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2009年5月分


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2009/05/30


 今日は神奈川県立音楽堂開館55周年、横浜開港150周年記念コンサート。

一柳慧先生がジャズピアニスト山下洋輔さんのために作曲したピアノ協奏曲第4番 「ジャズ」 の初演、最高だった!

何度も書いてるけどこの一柳先生の協奏曲が素晴らしい作品でまたピアニストの山下さんが凄い即興(芸術です!)で強烈。そして神奈川フィルも尋常じゃないテンションで素晴らしいパフォーマンス!
新しい作品が生まれる最高の醍醐味を堪能できました。
満席のお客さんの熱狂ぶりも凄かった。

この協奏曲、来年の5月に金沢でアンサンブル金沢と、11月には関西フィルの定期で再演します。いまから一柳先生と山下さんとすごく楽しみにしています!


それから素晴らしい音響と歴史を誇る神奈川県立音楽堂とスタッフのかたたちにも感謝です!

この1週間すごく楽しかった。皆さんありがとうございました!


来週は関西に帰ります。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


PS 今回のコンサートは素晴らしい企画だった。リハーサルを客席で聴かせてもらったけど講談師の日向ひまわりさんも面白く、それから雅楽の伶楽舎のみなさんの迫力と一体感には感心するばかり。
そしてヴォーカルアンサンブル・ヴィクトリア(女性のアカペラ合唱)の皆さんの歌うグレゴリオ聖歌の美しさには思わず息を呑んだ・・・。

他のオーケストラ作品もメリハリが効いて理屈ぬきにいろいろな音楽を楽しみ体感できる音楽堂のスタッフの皆さんの素晴らしい企画でした。


   藤岡 幸夫


※5/30 神奈川県立音楽堂での演奏会のevent reportはこちら
2009/05/28


 今日は神奈川フィルと30日のコンサートの2日目のリハーサルだった。

それにしても一柳先生のピアノ協奏曲 「ジャズ」 は傑作だ。無駄な音を削ぎ落としてリズムやメロディが迫ってくるよう。専門的な話になるが増三度の和音がすごく効果的に使われていて、 それだけに最後ハ長調に転調するのが最高に気持ちいい。こんな風に書くと難しく思われてしまうかも知れないがクラシック初心者でもすごく喜んでもらえること間違いなし。

ソロの山下洋輔さんはまだ七分くらいに抑えていて、これが明日のリハーサルを経て本番までどう変幻するのかワクワクする。

久しぶりに指揮する神奈川フィルもとにかくレスポンスが素晴らしく音色豊か。
30日が楽しみだ。

それからよく考えてみたら歴史ある神奈川県立音楽堂で指揮するのは初めて。
30日お楽しみに!



PS
今日はリハーサルが早めに終わったんで珍しく買い物に行く。
僕は普段服などの買い物はほとんど関西でする。

関西ではどこでもステキな笑顔で店員さんに 「すごくお似合いですね〜」 とか 「めっちゃ素敵です!」 なんて言われて、指揮者なんて自意識過剰だから(僕だけかもしらんが) それでいい気になって買っちゃうんだけど、今日はどこのお店でも店員さんは黙ってる。関西慣れした僕は結局なんも買わなかった。

関西の店員さんたちが商売上手なのか・・・それとも僕が単純なだけなのか・・・

それにしても関東と関西の違いって面白い・・・。


PS2
以前も書いたが僕は昔からのライオンズファン。でもにわかと言われようがタイガース大好き。甲子園でタイガースがライオンズに負けてる姿はあまりに気分的に複雑で・・・・・・ テレビのスイッチを消した。



   藤岡 幸夫


2009/05/24


 僕は慶応で中学、高校、大学と一貫教育で育ったけどそのおかげで受験がなくのびのびと音楽の勉強ができたと感謝している。でも忙しくて今まで同窓会とか無縁だった。 日本にいなかったり東京にいなかったりでチャンスが無かったのだ。(関西では素晴らしい先輩方にすごくお世話になっていますが)

でもこのところ上手く予定が合って同級生と再会したり可愛い後輩たちに会ったりした。

 まず先月は僕の恩師で中学2、3年の担任の三浦大和先生の退官の記念パーティに出席して32年ぶりにたくさんの同級生と再会して楽しかった。  三浦先生は美術の先生だったけどラグビーもやっていてカッコよかった。僕が指揮者になりたいことを知っていて随分と成績の悪かった僕を助けてくれた。 いろいろな思い出がよみがえって嬉しかった。

