皆さんこんにちは。
今スウェーデンから成田に向かう飛行機の中です。2年ぶりのGAVLE交響楽団行ってきました。
定期演奏会で1曲目は吉松さんの「鳥は静かに・・・・」。いかにも北欧らしく素敵だった。何の説明も要らなくてみんな理解してた。
ベートーヴェンの2番は初日のリハーサルから本番までの変わり様がすごかった。リハーサルは朝10時から2時まで3日間だけど、とにかく練習熱心。練習で上手くいかなかったところは自主的にセクション練習してる。
驚いたのは3日目の朝9時からファーストヴァイオリンがセクション練習してた。リハーサルも練習も全てコンサート・ホールで行うけど、それに付随した施設が素晴らしく、セクション練習ができる部屋がいくつもあるからこそ可能なことだ。そりゃ上手くなるわな。
マネージャーのニックもベートーヴェンの出来にびっくりしててご機嫌。とにかくイントネーションがいいから音が濁らない。僕の欲しい音を色々な引き出しからだそうとしてくれる。エキサイティングでした。
後半はドヴォルジャークのチェロ協奏曲。スウェーデンの人気チェリストとの共演、こちらも楽しかったです。みんなと次のシーズンに再会を約束して成田へ。
ところでここのオーケストラは通常配置を最近対向配置(第二ヴァイオリンが右側にくる)にかえた。僕は今回は久しぶりで興味深かったのでそのまま本番を迎えたけど、やっぱり、「うーん?」。
前にも書いたけど、作曲者がステレオ効果あるいは第二ヴァイオリンの右側の存在を意識して作曲したのは(曲によるけど)一部分。この対向配置の決定的な欠点はチェロ・ベースが第一ヴァイオリンの隣に位置することだ。当然向かって左側の音量が右側に比べて明らかに大きくなるし低音と高音の分離も悪い。
昔、対向配置が通常だった時代は管楽器は山台を使わず、コントラバスは管楽器の後ろに位置してた。これならまだ分かる。作曲家はピアノの右手と左手のように頭の中で低音と高音ははっきり分離してるはずだ。 それに第二ヴァイオリンの向きが客席と反対方向に向くので音が飛びにくい。とはいえ特にベートーヴェンは第二ヴァイオリンの存在感があったのも確か。
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