2008年3月分
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2008/03/31 「Sachioの独り言」 今久しぶりに以前話題となった 「ショスタコーヴィチの証言」 を読んでる。
改めて読んでみるとすごく興味深い。 僕はこれまでにかなり積極的に ショスタコーヴィチ を取り上げてきたし 来月の定期(4/29)では久しぶりに 「レニングラード」 を指揮する。 ショスタコーヴィチへの思いが頭を駆けめぐる。 今喫茶店を出てちょっとすると後ろから喫茶店の店員さんがすごい勢いで怒って追いかけてきた。ショスタコーヴィチのことばかり考えて代金を払うのを忘れてた。 あやうく食い逃げで、こういうのは今回で3回め。以前はリハーサルの後だった。 スポーツ新聞の3面記事の端っこに 「関西フィル首席指揮者、ミートソーススパゲッティを食い逃げ!」 なんて書かれた日にゃあ・・・・・・・・ 藤岡 幸夫 |
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2008/03/31 みなさんこんにちは。 これから大阪へ帰るところです。 久しぶりに東京の桜満開の時期にいられてラッキーだった。皇居の千鳥が淵の桜は息を呑む美しさ。 昨日の朝はおふくろが眠る藤岡家の墓に行ってきた。 この染井霊園 (うちの近所なのが嬉しい) は "ソメイヨシノ" の発祥の地で桜が美しい。 朝っぱらからお墓の前で桜を眺めながらオヤジと妹とカミさんとで酒盛り。 桜が大好きだったおふくろも喜んでくれたと思う。 自然の美しさは何にも勝るね。
昨日の夜は飯守先生と関西フィルの東京公演。 先生の十八番のワーグナーは流石で関西フィルもソリストのみなさんも素敵な演奏だった。 久しぶりに客席で純粋に音楽を楽しんだ。 今日は夕方から 「オーケストラの日」 の関西フィルのイベントに参加する。 5日は関西フィル との ハイドン シリーズで今回は 交響曲92番 「オックスフォード」 を取り上げる。 今週からしばらく関西で、関西の桜も楽しめそうなのが嬉しい。 それではみなさんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2008/03/28 みなさんこんにちは。 今週は楽しみにしていた久しぶりの休暇。 指揮する予定はないが勉強したかった曲を勉強できるのが嬉しい。 一昨日は僕の母校が甲子園に出場して一回戦。 本当は甲子園に行って応援するつもりだったけど、オヤジとカミさんと妹二人の家族と鬼怒川温泉に行くことになっていたので、 甲子園行くのは二回戦からとして、鬼怒川に向かう車の中で甲子園の母校を応援していたが・・・・・・ 情けない負け方をしたので大ショック・・・・・・ 鬼怒川に着いてから散歩して温泉に入って気分転換して機嫌をなおす。 実は、僕がデビューしてから妹二人の家族と旅行するのはこれが初めて。 かわいい甥っ子や姪っこ達と一緒ですごく癒された。
昨日は帰りがけに近所の飛鳥山公園の満開の桜を見てきた。桜の満開の時期にいられるのが嬉しい。 しかも来週は関西が満開で僕は関西にいる。今年はラッキーだ。 去年はオーストラリアでコンサートしてて桜のタイミングに合わなかった。 今日の昼間は皇居の桜を観ながらカミさんの家族とランチした後、渋谷で雑誌の取材してきます。 久しぶりにのんびりして充電してます。 藤岡 幸夫 |
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2008/03/22 みなさんこんにちは。 20日の日フィルのコンサートたくさんのお客様ありがとうございました。 日フィルの本拠地の新しく建てなおされた杉並公会堂は、指揮する度に素晴らしいと実感。とにかくオーケストラサウンドを贅沢に楽しめる美しいコンサートホールだ。 前半のドヴォルザークの 「チェロ協奏曲」 のソロの 遠藤 真理 さんはすごくフレッシュで生命力ある演奏、彼女とは (オーケストラは違うけど) 夏にエルガーの協奏曲を共演する予定なので楽しみ。 ところで後半演奏した リムスキーコルサコフ 「シェヘラザード」 は "千一夜物語" が題材。実は今回のコンサートは日フィルと杉並公会堂ならではの企画で小学生対象の 「エデュケイションフェスティバル」 の一貫として日フィルのプレイヤーがこれまでに何度か杉並区内の小学校を訪問して、この "千一夜物語" を題材として子供達が自由に音楽を創ったり絵を書いたりして、 コンサート前に発表会をしたそうだ。その子供達がコンサートも聴きに来たりしてすごくいい企画だ。 (「千一夜物語」 は 「千夜一夜物語」 「アラビアン・ナイト」 とも呼ばれる、イスラムの説話集です。) 久しぶりに共演したコンサートマスターの木野さんのソロは美しく木管のソロは艶っぽい。 そして日フィルはよく鳴るオーケストラ。 素敵な演奏ありがとうございました。 コンサート後はカミさんと、大阪からわざわざ聴きに来てくれた当サイトの管理人の岡野夫妻と打ち合わせとお礼を兼ねて以前に紹介した渋谷の”ANDRA”(アンドラ)で食事。 楽しかった! 食事も相変わらずめっちゃ美味しかった!
