2014年1月分
過去の一覧へ
←つづき(過去) | つづき(先)→ |
2014/1/31 昨日は古巣の日本フィルと芸術劇場で都民芸術フェスティバル。 前半の萩原麻未さんのモーツァルト凄かったです。とにかくタッチの美しさが絶品な上に音楽の幅が広く繊細にして生命力溢れ素晴らしいに尽きる。去年のシューマン以来2回目の共演で10月には関西フィルの定期で共演します。 この美しいタッチでショパン!今からワクワクします。関西の皆さん、絶対にお薦めです! 後半はシベリウスの2番。日本フィルならではの伝統的な濃厚な凄みのあるサウンドは本当に素晴らしい。恩師渡邉暁雄先生と日本フィルの十八番だったシベリウスをできるのは本当に嬉しいです。ありがとうございました! 次回の日本フィルは4月の横浜定期で、今大河ドラマの作曲者でもある菅野祐悟さんの新作とショスタコーヴィッチの5番です。今から楽しみ! さてさて今日は大阪に帰って関西フィルとリハーサル。明日1日(土)は大阪府狭山市の、SAYAKAホール(素敵なホール!)でコンサート。地元中学の吹奏楽部との共演も楽しみ!明後日2日(日)は兵庫県三田の素晴らしい郷の音ホールでアメリカンプログラム。パリのアメリカ人や山下洋輔さんとのラプソディーインブルー他とっても楽しいコンサートになりそうです! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 萩原麻未さんと。1位が出ない時もある権威高いジュネーブ国際音楽コンクールで日本人として初めて優勝した凄い才能です。10月の関西フィル定期のショパンが本当に楽しみ!いい意味で何をしてくるか予想出来ないタイプでワクワクします。 藤岡 幸夫 ※1/30 都民芸術フェスティバルcのevent reportはこちら |
|
2014/1/29 昨日は関西フィルと守口市民会館で大阪府立旭高等学校の学校コンサート。 生徒さん達は明るく、でも演奏中は静かに聴いてくれて嬉しかったし、共演した吹奏楽部もしっかりしてて何より演奏中の皆の笑顔が素敵で最高に癒されました。みんなありがとう!また会えるのを楽しみにしてます! 明日30日は東京芸術劇場で古巣の日本フィルとシベリウスの2番。リハーサルもいい感じで来てます。日フィルの濃いサウンドはとにかく魅力的。前半のモーツァルトのピアノ協奏曲の萩原麻未さんもとにかくタッチが美しく生き生きとして素晴らしい! 明日が楽しみ。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
|
2014/1/26 昨日はSAYAKAホール(大阪府狭山市)で2月1日に関西フィルと共演する狭山市内の中学校吹奏楽部とリハーサル。学生さん同士も昨日が初顔合わせで最初は皆緊張してたけど、だんだん鳴るようになった。本番まで各自しっかり練習して楽しめるよう頑張ってください! 今日はこれから僕達と毎年共演して15年目になる小野の皆さんとリハーサル。 毎回地元から集まった幅広い年齢層の吹奏楽団と、子供と大人の混合合唱団とがそれぞれ関西フィルと共演する。 特に合唱は毎年新作を初演!する。オケつきで子供と大人の為の合唱作品が無いからなんだけど、毎年素晴らしい作品が生まれ凄い文化だと自負してる。 今回も草野次郎さんのとっても素敵な作品で、前半の吹奏楽団も今年は地元中高校生+社会人で90人以上とパワーアップ!16日もどうなるか楽しみ! 明日は関西フィルとリハーサルした後東京に戻り、30日が芸術劇場で日本フィルとシベリウス2番他、大阪に帰って1日がSAYAKAホール(素晴らしいホール)で華麗なる管弦楽曲集、2日は兵庫県三田の郷の音ホール(こちらも素晴らしいホールです)でジャズピアニスト山下洋輔さんを迎えてオールアメリカンプログラムと続きます。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 狭山中、南中、第三中学校吹奏楽部二年生の皆さん。皆頑張って練習してね!共演楽しみにしてます! 藤岡 幸夫 |
|
