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2010年5月分


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2010/05/30


 昨日は池田市民文化会館アゼリアホールで関西フィルと華麗なる管弦楽曲集。

前にも書いたけど池田市は天国のおふくろが子供の頃育った街で、さらに偶然にもかみさんも幼稚園、小学校が池田で(市立秦野小学校)、僕にはちょっと特別な街。


ホールの外からは2人ともよくピクニックしたというさつき山もよく見えて(初めて見た)嬉しかった。


昨日のプログラムは関西フィルとこれまで何度も取り上げてき宝石箱のような名曲集。新しいクラシックファンや関西フィルファンが産まれて欲しいという思いのこもったコンサートになったと思います。


オーケストラ、ホールのスタッフのみなさんありがとうございました。

また是非とも池田に行けるのを楽しみにしてます!


 今日は僕の母校の中学の卒業生が新しく立ち上げたオーケストラのリハーサル。

年齢層は下は高校1年、上は僕と同期という幅広い同窓生たちのオーケストラ。
人数もファーストヴァイオリン12型としっかり集まり、練習場所が母校の音楽室なのがぼくたちにとっては懐かしくて嬉しい。


プログラムは「未完成」に「運命」、それに作曲家を目指してる(ヴィオラを弾いてる大学3年)近谷君の新作。コンサートは6月12日(土)6時半。もちろん僕が指揮するけど、どうなりますやら・・・不安と期待でいっぱい。でもみんなの笑顔に癒されたいい日曜日でした。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


(写真:クリックで拡大)

慶応ユニコーンオーケストラ。 中等部の卒業生と先生による管弦楽団。僕が中学生で指揮者やってたときの同級生や下級生までいて懐かしい。ユニコーンは母校のシンボルの怪獣の名前です。


   藤岡 幸夫


※5/29 池田市公演 event reportはこちら
2010/05/28


 昨日は一年ぶりに共演となる読売日本交響楽団とオール・プロコフィエフのコンサート。


前半の「ピーターと狼」ではオーケストラのサウンドがときに交響曲のようでダイナミックで団員さんたちがすごく楽しんで演奏してて素敵だった。ナレーションの声優の伊倉一恵さんもさすが!素晴らしかった。


後半の「ロメオとジュリエット」は読響サウンドが豪華にして野性的、それに熱気がたちこめた強烈なパフォーマンスでした。凄かったです。
ところでコンサートマスターのデイヴィッド・ノーランさんは僕のイギリスで最初にCD録音(吉松さんの2番他)したときのコンサートマスターで、デビュー当時にイギリスでよく共演してはたくさんアドバイスをくれた恩人。久しぶりにまた共演できて嬉しかったし、読響のリハーサルの雰囲気もいつもとても明るくて音楽をする喜びに溢れる。 3日間幸せでした。


オーケストラ、スタッフの皆さんありがとうございました!

昨日のコンサートは9月に読売テレビで放送されます。


 さてさて今日は関西に帰って明日は関西フィルと池田市でコンサート。ソリスト無しのオール関西フィル&藤岡の十八番の華麗なる管弦楽曲集。
実はこのプログラムは関西フィルとこの11年間積み重ねてきた集大成みたいなものですごく楽しみ。
生命力溢れる関西フィルの演奏をお届けします!


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



デイヴィッドはイギリスオーケストラ界の名物コンサートマスター。ロンドンフィルをはじめヨーロッパの一流オーケストラのコンサートマスターを歴任してきた。テンシュテットやハイティンクなど大指揮者たちに愛されてきたこともよく知られてる話。日本で読響のコンサートマスターも兼任するようになって10年以上たつ。
素晴らしいリーダーです。



   藤岡 幸夫


※5/27 日本テレビ「深夜の音楽会」公開録画 event reportはこちら
2010/05/24


 昨日は関西フィルと29日の池田市のコンサートのリハーサル。

今回はソリスト無しで、前半も後半も関西フィル&藤岡の十八番の華麗なる管弦楽曲集。
関西フィルとこの11年何度も取り上げてきた曲ばかりで、こういった親しみやすい管弦楽曲でも生命力溢れる演奏をする関西フィルの魅力を存分に楽しんでもらいたいと思ってます。


それに個人的な話になるが池田市は天国のおふくろが育った街で思い入れがあります。


 さてさて明日からは読売日本交響楽団と27日のコンサートのリハーサル。大好きなプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」他を取り上げる。こちらも楽しみです。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


