藤岡さんから、2006年の12通目のお手紙が到着しました。
スペイン・オヴィエドでのオペラの準備が3週間め入って「いよいよ大詰め」の藤岡さんからのお手紙です。
(今回は写真がなんと9枚も!室内の演奏者の皆さんとの写真はたぶん暗いためにやや画質が荒いですが、これもなかなかリアルでいいですよね。お楽しみください。 )
皆様のご感想のメールもお待ちしています。

皆さんこんにちは。
スペインの世界遺産都市の美しい古都オヴィエドに来て3週間め入っていよいよ大詰めです。

イギリスを代表するソプラノのジョアン・ロジャース(ブリュッヘン、アーノンクール、等とのCD、DVDで有名)を筆頭に素晴らしい歌手達がそろって、アンサンブルも練りあがってきた上にオーケストラも抜群で楽しくやってます。

また今回は今シーズンの唯一のオヴィエド歌劇場の新演出なので(他の演目は全て、イングリッシュナショナルオペラやリヨンオペラなどとの共同プロダクション)スタッフの力の入れようも凄い。

今滞在してるアパートはオヴィエドの歴史地区とされる古い小さな丘の上にあって、カテドラルや教会の中を抜けて毎日劇場に通っています。それはまるで中世にタイムスリップした感覚です。

 

この10年で一ヶ月同じ街に滞在し続けるのは初めてで、勉強とリハーサルは大変だけど久しぶりにのんびりしてます。

オペラの結果はまた報告しますね。

2006年12月10日



 

PS それにしてもブリテンのこの「ねじの回転」は本当に凄い。無駄な音が全くない。背筋が凍るほどリアルだ。間違いなく20世紀を代表するオペラだろうし、歌手達はもちろんオーケストラもそのことを理解してきて、リハーサルもどんどん面白くなってきた。 またほとんどの小物が(手紙ですら)氷で出来てるという舞台も楽しみだ。(氷はライティングでの効果が抜群のはずだ)。


 
さあ、お待たせしました!写真を一気に公開します!
クリックすると大きな画像にリンクします。
帰り道の好きな風景。正面のピンクの壁の建物を右に曲がった左側がアパート。 アパートのある坂道。坂を上った突き当たりにカテドラルが見えて、毎日気分は最高だ。 この街ではこんな石畳の道が網羅してる。
オペラ座の前の噴水広場。右手奥がオペラ座。 アパートから2分くらいのところにある教会と広場。毎日ここを通る。(オペラ座まで歩いて6分)

オペラ座。

オペラ座の美しい劇場。 左からジョアン・ロジャース、フィンヌル(素晴らしいヘルデン・テナーでベルリンでのライジング・スター。アイスランド人)、演出家の奇才ティム・キャロル、イギリスのTVアイドルのジェイコブ(ボーイソプラノの子役) ソリスト達と稽古場で。

※本ページの写真は藤岡さんのプライベート写真です。
 
無断転用はお断り致します。


〜藤岡幸夫さんを応援するWEBの会より〜
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