2014/1/24 先週からの風邪が治らず(インフルエンザではないのにしつこい)今週は東京でゆっくり勉強してる。 来週の30日は日本フィルとコンサートでメインはシベリウスの2番。これまで何度も振ってきた交響曲だけど日本フィルとは初めて。 シベリウスの2番は恩師渡邉暁雄先生と日フィルの十八番で、荷物持ちしてた頃演奏旅行では何処へ行ってもこの2番だった。 サー・チャールズ・グローヴスも得意としていたし、僕自身もいろいろなオケと共演して思い出深い曲。 前半は話題のジュネーブ国際コンクール優勝ピアニスト萩原麻未さんとモーツァルトD minor。去年シューマンで共演したがタッチの美しい素晴らしい演奏で秋には関西の定期でも共演する予定の凄い逸材。 30日が凄く楽しみです…! その前に明日は関西に帰って週末からは来月SAYAKAホールや小野野で共演する皆さんとリハーサル、大阪府立旭高等学校のコンサートと続きます。こちらも楽しみ。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫
|
|
2014/1/22 昨日は母校の中学のオーケストラの指導に行って来た。最近は年に一度音楽の高柳先生に頼まれて遊びに行く。120名近くの大所帯で各パートの人数もしっかりいて曲もボロディンの交響曲2番全曲に白鳥の湖の組曲。まだまだこれからだけど皆頑張ってた。 全体的にフレーズの最初と最後をしっかり揃えること。管楽器は出だしを揃えて、各パートがティームワークで和音をしっかり鳴らす事。弦楽器は弓を使うべきところではしっかり使うこと… 言いだしたらキリが無いけど、練習にしっかり目的を持てばまだまだずっと良くなるから頑張ってください! 中学生時代は大人でも子供でもなく、人に迷惑かけなければある意味何でも許される時代。エブリバディには精一杯背伸びして熱く青春して欲しい。 昨日はとっても楽しかったです。みんなありがとう! 母校の慶応義塾中等部器楽部の皆と。難しい曲だけど頑張ってた。僕はここで1年の時にトランペット、2・3年は指揮者をしてた。 PS 僕の大好きだった指揮者アバドが亡くなった。音楽に対する真摯な姿勢と細部まで練り上げた演奏は後続の指揮者達に大きな影響を与えた素晴らしい指揮者だった。 アバドとの出会いはちょうど中学生の時に買った、プライやベルガンサと共演した生命力溢れた「セヴィリヤの理髪師」。このLPは今でもたまに聴く。 淋しくなりますね…ご冥福をお祈りいたします。 藤岡 幸夫
|
|
2014/1/20 土曜日のいずみホールでの関西フィルニューイヤーコンサート、今年も沢山のお客様ありがとうございました! ゲストの二村英仁君素晴らしかった!彼のストラディバリウスは300年間使われてなかったので最初のうちは鳴らなかったみたいだけど、共演する度に良くなって、今回は本当に鳴るようになって嬉しかった。僕がリクエストしたヴォーン・ウィリアムズの「あげひばり」も二村君の品格高い演奏にぴったりで最高でした。次回また共演できる機会を楽しみにしています! 後半のシュトラウスプロも関西フィル&藤岡らしさが伝わる演奏になったと思います。 皆さんありがとうございました。 あげひばりの最後の美しさに息をのんだ…たまらんかったです…。 翌日はこちらも毎年恒例で12回目になる滋賀県甲賀市のあいこうか市民ホールでのニューイヤーコンサート。雪にも関わらずたくさんのお客様ありがとうございました。 前半のゲストはヴァイオリンの松尾依里佳さん。 今回は関西フィルのアレンジャー川上肇さんが松尾さんとの為に映画音楽メドレーを書き下ろして初演。とっても素敵な演奏でした。 後半はベートーヴェン交響曲第3番「英雄」。関西フィルとはこれまで何度も取り上げて来たので、しっかり我々のベートーヴェンの形になったと思います。 松尾さん関西フィルの皆さんお疲れ様でした。 それから毎年我々を呼んでくださる熱心なあいこうか市民ホールのスタッフの皆さんとお客様に心から感謝です。ありがとうございました! ホール前の踏み切りから撮りました。 松尾依里佳さんと 今日は関西フィル弦楽オーケストラと難波の南海スイスホテルで国際ソロプチミスト大阪‐南の30周年記念チャリティーコンサート。大宴会場に650人以上の大盛況でびっくりしました。 これまでに関西各地のソロプチミストの皆様には大変お世話になってきたけれど、今回もまたこのような素晴らしい機会にコンサートをさせて頂き本当に感謝しております。 これからもどうぞ宜しくお願いいたします! 大盛況でびっくりしました。ほとんどの方々が女性で久し振りに緊張してしまいました…。 本番が始まる2日前くらいからひどい風邪をひいてしまい熱はでるは喉は痛いわだったのだけど、なんとか無事に終えて一息。今日は東京に戻り、週末にリハーサルでまた大阪に帰ります。 30日は今年東京で最初のコンサート。都民芸術フェスティバルで日本フィルとシベリウスの2番。前半の萩原麻未さんとの共演も凄く楽しみです! それでは皆さん、コンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 ※1/18 Meet the Classicのevent reportはこちら ※1/19 甲賀市公演のevent reportはこちら |
