昨日、作曲家の個展吉松隆、行ってきました。

アトム・ハーツ・クラブ組曲ってあんないい楽しい
かっこいい曲だったのですか!
サイバーバードは相変わらず須川さん神がかり的な演奏に、
ピアノの小柳さん打楽器の山口さんの演奏にもあっけにとられて
観てました・・・。
藤岡さんの引き出し方、盛り上げ方がうまいんだろうなあ、きっと。
あのリンリンという音はホントに風鈴使っているのですね(笑)
そういえば以前行ったフジ子へミングさんのコンサートも超神がかり
でした。

第5番は、恥ずかしい??曲なの?。ベートーベンみたいでしたけど
全部ぶち込まれてる感じであらゆるものが交錯していてこれは長編物語
のようだ!・・・とか思いました。
この旋律ずっと聴いていたいって思わせておいて、さっと変えてしまわ
れるところが技なのですね。映画音楽にあってるなあ。すばらしかった
です。
コンピューターで作曲というのも、手書きとやはり違いは出てくると思
うのですが、人間とて、微粒な電流で体を動かしてるわけだし、将来
ロボットが作曲とかしだしたら抵抗は出てくるかな。
答えはそのときまでお預けなのかも。

今、ちょうどTVでロンドンのプロムスのことがN響アワーでやってい
るのですが、(武満徹さんの曲です)藤岡さんもこんなすごい舞台で
デビューされたんですか?すごいなあ。世界が違う・・・
現代音楽のことはよくは知らないんですが、武満徹さんの著書とか読む
と妙に納得できたりもします。現代美術も元気ないけど、どっちも迷い
かもなあ?
前衛芸術という前衛って概念自体古いっていうことになると、時間の進
み方の概念、過去、現在、未来、という人間の作った前提が崩れちゃう。
古い新しいっていうのがすでにその前提だから。文字通り、今しかない
しか残らない。

ロンドンのコヴェントガーデンで昔よく路上演奏で中国人の北京兄弟と
いうおじさん達5人ぐらいのグループが本当にこんなすばらしい音色が
あるのかっていうぐらいの美しい演奏をしていて、僕は驚嘆してその場
でテープを購入し、フラットに戻って聴いたら、全くそのすばらしさが
録音されていなく、(良さが10分の一になってた)やっぱしCDもテ
ープも限界あるなあって思ってガックリきたのを思い出したのですが、
実際の演奏を生で聴かないと良さってわからない場合が多いですね。

今回のコンサートもそういうことを思い出させてくれたすばらしい演奏
でした。感謝しています。
これからも実際に自分の足で耳で手で目で直に接していきたいです。


          2001年10月7日 片山 卓






前衛って言葉はもう死語でしょうね。
吉松さんのCDはヘッドフォンかなんかでがんがんの大音量
じゃないと良さが伝わらないでしょうね。勿論ライブが最高
ですが・・・・。
またコンサートでお会いしましょうね。








藤岡幸夫

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