PS
プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」というと必ず思い出すのが若きゲルギエフが日本フィルに客演したときのリハーサル。あの頃ゲルギエフはまだ無名でキーシンの伴奏がメインで来日したのだけど、魔物がとりついたような凄いリハーサルだった。

僕は当時日本フィルの指揮研究員でリハーサルを見学してたのだけど背筋がゾッとしたのを覚えてる。

指揮台を離れるとすごく優しい人で僕の質問にも温かく答えてくれたのが印象深い。



   藤岡 幸夫



2010/05/22


今日は東京フィルと神奈川県立音楽堂で神奈川国際音楽祭のコンサート。
カルメン、アランフェスに後半はラヴェルのマ・メール・ロアとボレロ。


県立音楽堂は木で囲まれて温かい美しい響きのする歴史あるコンサートホール(高校生の頃、学校が近かったのでよく通った)。


前半の荘村さんのギターはエレガントで品格が高く、カルメンでの小松原庸子スペイン舞踊団のフラメンコは情熱的でセクシー。


オペラを得意とする東京フィルサウンドは色彩豊か。マ・メール・ロアのオーケストラの響きは息を呑むほど美しかったです!
「美女と野獣」のコントラファゴットも最高でした!

東京フィルとはまた来月チャイコフスキーの5番で共演できるのを楽しみにしてます!


皆さんありがとうございました!


来週は27日が読売日本交響楽団とプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」他のテレビ収録(深夜の音楽会)のコンサート、29日が関西フィルと池田市で華麗なるオーケストラ作品集のコンサートです!




マ・メール・ロアの最後で使われる珍しい「鍵盤型鉄琴」。僕はマ・メール・ロアは国内だけでなくヨーロッパやオーストラリアなどで何度も取り上げてきたけど、この楽器を用意してくれたのは東京フィルが初めて!(普通の鉄琴が使われることが多い)。なんとも言えず素敵な音色で音も大きくてびっくり。嬉しかったです。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



PS
昨日の昼間の東京フィルと県立音楽堂でのリハーサルが早くに終わって、夜の慶応大学のオーケストラとのリハーサルの間に時間ができたので久しぶり横浜をぶらぶら。予期せぬいいリフレッシュになった。



30年ぶりに歩いたお洒落なお店がならぶ元町(神戸だけでなく横浜にもあるんです)。高校生の頃デートで歩いたなぁ・・・。



港の見える丘公園も山下公園も元町も僕の青春のステージ。当時の彼女に指揮者になる夢を熱く語ってました。



こちらはまだあいてないとわかってたけど行ってみたくなった大学1、2年の頃によく通った埠頭にある「スターダスト」と「ポールスター」という歴史あるバー(テレビや映画のロケでもよく使われてた)。

ここのジュークボックスで「煙が目にしみる」や「夜のストレンジャー」をかけるのが楽しみだった(どちらも60年代洋楽)。


※5/22 神奈川県立音楽堂公演 event reportはこちら

2010/05/20


   ラヴェル 「マ・メール・ロア」 の話



モーリス・ラヴェル
1875 - 1937
 僕の大好きな「マ・メール・ロア」はラヴェルの最高傑作の一つだ。英語で言うと「マザーグース」のことで、もともとは子供好きのラヴェルが友人の2人の子供のために書いた連弾曲集を管弦楽に編曲したもの。
 
 小編成ながらオーケストレーションが素晴らしく音楽に全く無駄が無い。また愛情に溢れていてラヴェルらしい品格の高い作品だ。僕がデヴュー当時からロンドンのマネージャーのニックがこの曲を僕に指揮させるのが好きでよく取り上げてきた来たけど、指揮してて本当に幸せな気持ちになる。
 今回は22日の東京フィルとの神奈川県立音楽堂で久しぶりに取り上げる。

 1曲目の「眠りの美女のパヴァヌ」は呪いをかけられて長い眠りにつく美しい姫を囲んでゆっくり踊る宮殿の男女。メロディは自然短音階でできたシンプルな旋律だけど伴奏のピッチカートとハーモニックスで最小限の音で不思議な空間が生まれる。

 2曲目の「一寸法師」も中間部では弦楽器の複数のソロやグリュッサンド、ハーモニクス、に木管の鳥の鳴き声が加わって見事に神秘的な森の中を表現してる。

 3曲目の「陶器人形の皇后」は見事に東洋の世界。入浴中の皇后と可愛らしい人形たち。中国音階で出来たメロディにチェレスタやシロフォンそれにドラまで出てきてお風呂で人形たちが踊る姿が目に浮かぶ。