|
2014/1/16 今日から18日のリハーサル。 前半のゲストは二村英仁君。ヴォーン・ウィリアムズの「あげひばり」は品格高い彼のヴァイオリンにぴったりで僕のリクエスト。 予想通り美しかった。本番までお互いにどこまで進化できるか楽しみ。 後半のシュトラウスは、犬猿の仲だったワーグナーとブラームスが愛したワルツ「酒、女、歌」や、冒頭カフェバンドのような少人数の甘い音楽で始まるウィーンの香りいっぱいの「ウィーン気質」他華やかなナンバーをお届けいたします。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 1/18(土) いずみホール |
|
2014/1/15 日曜は関西フィルと毎年恒例15年目の和歌山県橋本でニューイヤーコンサート。今年もたくさんのお客様ありがとうございました!ホールや財団の熱心なスタッフの皆さん、地元の熱い応援団の皆さんに心から感謝です! 橋本ニューイヤー第1回が僕が関西フィルに就任して最初のコンサートで、以来毎年新年に橋本に来る度に初心に帰る大切な街。 紀ノ川や山々が美しく、歴史ある街並みが素晴らしく、今年は桜か新緑の季節に遊びに来たいと思ってます。 毎回リハーサル後に地元応援団の谷口善志郎さんがいろいろな名所に連れて行って下さるが、今回は歴史ある御自宅で昼食。SPレコードや古いオルゴールの美しい響きを堪能させて頂きました。 昨日はこれまでも呼んで頂いてる兵庫県三田の郷の音ホールで来月コンサートにいらっしゃるお客様に講演してきました。 三田も自然が美しく素敵なホールで、来月2月2日にジャズピアノの山下洋輔さんを迎えて僕と関西フィルでは珍しくオールアメリカンプログラム。お楽しみに! 今日は19日(日)の毎年恒例12回目になる滋賀県甲賀市ニューイヤーコンサートのリハーサル。 前半はヴァイオリンの松尾依里佳さんを迎えて小品集。関西フィルアレンジャーの川上さんによる映画音楽メドレー(エデンの東他)はスケール大きく楽しみ。 後半はベートーヴェン交響曲第3番「英雄」です。 この15年何度も取り上げてきた気合いの入魂の傑作。関西フィル&藤岡の一体感ある演奏を楽しんでいただきます。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 向かって左が松尾依里佳さん。右は何度も客演してもらってるコンミスの赤松由夏さん。 藤岡 幸夫 1/19(日) 甲賀市(滋賀県) ※1/13橋本市公演のevent reportはこちら |
|
2014/1/13 土曜日は月末に関西フィルと共演する大阪府立旭高等学校の吹奏楽部のリハーサルに行ってきた。とっても楽しかったし、エブリバディの明るい笑顔に凄く癒されました。本番楽しみにしてます! ところで学校のある地下鉄谷町線の駅名が、関目高殿駅、前の駅が野江内代駅、次の駅が千林大宮駅、その先が太子橋今市駅…全然読めなかったです… ※管理人より…余談ですが管理人の姉は旭高校(1987年卒)の吹奏楽部でクラリネットを吹いていました! 昨日は14年目になる毎年恒例の城陽ニューイヤー。今年も本当にたくさんのお客様ありがとうございました! 文化パルク城陽とはニューイヤー、8月定期、第九と年間を通じたお付き合いで、ホールスタッフの皆さんも凄く熱心で心から感謝しております! 昨日も関西フィルが生き生きとしながらエレガントで、音響も素晴らしくお客様も温かく素敵なコンサートでした。 次回の城陽定期は8月で山下洋輔さんとラプソディーインブルーにチャイコフスキー交響曲4番他です! さてさて今日はこれから15年目になる橋本ニューイヤー、18日はいずみホールでニューイヤー、19日は甲賀市(滋賀県)でニューイヤーと続きます。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 文化パルク城陽の皆さんとコンサート後に恒例の食事会。とても楽しく心強いです。本当にありがとうございます! 藤岡 幸夫 ※1/12城陽公演のevent reportはこちら |
|
