SPRING CLASSICS in joyo 2002年5月17日
京都府 文化パルク城陽プラムホール
城陽市はJR京都駅より南に約15キロ……地勢は過去に書いたので略します。(^_^;;;) おまけで京都府南部は今の季節は新茶が名産です。生産地としてよく名が出るのは京田辺市、宇治田原町、和束(わづか)町、南山城村等さらに南の山村ですが、まあ…(^_^;)。
18時よりホール下(文化パルク城陽は複合施設なのでここも屋内です)でウェルカムコンサートがありました(司会:事務局の西濱さん)。ご登場はフルートとハープの方1名ずつ…お名前を忘れてしまいました。とにかくフルートの方が城陽で育った方ということです。
以下の曲が演奏されました。
*ドップラー 「ハンガリー田園幻想曲」より
*ドヴォルザーク 「ユモレスク」
*ラヴェル 「ハバネラ形式の小品」
*イベール 「間奏曲」
*ストローズ 「トゥモロー」
19時、本編開演。
指揮:藤岡幸夫 管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
コンサートマスター:ギオルギ・パプアゼ(愛称 ゴギさん)
司会:根木おおみ
今回は西濱さんの司会ではないので爆笑トークというわけにはいきませんでした。(苦笑)
以下の通りで進行しました。
*アンダーソン 「舞踏会の美女」
*久石譲 「千と千尋の神隠し」(編曲:川上肇)
*久石譲 「もののけ姫」
*久石譲 「となりのトトロ」(編曲:川上肇)
川上さんは関西フィルのトランペットの方ということです。
*吉松隆 「鳥は静かに」
前回藤岡さんが来られた時はCHANDOSの例のCDが売られていたのですが、今回は売られていなかったのが惜しいところで、次回はこの辺の調整が出来ればいいなと思いました。かわりにホールのすぐ外で花が売られていました。
*チャレンジ・ザ・コンダクター
今回の“指揮者に挑戦”は「威風堂々」からトリオ(中間部)の「希望と栄光の国」の旋律。京都市内でもないのに奥ゆかしく、手がなかなか上がらない感じですが、ふたりの小学生が舞台に上がりました。まず9歳の女の子Nさん、音楽は「好き」ということでした。最初に指揮台に上がった時は怪しかったものの、藤岡さんのにわか特訓で無事に振り終え感想は「こわかった」。「そーだろー」と藤岡さんが大きく同意。次に10歳の男の子Iさん、音楽は好きかという質問に対しては「一応」でした。Nさんの指揮の間もかちこちだったので「泣きそう」と藤岡さんが発言。終わる直前にいきなり速度が上がりましたが(^_^;)、それ以外は絶妙のリタルダンド?の指揮でした。感想は「夢のようだった」、また関フィルのコンサートに来るかときかれた時は「………」(←再びかちこち?指揮は懲りた?)。
*エルガー 「威風堂々」第1番
関フィルらしからぬ?重みある演奏で速度も私好み(中間部は遅いテンポが好き)でとてもとても良かったです。
(ここで休憩)
*チャイコフスキー 「白鳥の湖」ハイライト(ナレーション:奥田智美)
物語の進みに合わせて抜粋で13場面を演奏なのですが全曲のCDが手許にないので細かいことが書けません(^_^;)。各国の踊りみたいなものはほとんどカットでフィナーレに近づくほど当然ですが選ばれる曲が多くなります。有名な情景、ワルツ、4羽の白鳥の踊りなどはありました。チャイコフスキーのバレエはCDでよくある組曲以外の部分でもいかにすぐれた曲であるかという見本という感じです。すぐれたといえば演奏も非常にすぐれていたと思います。藤岡さんが指揮棒の振りに投入したエネルギーをオーケストラが返す時の無駄が非常に減った感じでした。指揮と管弦楽との一体感が光り、たいへんな大熱演でしたが無理矢理な感じがない熱演でした。藤岡さんの指揮で特徴的だったのは鳥が翼をはばたかせるように振っているところが多かったことです。白鳥の騎士とお呼びしましょう(←それはワーグナー作曲のローエングリンでは(^_^;))。
アンコール
*「白鳥の湖」第1幕終わりの情景
終演後、藤岡さんにお会いしました。藤岡さんの発言の趣旨は「宮崎アニメの後に吉松隆なんて普通はしない」、同じく「宮崎アニメの後に吉松隆というシニカル」「関フィルだから振るポップスの妙」、シンフォニア(ザ・シンフォニーホール発行の情報紙)のインタビューに対して「すごいよね」(すごくキザなインタビューに仕上がっていたので)など。前回お会いした時に話題になったスヴェトラーノフさんの逝去についてはラフマニノフのおすすめ盤(稀少盤)を答えてもらいました(私としてはスヴェトラーノフさんはこれからハマるつもりでいたのに生演奏を一度も聴けないまま終わってしまったのは残念)。この時点で藤岡さんはタキシードではなくジーンズに黒のTシャツのサーファー兄ちゃん?でした。片手に差し入れらしい新茶をお持ちでした。(^_^;)
それから、藤岡さんと関フィルで城陽での演奏があと2回決まっているそうです。 今回は行けなかった方もどうぞ。
2002年5月17日 Fu(ふ)
いつもありがとうございます。
スヴェトラーノフ本当に残念でしたね。
70年代の録音、復刻してくれないですかね?凄いですよ。
藤岡幸夫