音の色彩の流れの裏に、言葉があり、言葉の後ろに、心があり、
その心の持ち主は、チャイコフスキー・・・・

という物語に包まれた2時間でした。
美しくつやを響かせる時と、『マイナス40度は寒さじゃない・
4000キロは距離じゃない』(20年前のNHKスペシャルより)
が裏付ける、荒涼感、漂う枯れた弦楽器の響きに
こうなんだ!ロシアって
と感動しまくっていました。(隣に座ってたマッチョの若い、
見知らぬお兄ちゃんは、完全に音楽に酔っていらっしゃって)
1曲目は、民族性が凝縮された、かわいいロシアのお人形が並ん
だような曲で
2曲目は、広大なユーラシア・流れの激しい時代・・・・その
中のロシア人という民族を背負ったチャイコフスキー

音楽家として生きる事の孤独・・・男として人間として・・・
自分を変えることが出来ない、やりきれなさ
西脇順三郎さんの『旅人帰らず』の詩を思い出し、3楽章?かな
涙が止まりませんでした。
ホルンさんが、よくこけてくれたので、ビービー泣かずにすみま
した。

藤岡さんの感性のもっている、スケールの大きな自然さ、ドバッ
と「太平洋!」って感じが
ユーラシア大陸のスケールとオーバーラップして・・・感動ひと
しおでした。  不思議だなぁ〜と思います。

ぶわぁ〜〜っと海が見えて、その上を大陸が覆いかぶさって、
その上をオケの音が舞う・・・・
だけど・・・チャイコの血はそのまま残して

藤岡さんの演奏を拝聴して、ショックを受けたチャイコが理解
できました。
あの人は、あの人で凄かったんだなぁ〜〜〜っと  濃いいい 
という意味が理解できました。

今日は藤岡さんの演奏で、男の人が惹き付けられ、女の人が酔い
まくる光景も、見ることができました。
音楽は素敵な男性が創り上げた文化ですね。
悔しいけれど、そう思います。
これからも、感動を私達にくださぁ〜〜〜〜〜い。(ご無礼致し
ました)  どうぞご自愛なさって、益々のご活躍下さい。



                   2004年12月5日  URAN3号





いつもどうもありがとうございます。
返事が遅れちゃってごめんなさい。
チャイコフスキーは、僕と関西フィルが最も
とりあげている作曲家なので、我々の音とい
うものができてきた、と感じたコンサートで
した。
また、他のコンサートでお会いしましょう。
メールもお待ちして ます。




藤岡幸夫

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