2014/1/8 さてさて今日は関西フィルと初リハーサルで毎年恒例のニューイヤーのスタートです。 14年目になる城陽(京都府)ニューイヤーは1月12日(日)で今年のメインは威風堂々にボレロと豪華絢爛。前半のシュトラウスプログラムも楽しみ! 15年目になる橋本(和歌山県)のメインはカルメン第1、2組曲全曲。実はこれは珍しくなかなかできないので嬉しい。前半では威風堂々やG線上のアリア他名曲集。 18日(土)はいずみホールで恒例のニューイヤー。前半はヴァイオリンの貴公子二村英仁君を迎えてツィゴイネルワイゼンに、僕の大好きなヴォーン・ウィリアムズの美しい傑作「あげひばり」でこれは必聴です。 後半はシュトラウスプロで、ブラームスとワーグナーが偶然にも最も好きなワルツと公言した「酒、女、唄」に、ウィーンのカフェのバンドのようなソロがでてくる「ウィーン気質」にお馴染みの「美しき青きドナウ」他ウィーンの薫りを楽しんでいただきます。 19日(日)はこちらも毎年恒例の甲賀(滋賀県)ニューイヤーで前半はヴァイオリンの松尾依里佳さんを迎えてモンティのチャルダッシュ他で後半はベートーヴェン交響曲3番「英雄」です。ホールがコンパクトなのでオーケストラサウンドを堪能して頂けます! 全公演15時開演です! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 1/12(日) 城陽(京都府) 1/13(月・祝) 橋本(和歌山県) 1/18(土) いずみホール 1/19(日) 甲賀(滋賀県) |
|
2014/1/6
|
|
2014/1/5 マーラー「亡き子をしのぶ歌」の思い出の話 (大学時代の話…その2) 年末に仕事部屋を片付けてたら、30年前にボロボロになるまで勉強した「亡き子をしのぶ歌」のスコアが出てきた。 大学に入って指揮者になる夢を諦めようと必死に遊んでた僕を、両親が見かねて日本を代表する指揮者だった渡邉暁雄先生にお願いしてなんとかテストして頂ける事になった。 まず先生の軽井沢の別荘にご挨拶に伺って今思うとそれが面接試験で、東京でテストしてくださる事になった。後日ご自宅に伺い部屋に入るなりまず耳のテストをされ、その後チェロを弾いて、最後はピアノ。どうせ、才能無いから止めなさいと言われると思ってた僕はブラームスのラプソディーを半ばやけくそで弾いていた。 ピアノを弾き終わった僕に暁雄先生は「キミは必ずいい指揮者になれるよ。明後日からウチに来て勉強しなさい」と言って下さり、テストだけでなく、思いがけず弟子にもして下さる事になり天にも昇る気持ちだったのをよく覚えてる。 それから僕の生活の全てが変わった。週に5日は先生のお宅に伺い、先生の家で運転手やカバン持ち、時には留守番で鯉のエサやりから電話番をしながら夕方まで勉強する内弟子生活が先生が亡くなるまで5年間続いた。 最初の11ヶ月はピアノばかり弾かされて、楽譜をどう解釈して読むのかという勉強だけを徹底的に仕込まれた。 内弟子になって1年近くたっていきなり先生に「明日指揮棒を持っていらっしゃい」と言われて翌日初めて先生の前で指揮したのは、前日に先生が隠れて録音した僕の弾く下手くそなベートーヴェンのソナタだった。ただそれは指揮するのがどういう事なのか充分納得できるレッスンだった。 棒のレッスンでは3ヶ月ほどその下手くそなベートーヴェンのソナタが課題曲で次が展覧会の絵が課題曲となった。この時の話は以前書いてるので興味ある方はそちらを読んで頂くとして、3ヶ月くらいたって次の課題曲がマーラーの亡き子をしのぶ歌だったのだ。 当時先生が何故この歌曲でレッスンする事にしたのか僕は全く理解していなかったし、3ヶ月近くも勉強したのに、このスコアを発見するまですっかり忘れてた。 今スコアを改めて読んでみると、全く無駄の無い削ぎ落とされたシンプルなオーケストレーションで書かれたその美しい音楽は研ぎ澄まされていて、時に鳥肌が立つ… 言葉を理解した上で歌詞との融合、和声進行、フレージング…etc,etc 無限のことをこのスコアから学べる。 その事に今ようやく気がつく事が出来た…30年前のあの時の僕には到底無理だったはずなのに、スコアの書き込みを見ながら、先生が根気よく僕に何を教えようとしたか少し思い出せてきた…。今先生のレッスンを受けることができたらなぁ…とつくづく思う。 今思うと暁雄先生のレッスンの仕方は凄く面白かった。いろいろ書き始めたらキリが無いが、一番の思い出はストラヴィンスキーのコンチェルト in D の時だ。音源が手に入らないので、2人で連弾してテープに録音することになった。 