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2020年

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2020/12/9 「ヴォーンウィリアムスの5番のシンフォニー、すばらしかったです。」

12月5日の「エンターザミュージック」、視聴させていただきました。ヴォーンウィリアムスの5番のシンフォニー、恥ずかしながら初めて知りましたが、平和への祈りの発信という思いが伝わり、随所に泣ける箇所がありました。すばらしかったです。ありがとうございました。

又、第二次世界大戦中の1943年に作曲され、空襲警報があった場合の聴衆の皆様の避難覚悟と演奏継続の話も興味深かったです。今のコロナや米中等のバトルも含めた混迷の時代にも力、勇気、癒し等を感じさせるすばらしい作品、音楽初め文化芸術は不要不急と平気で言われるのが当り前の日本の風潮、そう言って憚らない人達にも伝わるものがあってほしいと願ってやみません。

イノラッパ
2020/11/30  「The 4 Players Tokyo 姫路公演」   Fu(ふ)


2020年11月29日 姫路市文化センター 小ホール
司会/藤岡幸夫
演奏/The 4 Players Tokyo
(ヴァイオリン/戸澤哲夫、遠藤香奈子
ヴィオラ/中村洋乃理
チェロ/矢口里菜子)

ヤナーチェク/弦楽四重奏曲 第1番 「クロイツェル・ソナタ」

スメタナ/弦楽四重奏曲第1番 「わが生涯より」
ハイドン/弦楽四重奏曲第77番 「皇帝」第2楽章


藤岡さんのプロデュースによるThe 4 Players Tokyoツアー、姫路市は座席配置を1席おきにするため2回公演に変更、曲目も公演時間を短くする必要から「皇帝」は1楽章だけの演奏となりました。曲順も入れ替えたので、後ろに行くほど作曲時期が古いものに遡ってゆきます。私が聴いたのは1回目の公演。

姫路労音さんの例会の中に組み込まれているということもあって、最初に長めの報告や、事務連絡があってから公演開始です。

公演は藤岡さんのお話があって演奏があってを繰り返す方式で進められました。藤岡さんは姫路でもよく指揮をしているのでホーム感があること、最初に弦楽四重奏曲は作曲家にとって交響曲と双璧のジャンルであるけれど演奏回数が減っていて、それを打破したい、その時に同じ楽団で弦楽四重奏団を組むことは多いが、敢えて違う楽団から奏者を組んだことまで話してメンバー紹介、戸澤さんの趣味を暴露したり、中村さんの演奏の特徴をいじったりもしていましたが、4人とも情熱的で知的ですよ、という紹介。あとはヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」の説明なのですが、藤岡さんはトルストイの作品にインスピレーションを受けて…という話もされましたが、物語を描写したこの曲、要は「昼メロ」みたいに言われたので、場内から苦笑も。休憩後のスメタナの方は、昼メロでなかったせいか??曲の紹介は短かかったです。

ハイドンの前に藤岡さんの振りで奏者4人からコメントがありました。中村さんからヴィオラが大変な2曲であることも語られましたが(確かに大活躍!)、全体でも大変な2曲であること、ヤナーチェクがかなり特異であることあたりに話が集中、戸澤さんからは同じチェコでも同じところと違うところがある2曲であることや、クラシックは同じ曲を繰り返し聞くことで咀嚼してゆくものであるといった話も出ました。

当然ですが「エンター・ザ・ミュージック」の収録が入っているので、演奏は是非とも放送をご覧くださいですが、情熱的で知的な4人、今までの放送分よりも知的が勝る演奏だったと思いました。
2020/11/21  「来年こそは」  さーな

私は金沢市在住の50代女性です。本日の演奏会、ずいぶん前から楽しみにしていたのですが行けませんでした。チケットを入手した時からこれまでドキドキでしたが、悪夢となりました。職業柄仕方のないことですが、久しぶりの非日常を楽しみたかったので残念、残念です。
来年こそは世の中が平常に戻って、好きな音楽と楽しいおしゃべりを楽しめますように願います。