今日は姫路で8月10日に関西フィルと演奏する、まえだ しゅいち (前田 守一) さん作曲の姫路を舞台とするオペラ 「おなつせいじゅうろう」 の主役オーディションの審査をしてきた。
オーディションのレベルは予想以上に高くて嬉しかったけれど、逆に1人だけ選ぶのって難しい。とにかく夏の姫路が楽しみ。 ところで僕はこのオペラが大好きで今までに姫路のパルナソスホール (素晴らしいホール!このオペラを主催してる) で2回指揮してる。このオペラをもっとたくさんの人たちに知ってもらって人気のあるものにしようと、 ホールのスタッフの方達といろいろ相談してきた。 去年の11月からすごく忙しくてあっという間に3月後半。ここでちょっと一息つけるのが嬉しい。 明日は去年の暮れに亡くなったおふくろの納骨式。 家族みんなとの時間を大切にしようと思う。 それではみなさんまたコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2008/03/18 みなさんこんにちは。 3/16(日)は2ヶ月ぶりの”広島交響楽団”と島根(太田市)定期。 久しぶりのオール モーツァルト プログラム。 「ピアノ協奏曲(第21番)」 のソロの大谷正和さんとは初共演だったけど、端正で品があってそれでいて大人の味のあるモーツァルト。 伴奏してて楽しかったです。 後半の交響曲41番 「ジュピター」 は完成度の高い演奏だった。 団員さんたちと広島へ帰るバスの中ではビールがたくさん用意されていてびっくり。サービス満点だね。 遠足みたいで楽しかった。ありがとうございました。 昨日は広島のホテルで朝から昼まで勉強して東京に戻る。
夜は今日本に来ている"BBCフィルハーモニック" の仲良しの首席チェロの ピート夫妻 (奥さんの クレア はヴァイオリン奏者で団員) と音大 (英国王立ノーザン音楽大学) 時代の仲良しのヴァイオリン奏者の サイモン (団員になってた) とカミさんとで銀座でしゃぶしゃぶ。 ピート は素晴らしいチェロを弾くスタープレイヤーで僕が音大生で副指揮者してたころからすごくうまがあった。 作曲家の 吉松隆 さんも彼が大好きで 「チェロ協奏曲」 を彼のために書いてる。(ピート 独奏で僕とBBCフィルの演奏でCDがでてるので良かったら聴いてみてください)
サイモン は今回日本に来てると知らなかったので凄く嬉しかった。 彼は僕が音大生2年めのときに学校のオーケストラのコンサートマスターでしょっちゅう共演してて、良く一緒に飲みに行った仲良し。 2人にとって特に思い出なのが音大シンフォニーオーケストラ (音大には他に室内オーケストラとオペラオーケストラがある) の1992年の4月定期。この時僕が指揮したのが シューマンの 「交響曲4番」 と ストラヴィンスキーの 「春の祭典」 でいまだに音大で伝説になってるらしい。 最高に楽しかった。 サイモンは世界中あちらこちらのオーケストラで仕事してたけどいつのまにかBBCフィルの団員になってたわけだ。 とにかく昨日の夜は思い出話しや音楽話しに花が咲きすごく楽しかった。 さて今週の20日(春分の日)は古巣 ”日本フィル” と2ヶ月ぶりのコンサート。 ドヴォルザークの 「チェロ協奏曲」 に リムスキーコルサコフの 「シェヘラザード」 。 最近新しく建てなおされたた杉並公会堂はヨーロッパサイズの美しい素晴らしいホール。お楽しみに! 「シェヘラザード」 の話しは次回します。 それではみなさんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 PS 大阪や京都からわざわざ島根まで来てくださったファンの方たちが結構いて嬉しかったです。 ありがたいね。ありがとうございました。 ※3/16広響島根定期公演のEvent Reportはこちら |
