みなさんお元気ですか?
とうとう夏が終っちゃいましたね。でもまた来年夏が来ると自分に言い聞かせてます。夏は永遠だ!
さて「NTT・Meet the classic vol.3」に、沢山のお客様ありがとうございました。ホールに入れなかった皆様、本当に申し訳ありませんでした。野洲でのコンサートも満席で嬉しいかぎりです。
今回は「白鳥の湖」のハイライトがメイン。これは随分前から是非やりたかった企画。とにかくこの曲は組曲以外で素晴らしい曲が沢山ある。(4幕で王子が現れる場面は何度振っても鳥肌が立つ。こんなことはめったにない。)でもバレエの伴奏以外ではなかなか演奏されないんで是非やりたかった
。豊島美雪さんの語りも良かった!「絵本を読むようにオーケストラ曲を」の次回は今年のクリスマスイブで「くるみ割人形」です。場所はシンフォニー・ホール、楽しみにしててくださいね。
シドニーに行ってきました。オーストラリアを代表するシドニー音大が新しいホールを建てて、そのオープニングシリーズのコンサート。毎晩FM収録が入って盛り上がってました。プログラムはオーストラリア人作曲家Goossensのシンフォニエッタ、旧ソ連から移住してきた作曲家Kosが書いたヴィオラ協奏曲の初演、それにショスタコーヴィッチの5番。
今回のコンサートは、とにかくソロ・ヴィオラのWolfram Christが良かった!ヴィオラがまるで人間の歌声のようだった。Wolframはカラヤン時代からのベルリンフィルの首席奏者。カラヤンのLDではおなじみの顔。物静かな人だが彼が奏でる音楽は凄い。まるでオペラ歌手のように歌い、完璧なテクニックで甘くささやいたり叫んだり、とにかく恐ろしく難しい曲だったけど彼の音楽に引きこまれて難しいのを忘れてしまうくらい。いい経験をしました。
後半のショスタコーヴィッチの5番は大好きな交響曲。この曲、いろいろ言われてるけどやっぱり傑作。ここでは専門的な話は避けますが、まずフォルムがしっかりしてる。この構造美はショスタコーヴィッチの作品の中でも特筆もの。それになんといっても3楽章の美しさよ!美しいだけでなく強く、深遠だ。これはショスタコーヴィッチの正直な音楽だと信じるし、最も良く書けてる(交響曲の)楽章の1つだと思う。専門家やマニアは4番や8番etcを評価して(良くワカルけど)5番を評価しない人が結構いるみたいだけど、完成度では5番はダントツだと思ってる。
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シドニー音楽大学の外観。
近くに有名なシドニーオペラハウスがある
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新しくできた音楽大学のコンサートホール。美しく音響も素晴らしかった。オーケストラも良かった。プロ並(より少ない)のリハーサルでたいしたもんだ。
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