さーな
2020/11/20

「関西フィルハーモニー管弦楽団 住友生命いずみホールシリーズVol.49」
Fu(ふ)

2020年11月15日 住友生命いずみホール
管弦楽/関西フィルハーモニー管弦楽団
指揮/藤岡幸夫 (楽団首席指揮者)
ピアノ/菊池洋子
コンサートマスター/ギオルギ・バブアゼ

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」
   J. S. バッハ/「ゴルトベルク変奏曲」より「アリア」
ベートーヴェン/交響曲第4番

指揮のオーギュスタン・デュメイさん、ヴァイオリンのユリア・プシュケルさんが来日不可能になったため、藤岡さんと菊池さんが登板、モーツァルト・ハイドン・チャイコフスキーからベートーヴェン2本に曲を変更しての開催になりました。

例により感受性と音楽への分解能が怪しい上に、「エンター・ザ・ミュージック」の収録が入っているので、どんな演奏だったかはそちらを視てください、絶対に損はしません、です。あえて1つ書くとしたら、時間の経過が速かったです。また藤岡さんによると…というところも番組で話されるだろうからやはり視てください、ということになってしまいますが、1つだけ、ベートーヴェンが幸せなときに書かれた曲です、とのこと。あと1つ、藤岡さんにとって久々のいずみホールだったとのこと。奏者の規模は10型でした。

