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ボーンマスの中にあるなんでもない教会。ちょっとイタリアっぽい街角で気に入ってる。ボーンマス響は、リヴァプールフィル、バーミンガム等と並ぶ英国を代表するロンドン以外での名門オケ。
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ニックとミーティング。特に2003年以降の海外と日本の仕事の割合について話し合う。
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Exeter
は思いがけず美しい街だった。このカテドラルはイギリスでもかなり有名らしい。
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貝塚のコンサートの次の日、成田からロンドン・ヒースローに着いて、そこから車で2時間ボーンマスへ。
ボーンマス響の客演は3度目。曲目はヴェルデイの「シチリア島の夕べの祈り」序曲、シューマンのピアノ協奏曲、それにチャイコフスキーの「白鳥の湖」のハイライト(本当はシューベルトの9番だったのが変更。残念)。
ピアノはこのHPで以前にも紹介したメルニコフ。(愛称はサーシャ。) サーシャは前にも書いたように今ヨーロッパで引っ張りだこだ。マネージャーも同じニックで、僕にとっては弟のようなもの。
ところでいつも面白いのが練習前に彼と会うときの最初の彼の言葉がどこでも同じ。彼はいつも彼の曲の前の僕とオケの練習をそっと聴いていて、休憩になると右手を差し出しながら僕の目の前に現れる。何も言わずにニコニコしながら握手して一言めが「タバコちょうだい。」。
おかしいことにスイスでもオーストラリアでも日本でも同じ。一言めは「タバコちょうだい。」 別に僕はヘビー・スモーカーではないけどタバコは持ってる。サーシャは普段吸わないけど僕の顔を見ると吸いたくなるらしい。彼といると楽しくてあっという間に時間が過ぎる。(おかげでHP用の写真を撮るのいつも忘れちゃう。)
さて後半は「白鳥の湖」のハイライト。僕が話しの筋にそって選んだもので約45分。 この曲、すごく良くできた作品なのに、オーケストラだけで演奏される機会は少ないので、定期演奏会でマジに取り上げるのはやりがいがある。オーケストラは怒涛のようにハチキレテた。前回の定期に客演したときは金管の豪華さが印象に残ってたけど(曲はマーラーの1番だった)、今回はそれに加えて、弦楽器のサウンドが深みを増した上にスケールアップしてた。
ところで僕のこと憶えてる楽員はみんな「ウィンドサーフィンに行ったの?」と聞いて来る。ボーンマスは英国でも有数のセーリングスポットで、前回客演した時は時間があったのでウィンドサーフィンに行こうとしてたのをみんな知ってた。今回はそんな時間全く無し。
二日目のコンサートは同じプログラムでExeterというところ。美しい町でした。ニックはこっちのコンサートに来てくれて、今までの僕のコンサートの中でベスト3の1つと喜んでくれた。前にも書いたけどマネージャーのニックは僕にとってコーチのようなもの(詳しくはこちら)。オーケストラで長く第一ヴァイオリンを弾いてたニックの批評はいつも正直でなんでも見抜いていているから、100%信じてる。だから彼が喜んでくれると僕も本当に嬉しい。
というわけで今月もあっという間に過ぎてしまいました。
これから遅れたお返事書きます。
12月は関西各地での第九、クリスマスイヴはシンフォニー・ホールで「くるみ割人形」のハイライト(これ絶対楽しめます。「白鳥の湖」同様僕が選んだもので、ドラマティックな作品です。)他。それから大晦日はリーガ・ロイヤルホテルでディナー・ショー。通常のフルオーケストラのサウンドをディナーの後に満喫していただきます。その後はお客様とカクテルパーティだって・・・・・。なんだか盛り上がりそうで楽しみにしてます。
それではまた!!
2001年11月25日
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