 先週は大学のオーケストラの可愛い後輩たちが飲み会をつくってくれて楽しかったし、昨日は大学の同窓生の大きな集まりがあってたくさんの旧友に再会できてすごく懐かしかった。

僕は中学時代剣道もやってたけど(学校の方針で月水金が運動部、火木土が文化部と決まってたから両方できた)、中学時代の剣道部の旧友に会えてうれしかったなぁ。 今まで剣道部時代のことはあまり想い出さなかったけど、昨日は一気にたくさんのことを思い出した・・・!
昨日は大学同級生が300人くらい集まったけど、同級生というだけでこれだけ団結力があるのは校風の素晴らしさだ。

 そして今日は中学卒業以来はじめて32年ぶりに中等部の器楽部を訪問した。僕は中等部時代は朝から晩まで指揮者になる夢を見ていて、 器楽部では生意気にも2年生から指揮者をやっていて思い出が一杯詰まってる。

当時の器楽部のコーチで高校時代は僕の家庭教師でさらに僕がオーケストラを結成したときのコンサートマスターをしてくれた先輩の斉藤慶典さんが今年から中等部の部長先生になっていて今回の訪問が実現した。

可愛い後輩たちは 「運命」 の1楽章に取り組んでいて今日は僕が指揮して指導してきたけど斉藤さんも見学しに来ていて僕もあの頃に戻った気分ですごく楽しかった。 後輩たちもとにかく可愛い!みんなにはまた是非会いたいと想っている。

エブリバディ!ちゃんと愛し合えるようになれよ!!

(愛し合うとは演奏上のことです・・)

しかし中学生で 「運命」 とは怖いもん知らずだねぇ・・。ちなみに僕は当時、 「展覧会の絵」 の 「キエフの大門」 とか 「ハンガリー舞曲」 とか 「シェルブールの雨傘」 とか指揮したなぁ・・。




 さてさて明日からは30日のコンサートに集中します!

 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!!



   藤岡 幸夫


2009/05/21


 今日は今月30日に神奈川県立音楽堂55周年で初演する一柳慧先生のピアノ協奏曲4番 「ジャズ」 の打ち合わせ。

ジャズピアニストの山下洋輔さんのために書かれたこの協奏曲強烈です。一柳先生と山下さんと打ち合わせしながらぞくぞくした。

すごく楽しみ!前にも書いたけど初めてスコア読んだときに感激しちゃって来年の 関西フィル での再演も決めてしまった。
関西の皆さんは来年の秋を楽しみにしていてください!


ところで今日は打ち合わせのために久しぶりに県立音楽堂に行ってすごく懐かしかった。県立音楽堂はとにかく音響が良いので有名で高校時代は学校から行きやすかったこともあって、詰襟の制服姿でよく聴きに行ったなぁ・・・・・・。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



2009/05/20


 今週いっぱいは家でゆっくり過ごしてる。

毎朝ひと勉強した後にベランダでコーヒーを飲んで一息入れる。

近くの小中高校一貫のミッション系の学校に通う生徒さん達の声が聞こえる・・・

8時14分きっかりに時計台の鐘が鳴る・・・僕の大好きな時間だ・・・。
鳥たちの声が嬉しい・・・。

曜日によってはその後に遠くからオルガンの音がして生徒さん達の歌う賛美歌が聞こえてくる・・・。そんなときはコーヒーをもう一杯・・・。


夕方になるとベランダから夕焼けが見える・・・

毎日6時きっかりにどこからか「七つの子」が鳴りだす・・・・・・それが終わると遠くでまだ 「故郷」 が鳴り続けてるのが聞こえる・・・・・・・
決まってこの時間に鳥たちがみんな遠くへ帰って行く・・・・・・

僕の至福の時間・・・・・・

夕焼けから空が群青色になるのを眺めながら、一杯やりたくなる気持ちをこらえて仕事部屋に戻るのにかなり気合いがいる・・・・・・


 さてさて今日も一日頑張りますか!





