藤岡幸夫様

ハイドン論はまたまた先送りです。というのも昨秋
(10/19横浜)藤岡さんが指揮された慶應ワグネル
のライブCDを入手。その見事さに、なにをさておき
一筆です。

ショスタコヴィッチ9番が大推薦。グラズノフ
「バレエの情景」よりの3曲が推薦。ショスタコ11番
は残念ながら未消化部分がやや多く推薦ならず。

9番はバーンスタイン・ウィーンフィル(グラモフォン)より
よい出来です(本当にそうですヨ。彼より本質を
ついている)。特に第一楽章はヴラヴォーを100回
贈ります。

グラズノフは初めて聴きましたが2曲目のゆっくりした曲が
秀逸。今後何度も聴きかえす事になりそう。

とにかくオーケストラがアマチュアとは思えない
素晴らしさ。その有機的な響きは「プロも見習え」と
言いたい程。

したがってオーケストラには姿勢を正して、藤岡さんには
正座して共に脱帽です。

尚このCDまだ若干在庫があるそうです。興味のある方は
<〒108−8345 東京都港区三田2−15−45
慶應義塾ワグネル・ソサイェティー・オーケストラ 
定演係>までお問い合わせせてみてはいかが。
2枚組で4000円(送料別)です。

(注:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラの
   ホームページは http://www.wagner-society.com です。
   :藤岡さんを応援するWEBの会)


ところで僕にとって音楽界の最大の希望の星が
藤岡さんであるのは言うまでもありませんが、
文学界(藤岡さんも本をよく読む人ですよネ。
そしてこのHPでも時折推薦本を紹介してくれるのは
嬉しい事です。)にも僕の期待の星が1人います。
その名は谷口桂子さん(1961年生れ、東京外語大
イタリア語学科卆の異才です)。

最近出版された「愛の俳句 愛の人生」(講談社)は
12人の俳人の作品と人生をいろいろな角度から、
主観と客観を見事なまでにおりまぜて深く分析した
秀作です。12の交響詩の連作、といった趣で、
僕は音楽を聴くように一気に読了しました。そして
さらに彼女の今後への期待を強くしました。

谷口さんは数年前に句集「妬心(としん)」(タイトル
がいけてるでしょ)を上梓(角川書店)されていますが、
これもできれば、とお薦めしておきます。短歌の世界
では俵万智さんなど一時フィーバーしましたが、
この句集はそれに勝るとも劣りません(なぜ話題に
ならなかったのだろう?)

上記2冊、ぜひ挑戦してみてください(藤岡ファンの
みなさまも)。決して損はしないでしょう。

ついでですが、谷口さんのHPものぞいてみてください。
アドレスは http://homepage2.nifty.com/k-taniguchi/
です。週変わりで「男の勘違い」というおしゃれなエッセイ
も公開されています。これまたいけてます。ぜひ読んで
ください。

と、この2者の佳い仕事は農繁期の僕にとって素敵な
疲労回復剤(リポD30本分くらいの)となり、元気が
でたのです。ありがとう。

とちぎのひげさん
2001.6.12

P.S1 ハイドン論、次回必ず書きます。少しはお楽し
みに。

P.S2 チャイコフスキー・吉松の各4番、どうやら
うまくいったようですネ。ヴラヴォー!!!
吉松4番のCD(いつごろ発売になりますか?)
とても楽しみです。




いつもありがとうございます。谷口さん早速読んでみます。
吉松さんの4番は11月中旬発売の予定です。お楽しみに!





藤岡幸夫

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