関西フィルの首席指揮者に就任された藤岡さんから、2007年5通目のお手紙が到着しました。
首席指揮者としての抱負と覚悟のメッセージです。
(今回は写真は、就任後最初のコンサートのポスターです。)
皆様のご感想のメールもお待ちしています

皆さんこんにちは!!
先月も沢山のお客様本当にありがとうございました!!

今、僕は久しぶりの東京です。桜の季節ですね。
残念ながら僕は今年は満開を見るチャンスを逃してしまいました。それでも、今日はリハーサルの後、近所の桜が散っていく姿を堪能してきました。

さて、新聞やホームページでも発表があったように、関西フィルと付き合い始めて8年目。今月から関西フィルの首席指揮者に就任します。
この8年、関西フィルとは毎年40公演を越えるという世界中見渡してもまれに見る共演回数で共に歩んできました。

毎年100日は関西フィルと一緒に活動してきたわけで、お互いの長所、短所を知り尽くした上での特別な関係で、そこから生まれる一体感ある音楽は特別と自負してます。

普通であれば指揮者とオーケストラがこれだけ一緒にいれば、関係もおかしくなってもある意味当然だけど、8年前よりお互い成長し続け、信頼感も深まり、この4月からは首席指揮者という形でさらにお互い新鮮な気持ちで更なる飛躍を共に目指せることを心から幸せに思います。

正指揮者と大きく変ったことは責任の重さだと思ってます。
常任指揮者の僕の大好きな飯守泰次郎先生と共に関西と関西フィルに心血を注ぎます。契約期間の3年間の間に、あらゆる意味で目に見えるさらに大きく飛躍できなければ僕は辞任する覚悟です。

これまでの8年間、本当に我々関西フィルは沢山のお客様に支えられてきました。本当にありがとうございました!そしてこれからの関西フィルを楽しみに見守ってください!

4月12日にある、関西フィル・ブラスのコンサートは僕が首席指揮者になって最初のコンサートです。このコンサートは関西フィルの金管セクションがこれからの未来に向けて企画したもので、彼等から是非指揮をして欲しいといわれたときはとても嬉しかった!

リハーサルもみっちりする予定で、今から楽しみだし、チームワークの良い関西フィルのブラスセクションにさらに磨きをかけるコンサートになると思う。そして何より彼等は明るい!その明るさが出たすごく楽しいコンサートになりそうなので是非多くの方達に来ていただきたいと思ってます!

関西フィルとの新しいスタートの最初のコンサートになります。もちろん指揮だけでなくお話も担当します!お楽しみに!

それでは皆さん、またコンサートでお会いしましょう!

2007年4月5日


 
PS1 昨日、今日と久しぶりの神奈川フィルとのリハーサル。集中力抜群。明日の本番が楽しみです!
    
PS2 関フィル・ブラスのコンサートの後はオーストラリアのパースへ直行、今回オール20世紀プロ!ジョン・アダムスに新作のTP協奏曲、メインはヤナーチェックのシンフォニエッタ。

PS3 パースの後は大阪に帰って、29日の定期。首席指揮者就任コンサートで、マーラーの1番。デヴュー当時は随分振ったけど、しばらく距離をおいていた。ボーマンスの定期以来11年ぶりに新鮮な気持ちで取り上げます。お楽しみに!!
 

※本ページの写真は藤岡さんのプライベート写真です。
 
無断転用はお断り致します。


〜藤岡幸夫さんを応援するWEBの会より〜
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