PS 僕は最近は健康のために東京でも車はあまり運転しない。お気に入りのスポーツタイプの自転車を使う。

昨日はジムに行くのにかみさんの電動ママチャリに初めて乗ってびっくり・・・!

あり得ないくらい楽でめっちゃ早いっ・・・!

この前子供2人乗せたママチャリに追い抜かれてかなり落ち込んだが、これで納得。

マジでこのまま自転車で大阪に帰れそうなくらいだ・・・。日本の技術は偉大です・・・・・・!


   藤岡 幸夫


2009/05/17


 久しぶりの週末の休日、ジムに行く以外は部屋にこもってスコアを読んでる。
 天気が悪くて空は灰色・・・こんな日はいつもイギリスを思い出す。とにかく僕がイギリスに留学してまず驚いたのが天気の悪さ・・・そしてそのおかげよく勉強した。 

これがイタリアみたいな青空だったら今頃僕は何になってただろう・・?僕は太陽の誘惑に弱いのだ・・っていうか弱かった。(なんと僕は6年ほど前から紫外線アレルギーになって長時間太陽の下にいると蕁麻疹が出る。これは神の仕業だと思っている。神様は僕のことをよくご存知なんです。)

 今朝から秋に指揮する 「ナクソス島のアリアドネ」 のスコアを読んでたがこのオペラもまた留学時代の思い出の曲だ。

留学してすぐ学校のオペラハウスで指揮することになって(このときは授業の一環で学内発表のときはちゃんと衣装もつけて化粧もする)必死に勉強した。そしてこのオペラの虜になってしまった。

純粋に真っ直ぐで真面目な作曲家が、軽薄でお気楽だが優しいソプラノ歌手に一目惚れする・・

悲劇だったはずのオペラが喜劇役者たちが登場したおかげで
美しく優しいオペラに・・

リヒャルト・シュトラウスはこのオペラで見事に悲劇と喜劇を融合させている傑作中の傑作だ・・。

それは人間も音楽もクソ真面目なだけじゃだめ。時には軽薄さや気楽さが必要だということを教えてくれる。

ところでリヒャルト・シュトラウスは指揮者としても有名だったが、彼はよくリハーサルを早くに終わらせてしまった。ギャンブル(カード)狂いだったのだ。またいつも自分の作品の公演は恐ろしく適当に聴いていたのも有名な話(ただしカラヤンが 「エレクトラ」 を振ったときは客席のシュトラウスは完全に魅了されたという)。 彼自身いい意味でメリハリの効いた人だったらしい。でなきゃあんなに艶っぽい音楽は書けない・・


 今日もきっとずっと空は灰色だ・・それはそれで嬉しい。

本当は今週は結婚20周年旅行で沖縄にいるはずだったけど、かみさんがまだ全治してないのでキャンセル。
部屋でゆったり過ごしてると外の天気のおかげでイギリスにいた頃の音大生気分だ・・


 それではまた!



   藤岡 幸夫


2009/05/15


 皆さんこんにちは。まずは11日の関西フィルブラスのコンサート完売でたくさんのお客さまありがとうございました!

難しいプログラムの中で関西フィルらしい素晴らしいところだけでなく反省点もあり、いろいろのコンサートだったけど、 金管メンバー達の自発的な発想で関西フィルブラスを始めて3年目、ずっと続いて行く素晴らしい企画だという確かな手応えあるコンサートだったし楽しかった。

そして毎年アレンジを担当してくれているトランペットの川上さんの編曲も最高でした。素晴らしい財産だと思う。


皆さんありがとうございました!


コンサート後は久しぶりに3時過ぎまで飲んだ。
普段10時には就寝するのでこたえました・・・。


 今は東京に戻って先日話した30日に初演する一柳先生のピアノ協奏曲の勉強と平行して秋にスペインで振るオペラ 「ナクソス島のアリアドネ」 のスコアを読み始めている。


今年に入ってからこの余裕のある二週間の休みをずっと楽しみにしていた。

春の香りと夏の気配を満喫してます・・・!


それではまた!


