2008年8月分
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2008/08/31 シベリウス 「交響曲第5番」 の話 その1
昨日の毎年恒例の滋賀シリーズ高島公演お客さんもいっぱいで楽しかったです。とにかく若い世代のお客さんがたくさんいて嬉しかった!そして共演した地元の吹奏楽みなさんも年々人数も増えて年齢層が幅広くやりがいがあった! 来年がまた楽しみです。 ありがとうございました。 今日は9月4日の関西フィルの定期で取り上げる シベリウスの5番 の話です。 シベリウスの5番は僕がこの世で最も愛する交響曲だ。作品の素晴らしさと僕の特別な思い出も詰まっていて、その想いが強すぎてデビューしてからもしばらく指揮する気が起きなかった。 もちろん思い出なんてなくても素晴らしい交響曲に変わりないのだけど、今回はまず思い出の話からします。 シベリウスが5番を作曲した当時はフィンランドはロシアから支配されていた。 愛国心の強いシベリウスは強く独立を望んでいた。また第一次世界大戦の直前で世の中は大きな不安に包まれていた。そんな中、シベリウス自身の生誕50周年の祝賀行事のためにこの交響曲を書き上げるが、初演後に気に入らなくて書き直す。結局今の版に完成したのが世界大戦も終わりフィンランドが独立を果たした後だった。 従って、この曲には独立前のロシア支配下での不安や叫び、愛国心、自然への賛歌、独立した喜び・・・・・・いろいろな想いが混在している。 そしてこの交響曲の背景にはもう一つの大きな要因がある。実はシベリウスは癌に犯されてその時の苦悩は交響曲4番に大きく反映されているが、この5番はその癌が奇跡的に治った後に書かれ、そこには一度死の恐怖の中に陥れられた人間の生きることの喜び、優しさに溢れているのだ。 僕はヨーロッパに留学する前、日本を代表する名指揮者でシベリウスのスペシャリストだった渡邉暁雄先生の内弟子ですごく可愛がっていただいてた。弟子になって三年めのある日ぼくは突然先生に呼び出された。 先生はしっかり僕の目を見つめながら、 「サッチーノ(先生はぼくをそう呼んでいた)、誰も僕に本当のことを言わないけど、どうやら癌だよ。すぐまた入院しなきゃいけないみたいなんだ。」 それから立ち上がって窓の外を眺めながら、 「来年の日フィルの定期のプログラムね、オールシベリウスにしたよ。4番と5番をやりたいんだ。前に話ししたよね?4番はシベリウスが癌になったとき書いた曲で5番は奇跡的に治ったときに作曲された曲だからね」 「どうしても来年このプログラムを振りたいんだ・・・・・・。」 この時の先生の遠くを見つめる横顔は今でも僕の目に焼き付いてる。 結局、先生はこのコンサートを振ることが出来なかった・・・。 翌年、先生が6月に亡くなられて3ヶ月後の9月に僕はイギリスに留学した。いつでもBBCフィルのリハーサルを見学できると知らされ、スケジュール表を見ると翌日からシベリウスの5番のリハーサルが始まるところだった。 実はその頃、僕はこの交響曲5番を全く理解していなかった。むしろ4番のほうがピンときてたかもしれない。正直言って何がいいんだかさっぱりわからなかった。 それでもスケジュール表を見た僕は、内心 「指揮者が倒れたら、名乗りを上げてやろう!」 と急いで家に帰って5番のスコアを引っ張り出して勉強をはじめた。 この時のことは今でも鮮明に覚えてる。 9月のイギリスは寒い。見つけたばかりのフラット(アパート)でまだ勉強部屋にストーブもなく、日本から送った冬服もまだ届かない。 毛布にくるまりながらスコアを読んでいるうちに、以前勉強したときとは全く違う聞こえ方がしてきて、この交響曲独自の美しい世界に引きずり込まれていった。 そしてレッスンを受けたときの暁雄先生の言葉が耳に響く・・・。「シベリウスが言ってた苦悩はここだよ。そしてここはまさにシベリウスの言う狂喜だよね・・・」 「シベリウスはイタリア語に弱かったからさ、時々意味が逆なんだよ。特にアンダンテとモデラートの指示は気をつけて・・・」 「ここはサッチーノのだったら上手く振るだろうね・・・」 「シベリウスの言う16羽の白鳥が美しく空を舞う姿ってどこだと思う?