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藤岡 幸夫 先生
今年も早いもので、もうすぐ素敵なクリスマスのシーズンの到来ですね!
藤岡先生のホームページでのお便りで、楽しいクリスマスの思い出を拝見し、
私の今年の第九に向けての感想等をお話したいと思います。
さて本日は藤岡先生が城陽で『歓喜の第九』を指揮なさっている事を想像し
ていました。そして先生がホームページでの中のお便りで大友直人先生との思
い出話を読み、私と大友先生の音楽の出会いと第九にまつわる事を以下にお話
したいと思いました。
私は合唱団に入団する以前は、プロのオーケストラで第九を都内の有名な
ホールで聴く事だけでも、1年間の総決算の様なもので、夢物語でした。
私にとりまして、かなり、色々なオーケストラで、第九をサントリーホー
ル、東京芸術劇場等で、それぞれのオリジナリティーに富んだ、素晴らしい音
楽を堪能するだけでも、心の宝物でした。
そのうちに、新たな夢と致しまして、第九を合唱団でプロのオーケストラの
コンサートステージで歌いたいという、希望を持つ様になりました。
いまから14年前に新星合唱団に入団する事になりました時に、コンサートで
合唱団の募集のパンフレットを拝見しました。その時に、日本フィル合唱団と
どちらにしたら良いか、かなり迷いました。
私の場合合唱経験は、高校時代の合唱部だけでしたので、14年前に日本フィ
ルと新星合唱団の選択で、決め手となりましたのが、大ファンの大友先生指揮
で、バーンスタイン作曲の『カディッシュ』を歌える事、そして第九もサント
リーホールでも、東京芸術劇場でも歌える事でした。
当時練習会場が新星合唱団が東京芸術劇場の大リハーサル室がほとんどで、
共働きの主婦の私にとりましては、大きな喜びでした。
14年前の新星合唱団では、大友先生の指揮の『カディッシュ』は、ヘブライ
語で歌詞もリズムも難しく、何度も挫折しそうになりました。でも、何が何で
もどんなに厳しく注意されましても、大友先生の本棒練習までは、止めないで
頑張るという一大決心で、毎回の練習で、努力致しました。
大友先生が日本フィルのオーケストラの正指揮者でいらっしゃった時にも、
随分コンサートで、先生の究極のエレガンスの音楽を堪能していました。
ですから、大友先生の指揮で、先生が曲に対し、どの様なご指導があるかとて
も楽しみで、是が非でも先生の音楽を共に、演奏する立場になりたい一心でし
た!!(^0^)♪〜
♪〜
今から14年前に光が丘にあるIMAホールに日本フィルのオーケストラで大友
先生の指揮のコンサートがあり、結婚当初から6年半住んでいましたマンショ
ンの近くでしたし、大喜びで聴きに出かけました。
その時に、初めて交流会で大友先生とお話をし、先生の音楽に対する情熱を
伺う機会に恵まれました。大友先生が子供の時に、バーンスタインの音楽に出
会い、日本初演に近いこの交響曲第3番の『カディッシュ』を、指揮する事は、
大友先生の夢とお話下さいました。
私は大感激で、大友先生の指揮で歌う事を夢見て、合唱団に入団し、厳しい練習
にも耐えて、努力している事をお話致しました。
大友先生の格調の高い音楽の素晴らしい魅力に夢中になり、このコンサート
で歌った事は、私がこれから日本フィル合唱団で状況が続く限り、頑張るつも
りですが、最高の思い出の曲となりました。
そして、大友先生の指揮で、2回目にこの曲を東京交響楽団で、東京アカデ
ミー合唱団で歌う機会にも恵まれました。
この時には、私は新星合唱団を休団しても、歌いに行くつもりでした。とこ
ろが思いもかけず、大友先生から新星合唱団の先生の所に、お話が来まして、
新星合唱団で、『カディッシュ』を歌った事がある経験者を30名程応援部隊と
して募集という、ラッキーなチャンス到来!となり、私はとても嬉しかった事
が、今でも、まるで昨日の事の様に、思い出が蘇ります。
そして、2回目のこの曲のコンサートでは、何と次ぎの日に、結婚相手の家
族と新築の2世帯住宅にと同居の引越しの前日が本番のステージというハード
スケジュールでした。
仕事、家事、合唱団(月曜日と水曜日がアカデミー合唱団で、新星合唱団が
火曜日が練習で3月10日にハイドンの天地創造のコンサートも歌いました)
同居すると合唱団の活動もどうなるか分かりませんでしたので、お料理も全
部手作りで家事全般もしっかりとこなす事が大前提での、家族の理解と協力で
実現した、貴重なコンサートでした。
その後大友先生の指揮で、東京都交響楽団で2回程、第九を歌う機会にも恵
まれました。
人類愛の崇高な理念のこの曲の魅力を存分に表現なさった先生の指揮は、と
ても素晴らしく心から感銘を受けました。
人間賛歌のこの曲は、全人類の永久の平和を願い、明日への夢と希望をつな
ぐ、心の掛け橋となる様に、願いをこめて歌う事等、先生の音楽の対する熱き
想いをオーケストラあわせ等で伺い、感激致しました。
そして、本日大友先生指揮の東京交響楽団の『歓喜の第九』を芸術劇場で
満喫し、一足早く心の大掃除(?!)をする事ができまして、至福のひと時
でした。(^−^)★〜★〜
シラーの詩に基づく合唱も、言葉の意味を良く理解し、把握しながら、平和
な日本で音楽を演奏できる喜びを最大限に表現した、素敵なコンサートでした。
日本フィル合唱団では、今年12月27日と28日に第九のコンサートがあ
りますが、家族と友人が聴きに来てくれる事になっております。
沼尻先生の美しい音色を極める事に重点を置かれた、第九の魅力を存分に表
現したいと思います。
沼尻先生の正統派のオーソドックスな第九もどの様に、今年のテーマをお考
えになるか、今週の木曜日の本棒練習が楽しみです。
沼尻先生の誠実なお人柄が、にじみ出る様な、素敵なコンサートとなる事を
期待したいです。
でも、私にとりまして、藤岡先生の指揮で日本フィル合唱団で歌う事は、一
生かけても実現したい
大切な夢です。藤岡先生の自然体の音楽の魅力は私にとりまして、心のオアシ
スの様なものです。
来年は、合唱団の女性の友人と関西フィルのコンサートをザ・シンフォニー
ホール迄、聴きに伺う事が最大の夢ですので、心待ちにしていますね!
藤岡先生のコンサートが素晴らしいものとなります様に、心からお祈り申し
上げます。
2005年12月18日 福田 悦子
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