   藤岡 幸夫



5月11日関西フィル・ブラス・セクション フィナーレ (写真提供:関西フィル)


※5/11関西フィル・ブラス・セクション演奏会のevent reportはこちら
2009/05/10   「Sachioの独り言」


 今週は明日の関西フィルブラスの練習で大阪に帰ってる。 関西フィルブラスのみんなは相変わらずリハーサル熱心でやりがいがあるし楽しい。
そもそも3年前から団員の意志で始まったこの関フィルブラスのフェニックスホールでのコンサートは興行ではない。あくまでも演奏技術向上を目的としたものだが、 とても好評でいろいろな街からの依頼演奏会も増えたしこのコンサートを始めてから明らかに関西フィルのブラスのアンサンブルに磨きがかかってきたと思う。

おかげ様で明日も完売(当日券もありません)ですごく楽しみだ。


今日はリハーサルが終わってから梅田の街をぶらぶら買い物しながら夕飯のお店を探す。外はまだ明るくて夏の香りがして嬉しい・・・。 一昨日がお気に入りのもつ鍋、 昨日がいつもの焼き肉やさんだったので今日は何を食べようかと結構歩きまわった。


ところで関西ではよくみかけるが関東じゃ絶対見ないお店がある。 たこ焼き屋さんだ。初めてみたときはびっくりした。 江戸っ子にとっちゃ たこ焼きは屋台で食うもんでたこ焼き専門のお店なんてない。
入ってみたいのだが関西フィルと仕事を始めて10年になるがまだ一度もたこ焼きやさんに入ったことがない。

どこのお店もいつもたくさんのお客さんで賑わってるけど、夕飯にたこ焼きって・・・・・・ひょっとしたらご飯がついたセットとかあったりするのか・・・?・・・ありえん。
いつか勇気を出して入ってみようと思っている。


   藤岡 幸夫


2009/05/07   「Sachioの独り言」


 レコーディングが終わって3日からのゴールデンウィークはずっと家にいた。義理の姉や妹夫婦が遊びにきて楽しく時間を過ごした。

僕は年間を通じて土日祝日が休みというのがほとんどなくて休日に家でのんびりというのがすごく新鮮でわくわくする。 家族で近所のお好み焼きなんて僕にとっちゃ最高の行事で、この4日間に二度も同じお好み焼きやさんに行った。


料理もしなきゃと言うことでコンビニに気合いを入れてラーメンを買いに行ってびっくり。中華三昧とかそれに準じるちょっと凝ったラーメンを買いに行ったが全然置いてない。 お湯を入れるだけのカップラーメンしかないのだ。

しょうがないから棚の隅に唯一置いてあったサッポロ一番(まだこれあるんだね〜)を買ってきて野菜も入れてかみさんの分も作りました。なかなか美味しかった。


 ところで5日の夜に今月の30日に共演するピアニストの山下洋輔さんの ライブを聴きに新宿ピットインに行ってきた。とにかく強烈だった。山下さんのピアノにドラム、ベース、サックスのクインテットだったのだけど ソウルのぶつかり合い・・・・・・!それが見事に調和された瞬間、ものすごい快感となる・・・。
30日に初演する一柳先生のピアノ協奏曲の1楽章もクインテットバージョンでライブで披露。最高に面白かった。一緒にいらしてた一柳先生もすごく喜んでいらしたが、 それにしても30日はどうなるんだろ・・・・・・!


 さてさて明後日から11日の関西フィルブラスのリハーサルが始まる。すごく楽しみ。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


2009/05/06


   作曲家 「冨田 勲 先生」 の話 その1


 4月29日の関西フィルの定期が終わってすぐ古巣の日本フィルと冨田 勲さんの交響詩 「ジャングル大帝」 のCD録音をしてきた。

僕は中学生の頃から冨田さんの大ファンだったが、あの世界的大ヒットを飛ばしたシンセサイザーシリーズ以前にオーケストラのために書かれた交響詩 「ジャングル大帝」 の存在を知ったのはごく最近。あまりにも素晴らしい作品だったので今年の夏(8/15)に関西フィルで取り上げることを決めたが、嬉しいことに冨田さんのご指名でCD録音を指揮することにもなった。