・・・」 僕は天国の暁雄先生の声を聞きながら曲の美しさに感動して、部屋は寒くて吐く息は白いのに身体中が熱くなって涙を流してた・・・。 翌日BBCフィルのリハーサルを見学しに行くとこれまたすごいショックだった。 若い指揮者だったけど、とにかくオーケストラがおっかなくて指揮者は血祭りに上げられ、僕も見ててまさに背筋が凍った。 先生が亡くなる1ヶ月前に僕が産まれて初めての海外コンクールで最後の3人に残ってたとき、日本にいた暁雄先生は病院のベッドの上で、まだ早すぎると僕が優勝しないようにお祈りしてた意味がこの時はじめて良く分かった。 とにかくこの曲はいろんな想いが強すぎて、とても指揮する気にならなかったし、指揮するべきじゃないと思ってたのだけど、5年ほど前に関西フィルの事務局長の西濱君がそろそろ振ったらどうですかとチャンスをくれた。 偶然リハーサルの初日が僕の誕生日で、おまけにオーケストラがハッピーバースデーをいきなり演奏してくれてこの日のリハーサルは人生で最高の誕生日プレゼントとなった。 そんな訳でこの曲は僕にとって特別な想いがつまってるのだけど、最初も言った通りこの交響曲が傑作であることに僕の思い出なんか全く関係ないし、指揮するときは個人的な想いは捨てなきゃいけないと思ってる。 次回は個人的な想いとは関係なくこの交響曲がいかに素晴らしい作品か書きます。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! PS1 昨日は大阪に帰らずに大津のお気に入りのホテルに泊まった。明け方から目の前に広がる琵琶湖を眺めながら勉強。 ちょうどシベリウスの5番の終楽章を読んでるときに、目の前で大きな鳥が優雅に空を舞っていて、その美しさにめっちゃ感激してしまった。すごくタイムリーで癒された。 藤岡 幸夫 ※藤岡さんの初めての海外コンクールの話は こちら 「FROM MANCHESTER」 (2006/5/19) 。 |
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2008/08/29 今日は一日部屋にこもって勉強。 明日(30日)は 関西フィル と毎年恒例の滋賀シリーズで高島。 とにかくこの滋賀シリーズはスタッフの皆さんが本当に熱心で毎年どこもお客さんがいっばい。 ありがたいことだ。 明日の高島は琵琶湖の西側で田園風景が美しく、明日のメインの 「田園」 にぴったり。 電車から美しい景色を眺めるのを毎年楽しみにしてる。 田園の話しは以前にしてるのでよかったら読んでみてください (こちら) 。 (これまでのベートーベンについてのお話はこちら) ところで明日のコンサートマスターのゴギさんは、今政情不安が伝えられるグルジア人だ。 ついこの間の南オセチア紛争のときはグルジアに帰郷してて先日大阪に戻って来たばかり。 ゴギさんはいつも通り明るく振る舞ってるが、内心はきっと複雑だと思う。 誰もが納得できる形で早く解決して欲しいと心から願う。 来週の定期のシベリウスの5番の話しは長くなるので2回に分けてします。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 |
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2008/08/27 「Sachioの独り言」 まだ8月だっていうのに涼しい。 夏が終わってしまうのかという寂しい気持ちとほっとした気持ちが混ざって複雑だ。 ほっとしてるのは天気が悪いおかげで勉強に集中できるからだ。 僕は夏の太陽の誘惑に弱い。 僕の微妙な気分を癒してくれるのがベランダのハイビスカス。 なんとなく 「夏はまだ終わらないよ」 と慰めてくれてる気がする。
藤岡 幸夫 |
