来日された藤岡さんから、お手紙が 到着しました。
来日途中の空港で書いて 下さったそうです。
今回の写真は南欧での藤岡さんのバカンスのプライベート写真です。すべての写真がきれいな
JPEG写真にリンクを張ってあります。お手紙とともに、 是非お楽しみくださいね!!



みなさんお元気ですか?

今ぼくはマンチェスターの空港にいます。フランクフルト乗り換えで成田に向かいます。予定より1時間遅れなので手紙を書くことにしました。

みなさんお気付きかもしれませんが、最近手紙の返事が早いでしょう。
先月やっとPCを手にいれました。某社のモニターをすることになりノートパソコンを与えられたのです。
PCって便利ですねー。特にマネージャーのNickは「これでうまく連絡がとれる」とすごく喜んでいます。

PCを手に入れた当初は1日中いじっていてみんなに「サチオの新しい彼女はパソ子だね」とか言われていました。
ただ使い始めて半月ぐらい経ってみて、あることに気がつきました。
まず、読書の時間が減った、それから音楽を聴く時間も減った、映画を観る本数も減った、友達と電話で話す時間も減った etc etc.......。
特に今まで電話でやりとりしていたのをメールにすると時間がかかりすぎる。
というわけで今ではなるべく必要なとき以外は使わないようにしています。

今の若者達は女の子とのやりとりもメールを使うんでしょう? ぼくだったら絶対手紙を書くけどなぁ。

話がオヤジくさくなってきたので雑談はこの辺にしておきます 。

ノールショッピングso振ってきました。
Nickにも「きっと驚くよ」といわれていたのですがすごくいいオケでした。広上さんのシェフ時代に随分良くなったようで今でもプレイヤーにすごく人気があります。

それに本拠地のホールの音響が素晴らしく、また建物自体も美しく最高の環境でし た。2日めの練習後にメンバーがバーベキューに誘ってくれてこのホールのロビーにある、素適な川辺になっているガーデンでパーティ。
すごく楽しかったけど次の日の練習はみんなちょっと疲れ気味。

3日間練習して当然本番もこのホールかと思っていたらコンサートはストックホルムで野外と聞かされてガックリ。(2日めの練習後に知りました。NIckが言い忘れていたようです。)
おまけに曲目の一つのチャイコフスキーのロココバリエーション(チェロとオーケス トラの曲です。)が通常のものではなくてオリジナル版と知らされて「かんべんしてよ。知らないよそんなの」

渡されたスコアで勉強のしなおし。
野外コンサートと聞かされて「あれだけ苦労して練習したピアニッシモは全部無駄 だったのね」と、意気消沈していたのが本番会場に到着して一変。
この野外コン サート、美しい古城で開かれロンドンのプロムのようなもので初日はカバリエを初め とする豪華キャストのオペラガラで始まり、このコンサートが最終日でお客さんも5000人。(ヤル気がでてきた。)
曲目は、運命の力、ロイドウエッバーのソロでチャイコフスキーのロココと小品、 ボレロ、カルメン組曲、1812年、という超C調にもかかわらず真面目に三日間練習したこのオケは凄い。(イギリスではありえません。) 
すごく向上心のあるオケ でうまくなるわけです。
コンサートはまるでロックコンサートのよう。オケもノリノリで最後はお客さんも総立ち。
人口たった100万のストックホルムで1週間毎晩こうやって5000人の お客さんが集まるのだから大した文化国ですよね。
コンサート後にメンバー達と再会を約束(2001〜2シーズンだそうです。)して 会場を後にしたのが夜の11時前。それでもまだ外は明るい。ヨーロッパの6月は最高です。

この仕事の後三ヶ月ぶりにちょっとリラックス。
南欧の某所で黒くなってきました。

さて今月はまず8日に関西フィルとハイドンシリーズの三回目。
今回は60番を取り上げます。
絶対退屈せずに楽しんでいただけます。 この曲最後に(6楽章)にとんでもない「仕掛け」があります。お楽しみに ..........。

たまにはアットホームな雰囲気で音楽を聴いてみてください。

20、22、23日にもコンサートがあります。

20日は僕のだい好きなドヴォル ザークの8番と梯さんとのモーツァルト。
22日、23日は初心者向けで、トークを 交えてオーケストラサウンドを満喫していただきます。

みなさんコンサートで お会いできるのを楽しみにしています!

それではま
た............。              2000年7月7日
  




※本
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