の合唱団との初リハーサル。

大合唱団が前半と後半に分かれたプログラムで昨日は後半のグループとリハーサル。
偶然、一昨日の日本フィル合唱団と同じカルミナ・ブラーナがメインで、こちらもレヴェル高く凄く頑張ってる。
後はどこまで楽譜が覚えられるかでずいぶん違ってくる。次回の練習を楽しみにしてます。


それから特筆すべきは、合唱連盟が新実徳英さんに委嘱した新曲の「いつまでも いつまでも」。これがすごく美しい素晴らしい作品で、思わず涙がでそうになる…。


今日は東京で前半の合唱団の皆さんとの明日の初練習のための勉強。こちらは三善晃さんをはじめとした邦人作品の数々がメイン。

日本の合唱曲は本当に美しく歌詞が心に響く…。


楽譜を勉強しながら、日本の合唱曲が大好きだったおふくろを思い出してた(アマチュアコーラスの伴奏を弾いてた)。
心が温まりました…。


明日は名古屋でリハーサルしたあと大阪に帰って28日(日曜)は城陽定期です。


それではまた。


   藤岡 幸夫


2011/08/21  No.2


今日は日本フィルハーモニー協会合唱団とカルミナ・ブラーナの初リハーサル。気合いも充分で予想以上の凄くいい出来で次のリハーサルでどこまで仕上がるか楽しみ。


今日は久しぶりにゆっくり家で夕ご飯を食べる日曜日。サザエさんに癒してもらいます。


   藤岡 幸夫


2011/08/21 No.1


昨日の「天地創造」、びわこアーベントロート合唱団はよく頑張った。とにかくよくトレーニングされていてすごく端正。素晴らしいところががたくさんあった。欲をいえばクオリティは高いので後は人数をもう少し増やせばオーケストラとのバランスも問題なくなるはずだ。
ソリストの皆さんもすごく素敵でとても楽しかったです。


関西フィルとは二度目の「天地創造」だったけど、ハイドンはごまかしが効かないから怖い…。僕自身も含めていろいろ反省点ありだったけど、この曲の魅力は伝わったと思う。


皆さんありがとうございました!またハイドンやりましょう!


さてさて今日は東京で日本フィル合唱団と「カルミナ・ブラーナ」の最初のリハーサル。2年前のヴェルディのレクイエム以来なので楽しみにしてます。

明日は名古屋の大合唱団とこちらも初リハーサル。


28日の日曜は関西フィルと城陽の定期で、久しぶりにデュメイと共演です。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



合唱団の古い仲間と。彼らは僕が関西フィルの指揮者になる以前から共演してきた15年来の付き合い。(デビューしたての頃3年連続で第九を共演したのが始まり。この時のオケは京都交響楽団だった)。また共演できるのを楽しみにしてます。



おまけ 昨日はホールの目の前のびわ湖畔で「肉サミット」。リハーサル前に屋台で美味しいお肉を食べてしまいました。


   藤岡 幸夫


※8/20 びわこアーベントロート合唱団演奏会の event reportはこちら
2011/08/20


さてさて今日は関西フィルと大津で「天地創造」。
びわ湖アーベントロート合唱団は約60人と少数ながらよく頑張ってる。
とても端正で音程もいい。アンサンブルのレヴェルも高い。

後は言葉の発音のクリアさとパンチ力が本番どこまで進化するか。この人数だと全員で客席まで言葉を飛ばそうとする強い意識がもっと必要。


前回のハイドンのハーモニーミサも本番素晴らしかったので今日も楽しみにしてます。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫




2011/08/19


今日はリハーサル前に8月28日の関西フィルとの城陽定期についての大阪での記者会見。

以前も書いたけど、デュメイをソリストに迎えてチケット3500円は凄い文化と自負してます。
後半はチャイコフスキーの悲愴でチケットの売れ行きもよくひと安心。


文化パルク城陽のコンサートホールの響きも素晴らしいので是非ともたくさんのかた達に聴いて欲しい。



向かって左が、この10年間ニューイヤーと第九で関西フィル&藤岡を城陽に呼び続けてくれてる文化パルクの草野さん。
向かって右側が8月から西濱くんに代わり事務局長代行に就任した朝倉さん。
朝倉さんは7月まで関西フィルの首席オーボエ奏者であり、楽団のリーダー的存在だった。今回はきっぱり楽器を置いて楽団の運営に尽くしてくださることになりました。頼りにしてます。