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2008/08/24 関西フィルとのブラームスの1番、 昨日のいずみホール、今日の野洲文化ホール、どちらも満席でありがとうございました。 実は昨日のブラームスはリハーサルではすごく上手くいってたのに本番ではいろんなことが起きた。こういうときはとにかく指揮者のせいだ。 指揮者は空気と音楽の流れをつくるが、それが不自然だったりすると歯車が狂いやすくなる。 昨日は久しぶりにかなり落ち込んだ。 今日のブラームスは全然違う演奏になってちょっとほっとしてる。 こんなこと書いたら昨日のお客様に申し訳ないのだけど (もちろんどんなときでも関西フィルは真摯に演奏するし手をぬいたり絶対しないです。違った意味の話しです。) ある意味これがオーケストラの面白さなので書いてしまった。 昨日と今日両方来てくださった方も結構いたみたいだけど興味深かったと思う。 今日の野洲から毎年恒例の滋賀シリーズのはじまり。野洲は音響も素晴らしく本当に気持ちいい。 来週(8/30)は高島で 「田園」。 そのあと定期(9/4)で大好きなシベリウスの5番。 関西フィルとは3度めですごく楽しみ。定期のあとは滋賀シリーズ最後の長浜(9/6)。 毎年滋賀シリーズが終わると僕の夏が終わる。 今年も夏があっという間に過ぎていきそう。
今から新地の行きつけの焼き肉やさんで独りで夕飯。さすがに体力がいる (ちなみに昨日も同じ店で夕飯)。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫 ※8/23公演(いずみホール)の event report はこちら ※8/24公演(野洲)の event report はこちら |
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2008/08/22 「ブラームス 交響曲第1番」の話
関西フィルと久しぶりにブラームスの1番を取り上げる。 よくこの曲はベートーヴェンの10番(形式が当時としては保守的なことや、4楽章のメロディーがちょっと「第九」の4楽章に似てる)なんて言われるが、 僕は当時としては保守的どころか革命的に新しいと思う。 オーケストラの編成はベートーヴェンの交響曲と変わらないのに、音の濃密さ(内声部が濃く、低音のラインが美しく安定しているからそれまでになかった厚みのある響きがする) は当時としては全く新しかった。 例えば1楽章では、メロディーよりも和音とオーケストレーションによって、その音響でブラームス自身の混沌とした内面や闘争心を強烈に現している (展開部に入ってすぐ 「元気を出せ!我が弱い心」 というコラールのメロディーを引用してることからも何を言わんとしているか明らかだ)。 2楽章は愛情と優しさに溢れる美しさだ(そしてちょっと切ない)。愛の調性と言われるEdur。1楽章のCmollとのコントラストでさらに美しく響く (ブラームスが意識してたかどうかわからないけどベートーヴェンのピアノ協奏曲の3番の1、2楽章も同じ調性でそのコントラストが美しい)。 3楽章の中間部では管楽器と弦楽器がそれぞれブラームスが他の曲で使っていた 「運命の動機」 と 「死の動機」 が奏でられそれらが絡みあいながら高揚するが、 ここではこの2つの動機が肯定的に発展するところにブラームスの想いを感じる。 そして4楽章。序奏の後に雄大なメロディーがホルンそしてフルートで奏でられる。 このメロディーはブラームスが親密だったクララ シューマン(シューマンの未亡人)に誕生日プレゼントしたメロディーだ(その時は歌詞がつけられていた)。 当時クララはスイスにいて美しいアルプスを愛していたと言われるが、そのメロディーは雄大なアルプスが目の前に広がるようだ。 そしてホルンとフルートが奏でるその雄大なメロディーに、なんとブラームスはapassionato(情熱的に)と記してる!ブラームスの熱い想いよ! 続いてトロンボーンが美しいコラールを奏でた後にあの有名なメロディーが現れる。 3楽章までは内面的で親しみやすい旋律を強調されていなかったが、ここは旋律美が全てを支配する。強烈なコントラストだ。 最後は最初トロンボーンで奏でられたコラールが圧倒的に奏される。(ティンパニを加える指揮者もいるみたいだけど、ここでは絶対音を濁してはいけないと僕は思う。) とにかくこの曲はブラームスの強烈な想いがこもったスケールの大きな凄い世界だ。 当時の人たちが言う保守的だなんてとんでもないと僕は思う。 それでは皆さん、明日(23日)のいずみホールお楽しみに!! 藤岡 幸夫 |
