藤岡さんへ,

 こんにちは。タスマニアからの手紙、読ませていただきました。
藤岡さんの手紙を読むと、自分の知らない世界がどんどん広がっていく
気がします。お忙しい中、このように欠かさずファンとの交流を大切に
してくださって、嬉しいです。ありがとうございます。

 ところで、先日教えていただいたいくつかの曲を聴いてみました。
ショスタコーヴィッチの11番、初めて聴きました。
その時はなんて難しい曲なんだろう、と思いました。ロシアの歴史と
ショスタコーヴィッチについて、ちょっと調べてからもう一度11番を
聴いたのですが、1回目と明らかに違った印象を受けました。
ショスタコーヴィッチの叫びが伝わってくるのがわかりました。
そして、おっしゃっていたヴィオラのソロ、よかった!!軽軽しく聴く
ことはできない音楽だけど、生のショスタコーヴィッチをいつか聴いて
みたいです。
「感激」とか、「感動」などという言葉では表せないような気がします。

 聴いたことのない曲を聴くときは、その曲や作曲家についての知識が
何もないまま聴くと、ある程度の知識を得てから聴くのとどちらがいい
のでしょうか(どちらがいいのか、なんて変な質問ですが)。
そういった法則などはないとは思いますが、藤岡さんが学生だったころ
は、初めて聴く曲をどのように勉強していましたか。ある曲が書かれた
時代の歴史的背景なんかも勉強するのは大切ですよね。

 藤岡さんがショスタコーヴィッチの11番を指揮されるときはぜひ教え
てください!!聴きにいきたいです。
お身体にはお気をつけて! (^o^)/それでは、また。


                     平成12年12月12日
                     春奈




こんにちは。
ショスタコの11番のヴィオラいいでしょう。
さてあなたの質問ですけどどちらかが良いなんてことはあり
ません。素晴らしい曲というのは何も知らなくても何か伝わ
ってくるものです。そして更にもっとその曲と付き合いたい
と思えば自分でその曲についてもっと知りたいと思うでしょ
う。
ちょうど、あなたがショスタコの11番について調べたように。
聞き手は自分の一番つきやい易い形で音楽と接するのがいい
と思ってます。



藤岡幸夫

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