   藤岡 幸夫



2011/08/17


     「ハイドン」の話




今週末はハイドンの「天地創造」を久しぶりに取り上げる(関西フィルとは2度め)。 先日までオルフの自由奔放な「カルミナ・ブラーナ」のスコアにどっぷりだったのでハイドンの清く美しい世界がなんだか新鮮で微笑ましい。

ハイドンはとても温かい性格で家族や友人を大切にし、またユーモアにあふれた紳士。多くの人々に慕われたことでも有名だ。ただ長年連れ添った3歳年上の奥さんがクラシック史上最悪の悪妻だったことはあまり知られていない。この悪妻さんは凄い浪費家でハイドンのお金は全く貯まらなかった。それでも彼女が先に亡くなるまで穏便に一緒に暮らしてたという。



「天地創造」の一番最後にこんな歌詞がでてくる・・


おお!幸いなる夫婦よ!持てる物より多くを欲したり、定められたものより多くのことを知りたがったりする悪い妄想が汝らを誘惑しなければ、2人は永遠に幸せである!


・・・・何とも微笑ましく勉強になる。

ちなみにこの悪妻さんが亡くなるのは「天地創造」完成の2年後(彼女は71歳)。彼女が亡くなった後ハイドン(68歳)は遺書を書くが、なんとハイドンが47歳のときに恋に堕ちた、大昔に別れていた女性(ハイドンはもちろん当時結婚してた。)にも財産を分ける箇条を書いてる。いやはや・・・何とも立派、オトコの鏡ですね・・。



でも凄いのはやっぱりハイドンの音楽そのもの・・

「天地創造」は斬新なアイディに溢れ、そのオーケストレーションは当時としては革新的で色彩豊か、絵画的ですらある。そしてとにかく転調が素晴らしい(時にギョっとするほど)。その音楽は品格高く、自然の美しさと生きる喜びに溢れる・・・!



週末が楽しみです。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


2011/08/15


先週からどっぷりカルミナ・ブラーナに浸かってた。男と女と酒、太陽への礼賛そして運命…。


以前はいい意味で品格の無い曲であまり好きじゃなかったけれど、今回は勉強しててすごく面白いし好きになった。


この原始的な魅力を感じると、現代の文明社会でいろいろ悩むのが(言葉は悪いが)ばからしくなってくるし、現代の我々が、生きる上で何か大切なことを忘れかけてることを教えてくれる気がする。


そして今週末は久しぶりにハイドンの「天地創造」。 こちらは自然への賛美と優しさに溢れた品格の高い音楽。
大津の合唱団もどこまで進化してるかすごく楽しみ。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


2011/08/11


今日は鎌倉で大好きなお寺をまわってすごく癒された。湘南の魅力は海と鎌倉のお寺と魚料理…。


昨日も今日も美味しい魚をたくさん食べてきたし(大好物の生しらすも食べられました)いいリフレッシュになりました。

夏はまだまだ続くけど僕のつかの間の夏休みはこれで終わり。
明日から頑張ります。



真夏に咲く蓮の花はなんともロマンティック…。



宝戒寺はいつでも静かで癒される。セミの声と海からの風が気持ちよかった…。



久しぶりに鎌倉の大仏様もなかなか良かったです。


   藤岡 幸夫


2011/08/10


今日と明日は大好きな湘南でリフレッシュ。明後日からは勉強部屋にこもります。



夏は最高!



久しぶりに銀の海原に見惚れてました。



大好きな森戸海岸は目の前に陽が沈みます。


   藤岡 幸夫


2011/08/09  Sachioの独り言


    「空」


僕は空を眺めるのが大好き。空はいろいろなことを教えてくれます…。





   藤岡 幸夫


2011/08/08


昨日は関西フィルとお馴染みのMeet The Classic。チケットも早くから完売でたくさんのお客様ありがとうございました。

このシリーズは僕が始めたのだけど早いもので毎年2回やり続けて23回目。このコンサートがきっかけで関西フィルファンになってくださった方も多く毎回真剣勝負。

前半の三浦一馬君のピアソラのバンドネオン素晴らしかった。この曲のイメージが変わったし、また是非とも共演したいです。


後半のベートーヴェンの7番も関西フィルならではの生命力溢れた演奏になったと思う。(関西フィルとはこの7番はこれまで何度も取り上げてるし、今年も3回目なので僕のやりたいことをよくわかってくれてすごくありがたいです)。

それから今回はスーパー大手のLifeさんがたくさんの新しいお客様を紹介してくださったのも嬉しかった!

