パウル・ザッヒャーの遺産シリーズVol.3。
今回はコミュニティコンサートで幾らかの解説を頂いていましたし、また新聞にも掲載されたりで期待感も大きく、それぞれの曲を楽しみにしていました。
最初の「鳥のヘテロフォニー」で早くもトランス状態になり、これはいったい何なんだと思ったら、曲の後半は催眠術の如く脳の一番深い部分に効いてきました。
8月にガムランを聴く機会があり、また以前にケチャックダンスも見ましたが、なるほどあの演奏あるいは発声の形をオーケストラに取り入れたら、こういう演奏になるんだと感心いたしました。
痺れた頭の中で、「終わらないで!」と願っていました。あっ、「終わらないで!」はグレートの場合でしたっけ。
初めからこの状態でしたので、おしまいには完全に「できあがった」状態。階段を降りる足が地についていない不思議な気分でした。グレートのあとにアンコールは要らないですね。アルコール的ですから。
いい作品をいくつも残しながら、あまり演奏されることのないザッヒャー委嘱の作品を紹介していくというこのシリーズは、そのメイン曲をサンドイッチするパンの部分がまた大変おいしいのです。次も楽しみです。
2003年9月15日 アメリ
いつもありがとうございます。
西村作品はやってる方もなんともいえない緊張感でしたよ。
特有のアドレナリンがわいてきました。
グレートはまた演奏したいですね。
藤岡幸夫