皆さんこんにちは!いよいよ夏の香りがしてきましたね!
6月というのは僕にとって特別の月だ。8日は僕の誕生日(ちなみに9日がお袋、27日は親父の誕生日)で、5日は僕の恩師の渡邉暁雄先生の誕生日。22日が暁雄先生のご命日で23日は僕のもう一人の恩師イギリスの名指揮者サー・チャールズ・グローブスが亡くなられた日。
暁雄先生の最後の演奏会のプログラムは先生の十八番のシベリウスの2番。僕が最後に聴いたサー・チャールズのコンサートもシベリウスの2番。(だからこの曲には特別の思い入れがある)。
僕は、暁雄先生が認めてくださったから指揮者になれた。先生は僕を息子のように可愛がってくださり、まさに昔の徒弟制度。先生が亡くなられるまでの5年間、運転手、カバン持ち、留守番などをしながら本当に沢山のことを教えていただいた。以前に先生の思い出をホーム・ページで書いているので興味のある方は是非読んでみてください。
サー・チャールズは、僕が暁雄先生の弟子をしていた日フィルの指揮研究員時代にディーリアスの「人生のミサ」を指揮しに来日して、そのとき僕がアシスタントをすることになったのがきっかけだった。サー・チャールズと出会うまではイギリスのことは頭に無かったけどサー・チャールズとの出会いがきっかけで渡英することになったわけだ。渡英してからサー・チャールズは僕を大切に育ててくださった。
暁雄先生も、サー・チャールズも名指揮者であっただけでなく素晴らしい音楽家だった。そして二人とも何より高貴な人物だった。音楽だけでなく人間性が音楽にとても大切なことだと教えてくださった。
僕は今まで沢山の方達のおかげで指揮で飯を食べられるようになったけど、この二人の恩師がいなければ無理だった。
毎年6月になると特別な想いにかられる。永遠の師匠に出会えたことを本当に感謝しています。
さて、今月はまた違った意味で僕が尊敬する指揮者、広上淳一さんと再会できて素敵な時間を過ごせた。
広上さんは僕にとって兄貴のような存在で、僕がまだイギリスで音大生だったころしょっちゅうリハーサルを見学に行き、ご飯やお酒をご馳走してもらってた。いつも音楽談義に花が咲き、褒めてくれたり、怒られたりしながら夜遅くまで飲んでた。
また広上さんが日フィルの正指揮者時代は、僕は日フィルの指揮者だった。
とにかく僕は広上さんが大好きで、僕が関西フィルの正指揮者就任した直後から関西フィルへの客演を頼んでいて、今月やっとそれが実現したのだ。
幸運なことに僕はオフだったので広上さんの関西フィル定期を聴きに行けた。涙がでるほど感動してしまった。特にショスタコーヴィッチの12番は曲のイメージが全く変わってしまった!!最高でした!!! 関西フィルも本当に素晴らしかった!!
また関西フィルと広上さんの共演が実現しそうなので楽しみにしています!!
演奏会後は明け方の5時まで久しぶりに一緒に飲んだ。楽しかったー!広上さん!ありがとうございました!
7月は関西フィルとのコンサートが盛り沢山。絶好調の関西フィルをお楽しみに!!
それではコンサートでお会いしましょう!!
2005年7月1日
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