先日、藤岡さん指揮、日フィルの芸術劇場でのチャイコフスキーの
演奏会に行ってきました。
メインは、白鳥の湖の抜粋。チャイコと言えば、悲愴だ、と思って
いましたが、藤岡さんの、素晴らしい演奏で、改めてバレエ音楽の
天才だと感動しました。
この演奏会は、おそらく藤岡先生と日フィルの最後の演奏会、それ
だけに私には、少しだけ残念なことがありました。
それは、白鳥の湖でバイオリンのソロがあった曲の後、私はコンサー
トマスターの方に思わず拍手をしたのですが、それは私だけでした。
藤岡さんと共に頑張ってきた、日フィルのコンサートマスターにも
っと拍手が起きてもと思いました。
また、アンコールはエルガーの夕べの歌でしたでしょうか?藤岡先生
の日フィルとのお別れの曲。消えいる様に静かに終わりました。
ところが、その瞬間、余韻を味わう余裕も無く、今度は大拍手。ちょ
っとガッカリしました。
その後、先生の楽屋にご挨拶に参りました。実は、私は、チェコ政府
観光局に勤務しており、プラハ交響楽団の演奏会の後、楽屋に参ること
になっており、藤岡さんからも、メールを頂いており、楽しみに
していたのですが、当日、私はインフルエンザにかかり、お会いできて
いなかったのです。
楽屋におじゃました、私に藤岡先生はニコニコと拍手のことを言いま
しても、全く、気にしておられませんでした。
小沢征爾さんが、よく言っておられます。
音楽には、その人の”人間”がでる、と。
まさに藤岡さんの、その人柄は、その日、いやいつ演奏会で聴いても
そうですが、あたたかく、ときにはダイナミックな音楽に演奏に
指揮ぶりにあらわれていると実感します。
楽屋でのニコニコされ、充実しきったお顔は、私の脳裏に
深くやきついたのでした。
2003年2月28日 本間 友理
こんにちは。白鳥の湖は良く出来てますよね。
ところで日フィルのコンサートはまだありますよ。
また是非いらしてください。
またお会いしましょう!
藤岡幸夫