 4曲目は「美女と野獣」。クラリネットが美女で野獣はなんとコントラ・ファゴット・・・!! 小編成のオーケストラだからこのコントラファゴットの響きがすごく効果的でクラリネットと素晴らしいワルツを踊る。
 ワルツはテンポを上げて最後に美女がこの心優しい野獣の求婚を受け入れ(シンバルが鳴る)魔法がとける瞬間となる。ハープの優しいグリュッサンドで甘いヴァイオリン・ソロ(王子)が姿を現す。
 指揮しててもこの辺はもうたまらないです・・・・。

 5曲目の「妖精の園」は眠りの森の美女が王子のキスで目を覚ます情景。冒頭Cdur(たまりません・・・)で静かに始まるゆったりとしたメロディが優しい・・。
 ヴァイオリンとヴィオラのソロのあとピアニッシモで息を呑むほど美しい瞬間(王子の口づけ?)を迎える。今まで何度指揮しても鳥肌がたつ僕の大好きなところだ。そのあと音楽は徐々にひろがり最後はとても小編成(金管はホルンだけ)とは思えない華麗にして豪華なフィナーレをむかえる。


 とにかくこの作品は小品集で軽く見られがちかもしれないけど、ラヴェルの細部まで磨き上げられた最高度の作曲技術、それに子供への愛情と優しさが込められた品格の高いすごい傑作なのだ。
 
 22日はこのあとに同じラヴェルの「ボレロ」も演奏するけど是非ともこの「マ・メール・ロア」も楽しみにして欲しい。


   藤岡 幸夫


2010/05/17   「Sachioの独り言」


今朝ジムで体重計にのってさすがにびっくりした。
この1ヶ月で5キロ減った。

別にダイエットした訳ではなく、僕はリハーサル、本番が続くときは昼をほとんど食べない。(夕飯は早い時間にちゃんと食べる。昨日も焼き肉だった)。特にこの1ヶ月はいろいろあってハードだったからだろうけど、それにしても大学2年以来見たことない数字でさすがに心配になってきた。


ただ体重が減って疲れにくくなった。食べ過ぎは内臓が働かなきゃならないから疲れやすく、身体に悪いらしい。 寝起きもよくなるし脳ミソも研ぎ澄まされた気がする・・・・・・頭に脂肪ってあったっけ・・・・・・?


それにしてもこれだけ体重が減った大きな理由はなんだろう?とよく考えるとラーメンを全く食べなくなった。 ラーメンがキライになった訳ではなく僕の舌が肥えてしまい、本当に美味しいラーメン以外食べなくなったのだ。


ところで体重が減って音楽に影響でるのだろうか?
今の僕のカラダは燃費がよくエコ状態にある。こんなカラダから濃密な肉汁したたるような音がでるのかどうかちょっと心配になってきた・・・・・・。


とりあえず今日の昼飯はラーメンにしますわ・・・。


   藤岡 幸夫


2010/05/16


今日は関西フィルと和田山(兵庫県)のジュピターホールでコンサート。

和田山まで昭和時代の懐かしい特急で2時間。スピードが遅いので車窓から景色を楽しめる。緑に癒された。

ジュピターホールは初めてだったけど素晴らしいホールでした。自然に囲まれていて今日のドヴォルザークの8番にピッタリ。

関西フィルもこのシンフォニーをすごく楽しんで演奏してくれて生き生きとしてた。
前半のベートーヴェンのソロを弾いた尾池亜美さんも若々しくてフレッシュ。テクニックがしっかりしてるので将来が楽しみ。


オーケストラ、ソリストそしてスタッフの皆さん、ありがとうございました!