関西フィルの定期の直後で頭の中はまだラヴェルがぐるぐる周っててレコーディングに集中できるかどうか心配だったけど、あっという間に冨田ワールドに引きずり込まれた。


とにかく冨田さんの音楽はクラシックでありジャズ、ポップスでもありで、クラシックオーケストラの また各楽器のあらゆる可能性を使った素晴らしい世界だ。

序曲から壮大なアフリカの大自然が目の前に拡がり、お話に沿って素晴らしい音楽が展開するが、中でも僕が特に大好きなのが 「星になったママ」 という曲。
お母さんと悲しい別れをして大きな海に独りぼっちになって寂しい思いをしているレオを星になったママが励ます曲で、その美しさに楽譜を読みながら思わず涙がでてきた。


そして美しいだけでなくかっこいい。星空のむこうから聴こえる金管がピアニシモで奏する英雄のテーマでは鳥肌がたつ・・・・・・!
冨田さんの音楽は優しさと、少年の夢のような生命力にあふれているのだ・・・!

日フィルとのレコーディングも凄く楽しかった。皆さんありがとうございました!

関西の皆さんは、8月の関西フィルとのMeet the Classic で演奏するのでお楽しみに!


そして今は初めて聴く、冨田さんが数年前に作曲された 「源氏物語幻想交響絵巻」 に強烈に引き込まれています。

いつ やろう・・・・・・?!


「惑星」(1977) 冨田 勲
僕が中学生のとき世界的大ヒットを飛ばした有名なアルバム。当時 「惑星」 と言えばホルストではなくトミタだった。あの有名なジュピターの旋律をなんと宇宙飛行士が歌う・・・! とにかく壮大な宇宙の世界に連れて行ってくれる。他のアルバムも素晴らしく、ビルボードで1位になったりグラミー賞にノミネートされたりした。 今でも海外のオーケストラを指揮しに行くと休憩時間に 「トミタ知ってるか?」 と聞いてくる団員さんが必ずいるくらいトミタ信者は海外でも多い。


「火の鳥」(1976)
冨田 勲

「ダフニスとクロエ」(1979)
冨田 勲


 休憩中に冨田先生と音楽談義に花が咲く。先生は70代後半だけどまるで少年のよう!
 今回はなんと各パートが全く違う部屋に別れてみんながヘッドフォンとモニターに映る僕の棒を見て演奏した。モニターのカメラの関係で珍しく座って指揮しました。



 それではまた!


   藤岡 幸夫

2009/05/04


 皆さんこんにちは。

4月29日の関西フィル定期の後すぐ日本フィルと冨田勲さんの交響詩 「ジャングル大帝」 のCD録音。昨日からやっと久しぶりの休暇です。


 まずは 関西フィル の4月29日の定期、今年も補助席まででて満席。たくさんのお客様ありがとうございました。

2000年以来、毎年この4月29日の定期を指揮してきた。あっという間の10年だったけど、音楽的にも、またマネジメント、経済的にも大きく向上してきたと思う。僕もたくさんのことを勉強させてもらってきた。

関西フィル には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。そして 関西フィル はこれから更に大きく飛躍すると信じています。皆さん楽しみにしていてください!


29日のコンサートは 関西フィル の魅力を感じてもらえるコンサートだったと思う。前半ソロの 堤 剛 先生の情熱的でありながら品格の高い音楽も素晴らしかった。

僕からみて関西フィル独自の大きな魅力は繊細で情熱的ですごく艶っぽいことろだ。昨年末の世界的恐慌と言われている時期から世間一般の様相とは逆に、西濱事務局長と事務局のスタッフの努力のおかげもあって関西フィルのお客様は増え、定期会員も増えてまたスポンサー企業の数も増えた。

これは本当にありがたいことです。こういう時期だからこそもっとたくさんの人たちに愛されるオーケストラとなるようさらに一層の精進をしていく覚悟です。


 来週はチームワーク抜群の関西フィルブラスセクションのコンサート(5/11)を指揮します。3年前から始めたこのコンサート、めちゃくちゃ楽しいのでたくさんのお客様お待ちしています!


日フィルと冨田勲さんの話は次回しますね。


それではまた!


PS 昨日、今日と完璧にスイッチを切る。かみさんの妹夫婦が泊まりにきて、僕にはまだ料理は無理だということで義弟が料理をしてくれた。めっちゃ美味しくてびっくり。明日から僕も料理を始めようと思ってはいるが・・・今のところ誰も信じてない。


   藤岡 幸夫


※4/29関西フィル定期演奏会のevent reportはこちら
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