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撮影:設楽茂男
写真提供:「メンズクラブ・ドルソ」99年秋号/アシェット婦人画報社刊」
無断転載をお断りします。
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みなさなんこんにちは。
今月は海外のコンサートがテロの影響でキャンセルになったので ちょっと余裕があったけど相変わらずなんだかせわしなかった。
今月の最初は、関西フィルとサンサーンス3番のコンサート。
これは京都コンサートホールで一般のお客様は入れなかったので聴きたい方は是非3月3日、いずみホールを楽しみにしてください。
オークホールで関西フィルとハイドンを久しぶりに振って、その後、日フィルと東京のオペラシティで吉松さんの新曲、20絃琴、尺八、オーケストラのための「富嶽」の初演、後半は佐藤しのぶさん、小林一男さん、直野 資さんのソロで「椿姫」のハイライト(約70分)。
吉松さんの新曲は、余計な音を一切使わず、最小限の音で最大限の効果を引き出していた。
琴、尺八の本来の邦楽の世界をオーケストラのサウンドに上手く融合させてるのは勿論のことだけど、逆に尺八と琴から西洋風の新しい音の世界を引き出していて、それが見事。
作風自体は今まで吉松さんの作品とあまり変わらないけど新鮮でした。特に終曲の「夜明け」の最初の部分の美しさは息をのむ。
吉村七重さんと三橋貴風さんのソロも素晴らしかった。
後半の「椿姫」は僕の大好きな曲。ソリストのみなさなんとは初共演だったけど楽しかった!
佐藤しのぶさんの役作りはさすが。
小林さん直野さんとの息もぴったりで、ドラマティック。
日フィルは「椿姫」を演奏するのは初めて(!)、それに少ないリハーサルだったのに見事。
今回のコンサートは長い、長い九州演奏旅行の直後。しかも今回は旅行中に大変悲しい出来事(後述します。)があった。メンバーの疲労は相当な筈なのに、振っててその疲れを全く感じなかったどころか、リハーサルから音の集中力が違った。
みなさなんお疲れ様でした。
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