さてさて明後日からは東京フィルと神奈川県立音楽堂でのコンサートのリハーサルが始まる。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



行きに乗った特急北近畿。



ホールの周りの緑が綺麗だった!癒されました。



ホームから見えるレンガ造りの機関庫。



こちらは帰りの特急北近畿。


※5/16 関西フィル和田山公演 event reportはこちら
2010/05/15


昨晩のアンサンブル金沢の定期、オーケストラも素晴らしかったしソリストの山下洋輔さんも強烈でした。素敵なコンサートでした。


ガーシュイン以外はオール一柳先生の作品(どの作品も大好き)だったけど、オーケストラは作品に生命力を与える演奏で、途中で室内オケだと忘れるくらいダイナミックだった。


僕の最も尊敬する指揮者のひとり、音楽監督の井上道義さんも聴きに来てくださって久しぶりに再会できた。終わった後に楽屋でいろいろ話ができてすごく嬉しかった。


皆さん本当にありがとうございました。


今朝大阪に帰って来て関西フィルとリハーサル。
久しぶりに関西フィルと取り上げるドヴォルザークの8番がすごく新鮮で明日が楽しみ。


明日の和田山のジュピターホールは自然に囲まれた素晴らしいホールらしいので是非ともたくさんのかたたちに聴いて欲しい。


それでは明日、自然交響曲とも呼ばれるドヴォルザークの8番をお楽しみに!


   藤岡 幸夫



コンサート後にご機嫌の一柳先生と山下洋輔さん。ジャズピアニストの山下さんのために書かれたエキサイティングな一柳先生のピアノ協奏曲は11月に東京では日本フィルとサントリーホールで、大阪では関西フィルとシンフォニーホールで再演します(もちろんピアノは山下さん)。どう進化していくかワクワクする。
また山下さんとのラプソディーインブルーは来年に日フィルと再演できるのが楽しみ。


打ち上げでは道義さんと池辺先生も参加。音楽話に花が咲いて楽しかった。



アンサンブル金沢の恒例のコンサート後のサイン会。凄い行列にびっくり。アンサンブル金沢がいかに地元でクラシックファンを育んでるか実感した。素晴らしいです。

2010/05/14


僕は高校生のころからタバコを吸う悪ガキだったけど、去年ワケあって一時禁煙をした。ところがあまりにカラダに悪いので禁煙をやめた(喫煙する人はボケないという話も聞く)。

一昨日リハーサルで作曲家の池辺晋一郎先生に久しぶりにお会いしたら僕がタバコを持ってるのを見つけてニヤリとしながら

「キミもタバコ吸うの?僕もなんだ。僕たちクラシックの音楽家がタバコ止めちゃったらカルメンの存在意義がなくなっちゃうからね(カルメンはタバコ工場で働いてる)。カルメンのためにも吸おうね!」

僕の残りの人生、いつかは止めようかとも思ってるが、もう少しだけカルメンのためにもタバコ吸いますわ・・・


ところで昨日の高岡公演、山下さん最高だった!
一柳先生の協奏曲は本番振りながらいろいろな発見があったし、ガーシュインを山下さんとやるのは初めてだったけど凄かったです。
アンサンブル金沢もノリノリでアンダーソンもすごく新鮮だった。

高岡のホールは深い緑に囲まれたお城の跡にありすごく癒された。池辺先生がナビゲーターをしたりして贅沢な企画。

皆さんありがとうございました。


今日は金沢の定期でガーシュイン以外はオール一柳先生の作品。気合いが入ります。

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



最後のリハーサル前の一柳先生と打ち合わせ。
2010/05/12


昨日からアンサンブル金沢とリハーサル。ここのオーケストラは室内オーケストラらしく少数精鋭でアンサンブルが抜群。各プレイヤーの音が(管楽器も含めて)強いからシンフォニーオーケストラと変わらないダイナミックな音がする。

以前も書いたけど金沢は藤岡家発祥の地で(僕の曾祖父で国文学者の藤岡作太郎は金沢偉人の一人)思い入れがあるが、デヴュー当時住んでたマンチェスターに気候といい雰囲気が似てる。僕がマンチェスターで首席指揮者をしてたオーケストラが同じタイプだったし、アンサンブル金沢は外国人の団員さんが多いので英語でリハーサルするから余計マンチェスターを思い出して懐かしい。

ところで今回はエキストラで日本フィルの古くから知り合いの団員さんが2人来てて、昨日は珍しく3人で飲みに行った。トランペットの中里さんとトロンボーンの中根さんは今から20年以上前に僕が指揮研究員をしてたころの野球仲間(当時僕は日フィル野球部の正捕手だった)。 久しぶりに昔話に花が咲いてすごく楽しかった。
金沢は魚とお酒が美味しい・・!