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2008/08/19 「Sachioの独り言」 勉強の合間に久しぶりにマクドナルドに行った。今限定のジューシーチキンがなかなか美味しかった。 イギリスでの音大生時代は簡単に食べる美味しいものがなくてしょっちゅうマックに行ったなぁ。 ちなみにイギリス人は一般的にマックを嫌う。 だから店内は移住系の人たちか子供連れの人たちがほとんど。 マックでよく思い出すのがBBCフィルの副指揮者になってまもない頃の話し。 その日の僕のリハーサルはあまりうまくいってなくて不味い雰囲気になりそうだった。するといつも僕を可愛がってくれてた首席奏者が 「サチオ、今日マクドナルド食べてたろ。だから調子悪いんだよ」 と一言。すると他のプレイヤーが 「これからはサンドイッチにしろよ。ここはイングランドだぞ」 でみんな大笑い。おかげでリハーサルが上手く行った事がある。 しかしイギリス人が大好きだったキュウリのサンドイッチ、俺は苦手だったな。 ブラームスの話しは次回します。 PS そういえば関西ではマックといわずマクドって言うのだよね。以前言われたことあるけどホントかな。 藤岡 幸夫 |
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2008/08/18 昨日は奈良で親子コンサート。久しぶりの奈良100年会館だったけど、音響がすごく良くなってた。 お客様もいっぱいでホールのスタッフの皆さんの熱意のおかげで 毎年恒例になりそうですごく嬉しい。 今年から奈良と 関西フィル はコンサートだけでなく各小学校を訪問してワークショップをするなど年間を通じたお付き合いが始まった。将来がとても楽しみだ。 先週は母校の甲子園をテレビ観戦する以外は仕事部屋にこもってた。 今週はいずみホールと野洲で 関西フィル 久しぶりのブラームス1番が楽しみ。 ブラームスの話しは近日中に書きます。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!
PS 今日は管理人さんが六甲山に連れていってくれた。ジンギスカンも美味しかったし、初めて見る景色も最高。特に地元の人しか知らない夜景の名所から見る月とその景色には 息を呑んだ。 つかの間の夏休み気分を味わえました。 今度は女性と・・・・・・ じゃなかった、かみさんと来るべきだね。 藤岡 幸夫 |
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2008/08/11 - No.2 「運命の力」 序曲の話 姫路の前半で久しぶりに指揮した 「運命の力」 序曲は僕にとって文字通り”運命の力”を持った特別な曲だ。
大学を卒業して日本フィルの指揮研究員時代にイギリスから名指揮者 サー チャールズ グローブス が客演しに来た。曲目はディーリアスの 「人生のミサ」 というめったに演奏されない大曲で、僕は サー チャールズ のアシスタントをつとめた。 リハーサル中にパート譜のミスを見つけたり、バランスを報告するのが僕の仕事でサー チャールズ は僕をすごく気に入ってくれて、リハーサル後にピアノで連弾をしたりして、 いろいろなことを教えてくれた。 サー チャールズ が僕の指揮を見てみたいというので僕のアマチュアオケを指揮する姿を見てもらった時に指揮してたのがこの 「運命の力」 だった。 サーチャールズはすごく褒めてくれて、イギリスのマンチェスターに素晴らしい指揮科があるからぜひとも試験を受けに行くようにと薦めてくれた。 