お久しぶりでございます。
本日(10月28日)、吉松隆氏のチェロ協奏曲の初演と第3交響曲の再演を楽しませていたゞきました。
協奏曲の第2楽章冒頭では、アルト・フルート(違つたらごめんなさい)とハープとチェレスタとともに奏でられるチェロが、尺八と箏と鉦とともに奏でられる琵琶のやうに聴こえました。同じ楽章の終はりの方では、実に心地よい響きに包まれたり、空の星の瞬きが見えたりしました。
交響曲は、藤岡さんの活力全開かつ繊細流麗な棒捌きが音楽の大伽藍を築き上げてゐたやうに思ひます。冒頭から、内面に秘めてゐたすべてが噴出するやうな気持ちにおそはれ、全曲が終はる頃には体温が上がるほど全身が昂揚してゐました。「新陳代謝がよくなる音楽」とか「マッサージ効果がある音楽」とかいつたコピーを思ひついたほどです。
レコードだけでは想像しかできなかつた演奏者の方々の躍動的な姿が、実演を目の当たりにすることで確固たるものとなりました。

今宵は、ありがとうございました。




          2003年10月28日  長谷部宏行






お返事が遅くなってしまって本当にごめんなさい。
チェロ協奏曲の2楽章はおそらく吉 松さんの書いた曲
のなかで最も優れたものの一つだと思っています。
交響曲の3番は本当にテンションが高くて体力的にしん
どい曲なんですけれども、また採り上げたいな と思って
います。
またコンサートでお会いしましょう。







藤岡幸夫

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