2020/11/20

「音楽初め文化芸術は不要不急ではないと考えます。」  イノラッパ

11月14日の「エンターザミュージック」、視聴させていただき、軽妙なトークや掛け合いも含めて、楽しませていただきました。「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲は9年半ほど前の東邦音大の中年音大生だった頃、クローズドコンサートということで、平塚商業高校定時制の生徒の方々を対象としたワグネルの演奏会を企画、不肖私が指揮をさせていただく予定で、この曲も入れておりましたが、一度練習で振らせていただいただけで、東日本大震災で中止となってしまいました。勿論、藤岡マエストロがご覧になると、お恥ずかしいレベルでしょうが、残念でした。
次回の「エロイカ」の再放送も楽しみにしております。以前、視聴させていただいた際、藤岡マエストロもおっしゃられたように、ティンパニとラッパが古楽器により切れ味が鋭い響きになり、圧倒されました。
話は変わりますが、日フィルの来年2月の九州一周演奏旅行が中止となり、動画配信される代替公演で指揮をされるかと思います。尊敬する理事長だけでなく、親しい楽員の方々が多く、お会いできないのは大変残念ですが、動画配信を視聴しながら、再来年度からの再開を願うばかりです。
又、先日、ご報告させていただいた通り、私共は高齢者施設での感染リスクが高いことにも起因し、コンサート再開の目途が立ちません。東邦音大の音楽理論、ソルフェージュ、聴音等の授業でご指導いただいた作曲家の先生に和声学、対位法、アナリーゼ、作曲を通信教育で学び、トランペットソロの曲を現時点で12曲作曲、自作自演もしてきましたが、それも含めて、もどかしさも感じています。その状況下、私共のコンサートの雰囲気を体感できるCDを2枚制作、資金支援いただいているサポーターの方々に贈呈させていただきましたが、高齢者の方々はネット環境を保有されていないケースが殆ど、コンサートを継続開催させていただいている高齢者施設等10数ヶ所に合計約200枚贈呈、少しでも日常から音楽に親しんでいただく施策を講じました。
或いは、多くの大学オケ、アマオケ、プロオケが演奏活動を再開している中、慶應ワグネルは、6月に続いて10月の定期演奏会も中止となりました。10月は藤岡マエストロが振られる予定であったと思います。プロオケは生活が懸かっていますが、大学オケは青春が懸かっており、特に、現役団員達と密に連携し、今年2月の福岡公演の広報を主体とした支援を半年間させていただき、親しくなっている団員も多く、何とも気の毒でなりませんし、切ない気持ちになります。そう考えると、慶應義塾ということで言えば、野球の早慶戦、残念な結果であり、23日にはラグビーの早慶戦があり、ラグビー部監督は個人的知合いですが、コロナ禍で制約があるとはいえ、試合ができるだけでも幸せであるように思えます。
そんな中、最近、イタリア人のご主人を持つ漫画家・文筆家のヤマザキマリさんの「たちどまって考える」という本を読ませていただきましたが、その中に、「日本では、「文化は衣食が足りてから」「芸術は経済のあと」と考える人は少なくなく、官僚の中にも芸術や体育といった教育は不要と考える人も見られるが、文化芸術をないがしろにし、文明を熟成させず、人を脆弱にし、栄養不足となった精神領域の充填が大切である。それはヨーロッパのルネサンスも証明している。それも含めて、感染状況に応じて速やかに舵取りの方向を決める為には、メンタリティー、文化、歴史といったものを踏まえた経験を積み、考察し、成熟した判断力が求められる。経済一辺倒ではその文明は滅びかねないということである。デジタルから得られた情報はアナログで機転を利かせて使いこなさないと、行き詰ってしまう。延期された東京オリンピックにせよ、経済力のみで誇示しようとし、日本らしさを潰しているように思える。そして、ゴールが決まっている発想では限界がある」ということが書かれています。同感ですし、敢えて書かせていただくと、そうした風土が今の日本の迷走、先進国から脱落し、国力が低下している大きな要因になっていると考えます。或いは、京大文学部の岡田暁生教授による「音楽の危機」という本も読ませていただきましたが、結論として、「コロナ前と同じように演奏会を開催するのはこれからも困難であり、今までの西洋音楽の歴史を覆すような作曲家がコロナ感染のリスクがない手法による作品を作ること、新たな音楽を奏でる空間が求められるという考え方」が示されています。ただ、私は300年以上の歴史のある音楽を後世に伝えることも重要であると考えます。もはや政治は当てにならず、ワクチン開発と実用化に期待する気持ちです。
最後に、ブログも頻繁に更新されており、読ませていただきました。静岡交響楽団のことが書かれていましたが、私は20年ほど前、5年間、静岡に住んでおり、その際、所属していた静岡フィルというアマオケで小林研一郎先生にマーラーの1番を振っていただき、トップを吹き、光栄にもお褒めのお言葉をいただき、その後、コバケンとその仲間たちオーケストラに誘われ、東邦音大入学まで所属、今でも懇意にさせていただいております。小林研一郎先生も振られることがある江戸川フィルの例に挙げられ、アマオケは指導次第で各段に変わるということが書かれていましたが、同感です。
最後に、些少ではありますが、関西フィルへの支援をさせていただきました。
長くなり、大変、失礼しました。