今日からソリストの山下洋輔さんもリハーサルに加わって下さり、リハーサルを聴いて下さってる一柳先生もご機嫌で 明日の高岡 と 明後日の金沢 の定期での本番が楽しみ。


土曜日には大阪に帰って日曜日は関西フィルと「和田山ジュピターホール」でドヴォルザークの交響曲8番。ここは藤の花で有名で、この日は大町藤公園の「藤まつり」の最終日だそうだ。自然が美しい街なのでこちらも今から楽しみ。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



2010/05/10


さすがに昨日の夜から脳ミソがオーバーヒート気味で火花を散らしてる感じ。
今朝はいつのまにか春を告げていたベランダの梅の緑に癒された。梅の葉ってこんなに明るい緑だったのか・・・!忙しくて全然気がつかなかった。

少しずつ夏の香りがするようになって嬉しい。


さてさてもうひと頑張りしますか・・・。


   藤岡 幸夫



2010/05/09


 昨日の関西フィルのサントリー公演、本当に沢山のお客様ありがとうございました。

 関西フィルも生命力溢れる関西フィルらしい素晴らしい演奏だったし、ソリストのチョウ・チンさんもスケールの大きな音楽で見事だった。

 実は関西フィルとこの2番を取り上げるのは久しぶり。オーケストラが超ハードスケジュールでリハーサル2日とちょっと心配だったけど、最近は1番と5番をよく取り上げてきたので僕のやりたいシベリウスをすぐに理解してくれてすごく嬉しかった。関西フィル&藤岡ならではの一体感のあるシベリウスになったと思う。

 
 関西フィルも僕もまだまだこれから進化し続けて行くので関東のお客様にも是非ともまた聴いて欲しいです!

 皆さん本当にありがとうございました!


 昨日は早寝して今日は昨日の余韻に浸る間もなく朝から一柳先生のスコアにのめりこむ。昨日みたいなコンサートの後は切り替えが大変なんだけど、一柳先生の音楽は刺激があって脳ミソのスイッチがすぐに切り替わってくれた。明日金沢に移動して明後日からリハーサル。 こちらも楽しみです。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



PS
 昨日は天国の石川さんもきっと喜んでくれたと思う。今でも信じられない・・・。
29日の定期のマーラーから始まったこの10日間は一生忘れることのない大切な思い出になりました・・・。

 この10日間団員さんだけでなく、西濱事務局長をはじめ事務局や裏方のスタッフの皆さんも(精神的にも肉体的にも)本当に大変だったと思う。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


   藤岡 幸夫





※5/8 関西フィル東京特別演奏会 event reportはこちら
2010/05/07


今日最終リハーサルが終わり今から東京に向かいます。

昨日のリハーサルは午前中の石川さんの告別式のあとだったので皆さん精神的にもいろいろ大変だったけど、今日は少しずついつもの笑顔が戻ってきて集中したリハーサルができました。
皆さんがそれぞれの形で悲しみを乗り越えようとしているのだと思います。


そしてソリストのチェロのチョー・チンさん素晴らしいです。
久しぶりの共演だけど一段とスケールアップ。
ドヴォルザークも楽しみ。


それでは皆さん明日サントリーホールでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



2010/05/06


 関西フィルファンの皆さんに悲しいお知らせをしなければなりません。

 関西フィルのトロンボーンのトップ奏者として入団以来、長年関西フィルを引っ張ってきた石川義治さんが5月4日に脳出血で急逝されました。

 29日のマーラーの定期ではすごく元気で力強い演奏を聴かせてくれてたのに、その翌日の夜に倒れて意識が戻らないまま天国に逝かれました。
 8日のサントリー公演もすごく楽しみにしてたのにあまりに突然の出来事でした。


 石川さんはいつも明るく、音楽的にもまたムードメーカーとしても関西フィルを引っ張ってきた人で、僕もこの11年何度も石川さんの笑顔に救われた・・・。

 29日もコンサート後に、楽屋口でファンの方たちの後ろから「指揮者ブラボー!」と叫んでくれて、僕はお礼を言って固い握手をしたのが最後。本当に優しい人でもありました。

 僕なんかよりずっと一緒に活動してきた関西フィルの皆さんの心中は想像を超えるものだと思います。

 あまりに突然の悲しみだけれど、あんまり沈みこんでるとムードメーカーだった石川さんに逆に怒られそうなので、天国で喜んでもらえるように頑張るしかないでしょう。今は関西フィルの皆さんもそんな気持ちだと思います。



 石川さん、本当に本当にありがとうございました。

 これからも関西フィルをいつもの笑顔で見守ってください!



4月21日の関西フィルブラスのコンサートで。(5月5日が誕生日でした。享年49歳。)


   藤岡 幸夫




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