皆さんありがとうございました!


さてさて、今日から来週の「天地創造」までちょっとだけ夏休み。夏をいっぱい感じようと楽しみにしてるけど、勉強しなきゃいけない楽譜が山積み。

とりあえず今日は久しぶりに京都へ行ってきます。

それでは皆さん、素敵な夏休みをお過ごしください!


   藤岡 幸夫





※8/7 Meet the Classic公演の event reportはこちら
2011/08/07


昨日は毎年恒例の滋賀シリーズで長浜公演。毎年指揮してるけど、早いもので今年で9年め。

最初のうちは、プログラムは運命や新世界だったけど、今年はホールの希望で我々の十八番のシベリウスの2番。

中型ホールとはいえチケットは3日で完売したそうで嬉かったです。継続は力なりですね。

そして浅井文化ホールは美しい山と緑に囲まれた素敵なホールで、この素晴らしい自然の中でシベリウスを演奏できるのが大きな喜びでした。


コンサート後は毎年恒例の打ち上げ。長浜の熱いスタッフの皆さんに美味しい和食をご馳走になってきました。皆さんありがとうございました!
また来年を楽しみにしてます!


さてさて今日はこれからお馴染みのMeet The Classic(いずみホール)で、ピアソラとベートーヴェンの7番。 こちらもチケットは早くから完売でありがたいことです。


それでは行ってきます。



浅井文化ホールはタイガースファンの聖地JR 虎姫駅(大阪から106分)からタクシーで10分。 美しい田園風景が広がります。ホームからの風景。



ホールの裏手の風景


   藤岡 幸夫


※8/6 長浜公演の event reportはこちら
2011/08/04



7日にピアソラで共演する三浦一馬くんです。彼のバンドネオンの音色は美しく音楽もオトナっぽい(まだ21歳!)

久しぶりにピアソラの協奏曲指揮したけど、その情熱的で艶っぽいラテンの香りがたまりませんね。

日曜日が楽しみです(チケット完売ですが当日券出るかもしれないので、興味ある方はお問い合わせください)。


   藤岡 幸夫



2011/08/02

   「関西フィルの西濱事務局長」の話


僕はこれまで人との出会いに恵まれてきたことをいつも神様に感謝してる。 渡邉暁雄先生をはじめたくさんの素晴らしい方たちにめぐり会えて今の僕がある。


デヴュー以来僕にとって最もかけがえのない存在が、関西フィルの西濱事務局長だった。だったと書いたのは彼が関西フィルを辞めることになってしまったからだ。

西濱君は僕にとってプライヴェートでは弟のようであり(彼は9歳年下)、また仕事上ではボスでありよく怒られた。彼は彼にしか僕に言えないことをたくさん言ってくれたおかげで、この12年間音楽的にも人間的にも本当に勉強させてもらった。

彼が去ることを決意してから、たくさんの人たちが引き止めたけれど彼の決意は固く、それは僕にとってとても残念な、僕の人生の中で最も大きなショックとなってしまった。


西濱君との出会いは1998年の関西フィル定期で、それから彼に頼まれて関西フィルの正指揮者に就任した。彼の熱意とマネージメントの才能は抜群で、僕自身も彼に魅かれて関西フィルに全てをかけるようになった。


これまでの彼の功績は凄いもので数え上げたらキリが無い。

僕が就任したころは経営体制は当時の個人スポンサーだった大川さんの好意に頼り切りでとてもプロフェッショナルな体制ではなかったが、彼はオーケストラが抱えてた負債を無くし法人化させ、多くの企業から支援を獲得し、ダイキン工業の井上会長の理事長就任を実現させ、財界の一流の方たちを理事として迎えて強力な理事会を実現し、財政でも黒字経営をずっと続けてきた。

また招聘アーティストとプログラミングも彼の仕事で常に新鮮でチャレンジ精神に溢れ、年間の演奏回数も120回を超え、集客率も飛躍的に向上させて人気オーケストラに変貌させた。近年ではデュメイを口説き落として音楽監督に招聘したのも素晴らしい仕事だった。