イノラッパ
2020/11/9  「シベリウスの3番、すばらしかったです。」

覚えておられるかどうかわかりませんが、昨年2月の日フィル九州一周演奏旅行に伴う福岡公演でお会いした慶應義塾高校ワグネル、大学の同窓(僭越ながらマエストロの5年先輩です)です。
改めて自己紹介させていただきます。添付の新聞記事の通り、51歳で会社員生活にピリオドを打ち、音大で専門的に音楽を勉強し、NPO法人Music Dream Creationを立ち上げ、社会福祉と音楽普及の連動という観点に立った社会貢献活動として、高齢者の自立、残存機能確保、QOL(Quality of Life、生活の質)向上を趣旨とした高齢者施設に伺ってのお客様参加型コンサートを継続して開催しております。この活動は東日本大震災直後に合計23回、全国各地の避難所で慰問演奏をさせていただいたことからもヒントを得ております。
これからが人生の本番、日本という国の音楽初め文化芸術に対する理解度に対し、残念な思いを持つことも多く、生涯現役で取り組んでいきたいと思っております(トランペットは体力勝負の面も多く、全盛期は過ぎているのを感じることもありますが、趣味のランニングを続けると共に、音楽はスポーツでなく、若い頃とは違う味を追求していきます)。ただ、新聞記事掲載直後のコロナ感染拡大により、2月下旬以降、高齢者施設の感染リスクが高いこともあり、中止を余儀なくされ、再開の見通しが全く見えない状況となっております。ワクチン開発と実用化に期待する気持ちを強くしています。
そんな中、毎週、エンターザミュージックを視聴させていただいております。先日のフンメルのトランペットコンチェルト等の演奏も楽しませていただきましたし、11月7日のシベリウスの3番、斬新さと美しい旋律に溢れた名曲であり、感動、力、勇気、癒しをいただきました。ありがとうございました。山響は他のオケとは違うカラーを発信し、又、地域に根差した音楽普及に力を注がれ、すばらしいと思いますし、その意味で、私の手本とも言える活動をされているのを強く感じます。個人的には、トランペット首席の井上さんの演奏も好きであり、10年ほど前迄の横浜在住時、毎年、東京オペラシティでのさくらんぼコンサートを聴かせていただいていました。
勿論、マエストロがテレビの音楽番組で音楽普及に努められているお姿にも共感しています。前に九響を振られた演奏会も聴かせていただきましたが、再会を楽しみにしております。最後になりましたが、コロナ禍だからこそ、音楽の力を発揮いただきたい願っていますし、益々のご活躍を心より祈念申し上げます。

イノラッパ






2020/9/8
「東大阪市文化創造館1周年記念特別演奏会を拝聴しました」 津田玲子

コロナ禍での演奏会。よくぞ開催してくださいました。藤岡さん、関西フィルの皆様、本当に有難うございました。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と、交響曲第5番「運命」という名曲シリーズ。堪能出来ました。ピアノの太田糸音さんも素晴らしかったです。これからのご活躍を期待しています。「運命」もお見事でした。人として、指揮者としての藤岡さん、敬服しています。本当に有難うございます。これからもよろしくお願いいたします。
2020/8/28

「関西フィル ハーモニー管弦楽団 第10回城陽定期演奏会」   Fu(ふ)

2020年8月23日 文化パルク城陽 プラムホール
管弦楽/関西フィルハーモニー管弦楽団
指揮/藤岡幸夫 (楽団首席指揮者)
ピアノ/三浦謙司
コンサートマスター/岩谷祐之

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
  ショパン/夜想曲第20番

シベリウス/交響曲第2番
  エルガー/夕べの歌

城陽定期、熱いというか、濃い演奏でした。三浦さんの上質というしかないピアノも特記です。
感受性と音楽への分解能が怪しいので、以下諸々を箇条書きで。

サイン会無し、おみやげ差し入れ不可…という様々な制限があり、いつもはうろつき回る、というかホールの外で寛いでいる藤岡さんも多分いませんでした(というよりあちこち座るところが減っているみたいでしたが…)。代わりに昨年の清塚さんのが大好評だったのか、建物入り口に藤岡さんの等身大っぽい写真のボードが置かれていました、というよりその横には藤岡さんだけでなく、今後のイベント出演の方のものまで置かれていました。関西フィルの当日券精算の窓口にも藤岡さんの同じようなのが置かれていて、見た瞬間「出た~」という感じ。

当日の三浦さんは、「ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール」優勝後初めて日本で演奏という非常に貴重な演奏でした。アンコール曲は偶然にも一昨年の独奏、藤田真央さんと同じ曲でした。

演奏前後の藤岡さんと三浦さんは握手の代わりに肘タッチ。岩谷コンマスとその横の徳岡さんとは肘にならずもっと袖側でタッチ…尺骨同士で十字を作るみたいになっていました。何だかウルトラマン何とかの何とか光線のポーズを2人で作っているような感じでした。

関西フィルは演奏再開後、出演者・曲目のどちらも変更しなかった最初の演奏会でした。奏者の規模もほぼ変更無し(12型)。奏者の間隔が開いたため。譜面台は1人1台とのこと。

以上です。


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