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2008/03/14 「Sachioの独り言」 今は新幹線の中。 午前中大阪で雑誌取材を済ませたあと広島へ向う。 昨日は久しぶりにコンサートを聴きに行ってきた。 僕の産みの親でもあるイギリスのBBCフィルが日本に来ててその東京公演。 BBCフィルは僕がイギリスで音大生だった時に僕をデビューさせてくれて、その後に 「副指揮者」 のポストを僕のために新設してくれた。 「副指揮者」 時代の3年間はコンサートや放送録音など毎年20本以上のチャンスをくれて僕を育ててくれたオケだ。 今日のメインはチャイコフスキーの 「悲愴」 交響曲(6番)。僕が急病の指揮者の代役で初めてBBCフィルのコンサートを指揮した思い出の曲だ。 (このコンサートが上手くいったおかげで副指揮者にしてくれた) (公式HP FROM MANCHESTER (2006年3月6日) も合せてご覧ください。) 客席で大好きな 「悲愴」 を聴くなんてデビュー以来?だったし、BBCフィルとの思い出の曲だったので楽しみにしてたのだが ・・・・・ いやはや、指揮者の ノセダ の奇抜で強烈な個性に”唖然” ・・・・・ 思い出に浸るなんてとんでもなかった。 こういう指揮者を生み出してしまうイタリア (ヨーロッパ) の土壌に改めて感心してしまった。 今週末は広響と島根定期。久しぶりのオールモーツァルトが楽しみ。 (3/16、広島交響楽団 と 島根公演) 藤岡 幸夫 |
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2008/03/11 8日の関西フィルとのミートザクラシック (vol.16) 沢山のお客様ありがとうございました! キャンセル待ちで並んで入れなかった方もいたようで本当にごめんなさい! 今回のミートがもう16回めかと自分でびっくり。新しいお客様もたくさん来てくれたみたいで嬉しかったし、 また新しいクラシック&関西フィルファンを増やせたコンサートだったんじゃないかと思ってます。 ところで今はつかの間の東京。 金曜からは広島だ。 (3/16、広島交響楽団 と 島根公演) 僕はホテル暮らしが年間220泊くらいで、ホテルにいるときはほとんど毎日規則通りに (こう見えて?) に生活してる。 5時に起きて、まず目覚ましに外に出てコンビニに行く (国内のホテルの場合は近くに必ずコンビニがある。今の日本のホテルってどこでも窓が開かない。 朝起きて外の空気を吸って気合いを入れる。) コンビニで温かい缶コーヒーを買って部屋で楽譜を読み始める。 6時45分くらいから朝飯。僕は早食いで7時には部屋に戻って勉強の続き。 あとはリハーサルに行って終わってからジムに行って6時には夕飯で9時くらいに寝る。 なんでこんな話しを始めたかと言うと、1ヶ月ほど前から僕が毎朝買ってるお気に入りの缶コーヒーにオマケがつくようになった。 中身は働くウルトラセブンの携帯ストラップ。 僕はフィギュアとか全然興味無いのだけど、ウルトラセブンはなんと言っても僕の小さいころのスーパーヒーローだ。このオマケを捨てるに捨てられず、 いつのまにか全10種類そろってしまった・・・・・ チェックアウトのときに捨てるつもりだったんだけど なんだか出来なかったよ ・・・・・。 藤岡 幸夫
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2008/03/05
今日は関西フィルと8日 (土曜) のコンサートのリハーサル1日目。 今回のプログラムで3日間たっぷり練習できるのが嬉しい。 それにしても、今までシリアスなプロが多かったから たまにはこういうラテン系もめっちゃコントラストを感じていいね。 ファリャ 「三角帽子」 は振ってても本当に南国の香りと 太陽に照らされた土や汗の匂いを感じる。 ラヴェル 「マ・メール・ロア」 は本当に美しい ・・・・・ コンサート当日のいずみホールはピアニッシモが綺麗に響くので ラヴェルには最適だ。 8日のコンサートはどうなるかすごく楽しみ。 そうそう、ラヴェルを振りながら 去年飯守泰次郎先生とこの曲を連弾したの思いだした。 あの時は凄い勢いで飯守先生の世界に引きずり込まれた ・・・・ 楽しかったです。 