そして司会者としても人気抜群でクラシックコンサートの新しいあり方を作り上げた。


まだまだいろいろあるけどこれだけでも彼はスーパーマンだ。いろいろな企業の彼に対する評価も高く、何度もヘッドハンティングの誘いがあったが彼は好条件の誘いを断り続けて関西フィルの発展に尽くしてきた。



これまでの関西フィルの発展は西濱君でしか成し遂げられなかっただろうし、彼には心の底から感謝してる。

とても残念だし信じられない気持ちでいっぱいだったが、今ではこれは神様が関西フィルに与えた次のステップのための試練だと思ってる。

理事会の方々やスポンサーの皆さんもこれまで通り応援してくださると約束してくださったし、デュメイや飯守先生ともこれまで通り一緒に頑張っていくことを確認しあった。僕もこれまで以上に関西フィルのために心血を注ぐつもりでいる。

特に関西のファンの皆さんは、彼の司会を見れなくなるしとても寂しいと思う人も沢山いるだろうけど、関西フィルはこれからも飛躍を続けます!そして心配はしないでください。我々は必ずこのステップを乗り越え成長すると信じてます。

西濱君も全く違う業界で新しいスタートを切るそうです。彼の新しい門出を僕は心から応援しています。



というわけで、これからの関西フィルをまた楽しみにしてください!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



PS1
西濱君との思い出では尽きない。彼と仕事を始めたころはよくいろいろな街の営業に行った。彼のフットワークは軽くまた熱意に溢れ、彼と営業しに行った街のホールのスタッフの皆さんは次々にコンサートを実現してくださり、それが今でも続いていてそれは数十か所にも及ぶ。

営業の一番の思い出は高松で合唱のリハーサルを夕方に終えた後のことだ。彼が「これから一か所営業に行ってもいいですか?」と聞くのでいいよと答えて彼のマーチに乗り込んだ。車は瀬戸内海を渡り広島方面を走り続ける。いつまで経っても着かないのので「何処に行くの?」と聞くと彼の答えは「山口県の防府です」僕は言葉は失ったが、もちろんこの営業は大成功で即刻コンサートが決まった。今考えるとちょとあり得ない話だ。


PS2
僕が関西フィルと仕事を始めてびっくりしたのが企業のスポンサーが無かったことだった。

僕はスポンサー集めは絶対必要といって、まず僕の父が懇意にしてた当時のNTT西日本の浅田社長に西濱君とお願いに行った。西濱君の作った企画書は素晴らしくその場で応援してくださることが決まり、ドコモまで紹介してもらいこちらもすぐにスポンサーが決まった(浅田さんはそれ以後も財界の他の企業の方々にも関西フィルの応援を頼んでくださった)。NTTとドコモの協賛が決まったことで他の一流企業も西濱君の手腕のおかげもあってスポンサーをしてくださるようになった。

後年、浅田社長が西濱君と僕を突然とっても高級なお寿司屋さんに招待してくださった。音楽好きだった浅田さんといろいろと話がはずみ楽しかったが、最後に浅田さんが僕たちに「関西のクラシック界をもっと盛り上げて、関西の文化の灯を消さないように頑張りなさい」と言葉をくださった。そしてその数週間後に浅田さんは天国に逝ってしまった。後で秘書の方から聞いた話では、天国からお迎えがくると知っていた浅田さんは毎晩のように大切な方たちを食事に招待していたそうで、僕たちをその中に入れてくださったことを知って感激したものだった。


思い出は山ほどあるが、西濱君と仕事ができなくなるのは本当に寂しいし無念だけれど、関西フィルにとっても僕にとっても新たな転機として頑張るしかないですね。気合が入ります。


   藤岡 幸夫


2011/08/01


昨日は関西フィルとサマーポップス。本当にたくさんのお客様ありがとうございました!

昨日のコンサートで少しでも多くの新しい関西フィル&クラシックファンが生まれてくれたらと思います。

関西フィルもシンフォニーのような濃厚な演奏で嬉しかった。八塚さんの司会も相変わらずちょっと天然が入ってて楽しかったです。皆さんありがとうございました!


さてさて今週は土曜日が毎年恒例の長浜(滋賀県)でシベリウスの2番、日曜がMeet The Classic でベートーヴェンの7番です。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


PS 昨日八塚さんが紹介した「ある愛の詩」の中の名台詞 「愛とは決して後悔しないこと…」 知らなかった。ぐっとくるね。


   藤岡 幸夫




※7/31 サマーポップスコンサートの event reportはこちら

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