2人とも完璧主義者で朝から晩までかかったのが懐かしい。でも録音することによってスコアが身体にしみ込んで凄く勉強になったのをよく覚えてる。 年末年始に30年前のあの時と風景がたいして変わらないいつもの仕事部屋で、久しぶりにのんびり過ごしてたら沢山の思い出が蘇って長文を書いてしまいました。 読んでくださってありがとうございます。それではまた…! PS とっても下世話な話になるが、渡邉暁雄先生はレッスン代を一度も受け取ろうとされなかった。音楽家になる為にレッスン代が大変なのが当たり前なのに、全くの無償で勉強させて下さった訳で、よく考えると本当に恵まれていたと感謝の気持ちでいっぱいになります……。 ピアノの上に置いてある大切な暁雄先生の写真。見るときによって微笑んでるように見えたり、怒ってるように見えたりする恐い写真でもある…。 おまけ かみさんの姉妹家族と箱根に旅行してきました。帰りのロマンスカーは感動の昭和モデル! 藤岡 幸夫
|
|
2014/1/3 大学時代の話・・・その1 年末に大滝詠一さんが急逝されてショックだった。 僕は小4の時から指揮者を夢見て高校3年生迄はクラシック以外は音楽じゃないと思っていたが、当時付き合ってた同級生の彼女からオフコースを聴かされて大きなショックを受けて、クラシック以外の音楽にものめり込んだ。山下達郎やサザン、加山雄三さんは勿論さだまさしさんやユーミンと聴くようになりディスコ洋楽にも目覚めてしまった。 こんな事で指揮者になれるのかと自分に疑問を持ち始めた大学1年の時に親友が貸してくれたLPがこの大滝詠一さんのロングヴァケイションで、それはもう凄い衝撃だった。 まずジャケットのイラストがとてもお洒落で、「恋人と海の見えるプール付きのホテルにドライブ旅行する」 ことが最大の夢となり、その洗練されたサウンドの虜となりオトナのナウい世界に憧れ、こんな人間は指揮者になってはイケないと自分にいい聞かせ、指揮者の夢を必死に諦めるかのように遊んだ。 ピアノのレッスンだけは続けていたが、毎日スポーツクラブと家庭教師でバイトをするようになり、両親に隠れて中古ローンで車を買いヨットのレース艇のクルーになり、毎日のように女の子とデートして、まさにこの大滝詠一さんのアルバムとの出会いで僕の人生で最初で最後の長い夏休みが始まった。 結局この長い夏休みは2年近く続き、渡邉暁雄先生と出会うことで終わった。 今思うと、クラシックを忘れてとことん遊んだあのキラキラした2年間は僕にとっていろいろな意味で大切で貴重な宝物のような時間だと思ってるし、結果的に僕にはとてもプラスだったと信じてる。 あの2年間があったからこそ暁雄先生の内弟子時代の5年間から英国留学して3年目にデビューするまで一心不乱に勉強できたし、クラシックの勉強だけでは気がつかない音楽の魅力を再発見できたと思ってる。 今聴いても決して古さを感じさせない洗練されたシティサウンドで、当時多くのアーティストに強い影響を与えた凄いアルバムだったなぁと改めて実感させられる。若いエブリバディにも是非聴いて欲しい…。 心よりご冥福をお祈りいたします。 PS 昨日たまたまこのアルバムが出た頃のアメリカ映画「ある日何処かで」を久しぶりに観てとっても面白かった。ラフマニノフがバックで使われる素敵な恋愛映画で、この主人公の乗るフィアット124スパイダーが当時の僕には羨望の的だったなぁ…。 藤岡 幸夫
|
|
2014/1/1 皆様 あけましておめでとうございます!昨年は本当にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします! 今年は日本全体がもっと元気に明るくなれる年でありますように。 東北の復興がさらに加速することを心より祈ります! さてさて新年は関西フィルと毎年恒例の各地でのニューイヤーコンサートの後日本フィルとのシベリウス2番と続きます! それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! PS 昨日の東急ジルベスター我ら関西フィルの桂冠指揮者の飯守先生カウントダウン見事でしたね!それにしてもテレビでライブってドキドキしますね〜!! 今年の正月はのんびりで最高です。 PS2 今年はお酒の量を激減させると決めた。 昨日義理弟のお医者さんに「さっちゃん、その一杯の赤ワインがご飯一膳分のカロリーだよ」と言われてショックだった…。 藤岡 幸夫 |
←つづき(過去) | つづき(先)→ |