イギリスならロンドンと思っていたが、サー チャールズ 曰くロンドンには指揮科のある音楽大学はなくてマンチェスターの指揮科はヨーロッパでも有名で 他の国からも沢山受けにくるし、ちょうど大学院の入試は終わったけど該当者なし (定員は1名) で席が空いているという。 受からなくても聴講生として残れるようにしてくれる約束をしてくれて、結局ぼくはテストに合格して (入試が終わったあとに受験できるなんて日本じゃ考えられない) 正式な指揮科の学生としてマンチェスターの音楽大学に入学できた。 サー チャールズ に会うまでは留学する予定なんかなかったし、正直言ってどうしたらいいか迷ってたので晴天の霹靂だった。 僕は日本では学校でいつも周りから 「お前はバカだぁバカだぁ」 と言われてたけど、留学して音大では自慢じゃないがたくさんの賞を頂いたし、 3年間の奨学金特待生にも選ばれて結局5年在籍してたくさんのチャンスをもらい大いに自信がついた。 まさに 「運命の力」 なのだ。 この曲にまつわる話しはもう一つある。 サーチャールズと出会った後の話しだが 今度はチェコの名指揮者 ビエロ フラーベック が日フィルに客演しにきた。 当時の僕は世界各地のコンクールに片っ端から応募してたけど全部書類選考で落とされた。指揮コンクールはどこでも何百もの応募から書類選考で選ばれるのが多くて30人程度。 このときちょうどプラハの春の音楽祭で4年に一度の大きなコンクールの応募があった。ビエロ フラーベック に僕が指揮する 「運命の力」 のビデオを見てもらい推薦状を書いてもらって応募したら初めて書類選考に通ったのだ。 僕は産まれて初めて外国に行き (イギリスへ行く直前のことで、それまで飛行機も修学旅行で一度乗ったきりだった) 、 初めての海外のコンクールで最後の3人の一人に選ばれて入賞 (このときは審査員長の クーベリック が厳しくて1位無し) これまた大いに自信がついた。 運命の力を振るたびに、あのはちゃめちゃだった自分を思い出して初心にかえる大切な曲なのです。 さて話しは変わって今日は母校が甲子園2回戦突破!! 梅田でラジオ買って気合いで新幹線乗ったけど (試合の途中だった) 、新幹線にラジオ付いてた (笑) 知りませんでした。今回は余裕の勝利! 3回戦こそ甲子園行けるかも!! 今週は金曜まで夏休みで、週末は 関西フィル と奈良でコンサート。それまで仕事部屋にこもります。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! 藤岡 幸夫
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2008/08/11 - No.1 昨日の姫路のコンサートたくさんのお客様ありがとうございました!
あと毎回感心するのが聴き手を見事に 「おなつせいじゅうろう」 の世界に引き込む語りの高見さん。 そしてパルナソスホールのスタッフの皆さんの熱意に感謝です。 それから今回おなつを歌ったソプラノの東郷亜由美さんはこのコンサートのためのオーディションで僕たちが選んだ歌姫。 見事に期待以上に化けてくれたのでこれからが楽しみ。 彼女は必ず素晴らしいソプラノ歌手に育ってくれると思う。 そして 関西フィル 。前半も後半も生命力溢れる演奏。 それに 関西フィル はよく歌うのが素敵だ。 関西フィル ならではの魅力を感じてもらえたと思う。 姫路は年末に 「第九」 でまた訪れるので楽しみ。(合唱団員を募集中です!) 皆さん本当にありがとうございました! 今日は母校の甲子園2回戦!なのに東京で雑誌取材があって甲子園に行けない。 今から新幹線で聞くラジオ買いに梅田の電気屋に行きます。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! PS 先日管理人さんと9月20日のパーティー会場のヨットハーバーに行ってきた。ご機嫌な雰囲気で、クルーザー達のマストの音を聞きながら思わず大学生時代を思い出した。 大学に入ってすぐ、指揮者の夢を諦めた僕は大好きな海と関わりたくてヨット (42フィートの大型クルーザー) のレース艇のクルーになってレースに参戦してた。毎日のように湘南のハーバーに通ってたあの頃は一年中が夏休みで、たくさんの思い出が色鮮やかに甦る。 すごくリフレッシュできた。パーティーが楽しみだ。