写真は先生のお宅で練習したのを先生の奥様が面白いからと言って 撮ってくださったものです。 それではみなさん土曜日にお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2008/03/03 みなさんこんばんは。 土曜日(3/8) はお馴染みの 「ミートザクラシック」 シリーズの16回めで今回はスペインを中心とした華やかなで迫力あるプログラムをお届けします。 まずはメインの ファリャ 作曲のバレエ組曲 「三角帽子」 。 好色な代官が権力を盾に美しい人妻をものにしようとして逆にこの機転が効く人妻にしてやられるというお話。 ”三角帽子”とは当時の代官がかぶっていた帽子のこと。 舞台はスペイン南部のアンダルシア地方で、とにかくスペインの香りが強烈な誰でも楽しめる華やかな作品だ。 特徴はなんと言っても、”フラメンコ”や ”セギディーリヤ”*1や”ホタ”*2 などスペインのいろいろな種類の舞踏のリズムが音楽を支配していて、メロディはときにセクシーに熱く、 またすごく楽しい。 またバレエでは (今回は音楽だけだけど) ダンサーは音のする ”かかと”のついた靴を使用して音を立てて踊るから当然音楽も強烈だ。 (フラメンコを踊る訓練を受けたダンサーでないと踊れない珍しいバレエ) 最後のダンスではカスタネットが鳴り響いて大変な騒ぎ。僕も中学生の時に初めてこの曲を聴いたときは踊りだすくらい感激した。 各場面の説明はコンサートで分かりやすく説明します。 「三角帽子」 の前はフランスの作品で ラヴェル (ファリャと音楽グループ 「アパッシュ」 を旗揚げした同志) の 「マ・メール・ロア」。 (英語で言うマザーグース、子供のためのおとぎ話の小品集) この曲は僕の最も愛する管弦楽作品の一つだ。 大編成の 「三角帽子」 に比べてこちらは編成がすごく小さい (トランペット、トロンボーン、チューバも無い) のにオーケストレーションが素晴らしく色彩がすごく豊かで美しい。 ロンドンにいる僕のマネージャーのニックがこの曲を僕に振らせるのが好きで一時期しょっちゅう取り上げてた僕も大好きな作品。 (マネージャーのニックさんの写真を紹介!公式サイトより) 「マ・メール・ロア」 の四曲め 「美女と野獣」 では美女はクラリネットで野獣はなんとコントラファゴットのソロだ。二人が踊り出して野獣の魔法がとけて王子に戻る瞬間が最高 ・・・・・! 次の曲 「妖精の園」(モチーフは 「眠れる森の美女」) の美しさは絶品で、華やかななフィナーレの直前のピアニシモになるところでは、指揮してて必ず鳥肌が立つくらい大好きな箇所だ ・・・・・ (ちなみに僕が指揮してていつも必ず鳥肌が立つ曲は他に二曲しかない) 「三角帽子」 は情熱的で民族的で野性的。一方の 「マ・メール・ロア」 は品があって高貴で美しい。 この二つの対比を関西フィル&藤岡がどこまでだせるかすごく楽しみにしてる。 前半はギターの 村治 奏一君 (あの 村治 佳織 さんの噂の弟さん) で ロドリーゴ の 「ある貴神のための幻想曲」。(実は僕がこれ指揮するの10年以上前にイギリスでCD録音して以来) 前半最後は シャブリエ の狂詩曲 「スペイン」。これもすごく派手で華やかな曲だ。
とにかく今回は理屈抜きにオーケストラの醍醐味と関西フィルの魅力を存分に味わってもらいます。 僕も先月はシリアスなプログラムが続いてたので今回は思い切り楽しみます。 そしていずみホールは日本を代表する最高に贅沢で美しい豪華なホール。 それではみなさんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2008/03/02 今日は久しぶりのオフ。 いつも通り目が覚めて、午前中は水曜からリハーサルが始まるスペインプログラムの勉強。 2月から昨日まで、ベートーヴェンの交響曲の1番、9番、7番、5番、 (シベリウスの2番と 「新世界」 を間に挟んで) 、シューベルトの 「未完成」 に 「グレイト」 とドイツ音楽が続いたので、ラテン系の音楽がすごく新鮮。 