藤岡 幸夫
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2008/08/09 皆さんこんばんは。 明日は 関西フィル と姫路でオペラハイライトの 「おなつせいじゅうろう」。
今日のリハーサルではソリストのかた達や合唱団の仕上がりの手応え充分。明日が楽しみだ。 主催の パルナソスホール はヨーロッパサイズの 音響の美しい中型ホール。 パルナソスホール はこの姫路を舞台とした まえだ しゅいち さん作曲のオペラ 「おなつせいじゅうろう」 をとても大切にしていて再演を繰り返してる。 僕が指揮するのも3回め。現代作品を初演したはいいが再演されない作品が多いなか、素晴らしいことだと思う。 僕自身もこの まえだ しゅいち さんの作品が大好き。 親しみやすいメロディなので、クラシック初心者にもおすすめだ。 ときに昼メロチックで恥ずかしいくらいツボをおさえてくるのがたまらなくいい。それでいて安っぽくならないのは、調性を不安定に設定したソロパートで絶妙なバランスをとってる。 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう! PS ドンドンと凄い音がしたのでテロかと思ったら淀川の花火大会だった。 今年の夏もあっという間に終わりそうでちょっと寂しい。 藤岡 幸夫
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2008/08/07 昨日は名古屋フィルとオール英国プログラム。 毎回感じるのだけど名古屋フィルはとにかく集中度が高い。特にバターワースの 「シュロップシャーの若者」 (僕の大好きな知られざる名曲です) の名フィルの演奏の完成度の高さと燃焼度は素晴らしかった。 エルガーのチェロ協奏曲のソロの 遠藤 真理 さんも素晴らしい才能。これからが楽しみだ。 皆さんありがとうございました! 今日は大阪に帰って、日曜は姫路で 関西フィル と大好きなオペラハイライト 「おなつせいじゅうろう」 。 以前にも書いたけど、まえだ しゅいち さんの音楽が抜群のセンス。聞き易いのだけど、芸術性の高いオペラ。 ソリストのかたたちの歌に加えてナレーションの語りもドラマチックで楽しみ。 前半は楽しいトークを交えた華麗なるオペラ名曲集。 あと世界遺産の姫路城はぜひとも知らない方には見て欲しい(できれば当時のまま残ってる内部も) 日本の宝です。 それでは皆さん姫路でお会いしましょう! PS 母校の甲子園初戦はリハーサルの合間にワンセグで見るつもりだったけど、イギリス音楽にどっぷりですっかり忘れてた (笑)。勝ってて良かった。
藤岡 幸夫 ※ 8/10公演のプレイベントの様子はこちら。 藤岡さんのビデオもご覧になれます。 |
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2008/08/04 「Sachioの独り言」 昨日は関西フィルとの毎年恒例のサマーポップス。今年もたくさんのお客様ありがとうございました! 今年も関西フィルがノリノリで楽しかった。昨日のお客様から少しでも多くの クラシック & 関西フィル ファンが増えてくれたらと思う。 今日は午前中に名古屋に移動して一年ぶりの名古屋フィルと初日のリハーサル。 今回はオールイギリスプログラム。 昨日のお祭り騒ぎから一転して、なんとも品格ある音の世界(どちらも好きですよ)。イギリス音楽が妙に新鮮に感じられた。 リハーサル後はさすがにぐったり。 気がつくと明日は母校の46年ぶりの夏の甲子園初戦じゃないか。明日はリハーサルで見に行けないけど携帯で観れることに今気がついた!先月に突然携帯が壊れて買い換えしてて良かった〜。 藤岡 幸夫 ※ 8/3公演(サマーポップス)の event report はこちら |
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