ホテルの部屋の窓の外が明るくなると陽が差し込んで、スコアを読んでて気持ち良かった。 スペインにはまた秋にオペラを振りに行くし、ちょっと心がウキウキする。 先月からリハーサル、本番、移動の連続だったので今日は昼間からは勉強しないと決め込む。 (たまには音楽を忘れる時間は必要なのだ) 普段はリハーサルや本番の無いときは必ず泳ぎに行くけど、今日は梅田から心斎橋 (地下鉄で4駅) まで歩いた。春の陽気で気持ち良かった。 普段食事するのは梅田周辺なので、今日は心斎橋で美味しそうな和食やさんでランチ。 カウンター席だったので独りでも淋しくない。 関西はひょっこり入るお店でも美味しいね。 ランチの後、目的地のショップへ。僕にはこれといった趣味はない。 大好きだったウィンドサーフィンは忙しくて5年以上やってないし、泳ぐのは趣味というより体調管理だ。 ただ、昔から60年代から80年代の車 (特に日本車) が好きでミニカー (1/43の大人向けのやつです。子供用のオモチャとは違います。) を集めてる。 あの時代のクルマって艶気があって、ラインが美しく女性のようだ。芸術的ですらある。それに夢が詰まってる。 今のクルマは性能や機能ばかり追いかけてラインも男性的になってしまったと思う。 僕はホテル暮らしが年間200泊以上なので古い車には乗れない。その代わりオフのときにたまにミニカーショップへ行って古いクルマを探しに行く。
今日は絶対見つからないと思ってたのを見つけてご機嫌だ。 僕には大学に入ってすぐ指揮者になれないと思って、指揮者の夢をあきらめようと必死に遊んだ時期がある。そのときに親に隠れてバイト代でローンで買った中古車。 古くてオンボロだったけどすごく可愛かった思い出の詰まった車。その車でしかも全く同じ色!を見つけてめっちゃ嬉しかった。 今日は珍しく懐かしい"彼女"を眺めながらいろいろなことを思い出す。 あの頃は僕の人生で1番長い夏休みだった。あの頃があったからその後、恩師の渡邉暁雄先生 (日本を代表する指揮者。もう亡くなられた) に出会ってからもう一度夢を一心不乱に追いかけることがでかたのかもしれない。 オフの日に、ホテルの部屋で独りで飲みながらミニカー眺めて思い出に浸るなんてカッコ悪いので・・・そろそろ早寝。明日の朝から気分入れ替えて勉強だ。 土曜日のプログラムの話しはまたしますね。 それではみなさんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2008/03/01 今日は充実してたかな。お客様も3年連続で完売で嬉しい。
今日のプログラムはメリハリが効いてた。 1曲目のシューベルトの 「未完成」 は何度も言うように悲しく切ない・・・。 2曲めのブルッフの 「スコットランド幻想曲」 は一転して幸せだ。ブルッフは82歳まで幸せに長生きした作曲家。ソロの松山冴花さんも素晴らしく楽しかった。 最後の 「運命」 はベートーヴェンの不屈の闘志、生命力・・・ 4楽章のハ長調の和音が上手く共鳴すると凄い音がする。今日は気持ち良かった。 アンコールは関西フィル&藤岡の十八番のエルガーの「夕べの歌」。 愛妻家の英国紳士の優しさが溢れる・・・ 関西フィルのみなさん今日も素敵な演奏ありがとうございました。
帰りがけ団員さんに 「これから女の子と飲みに行ったりするんじゃないですか〜?」 と声をかけられ、僕は、「あのね、俺はこう見えて愛妻家なの。 昔は飲みに行ったりしたかもだけど今は地味なんだよ。ジミ〜と呼んでいいぜ。」 ・・・・・なんと言うオヤジギャグ・・・。言った後に後悔した・・・。 と言うわけで今から寝るとこ。明日から3日間は部屋にこもって8日のコンサートの勉強。 今度はうって変わってスペインの華やかな情熱プログラム。楽しみ。 それではみなさん、来週の土曜日いずみホールでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 ※3/1中央公会堂での公演のEvent Reportはこちら |
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