前略
 行きました!5月26日の日po定期。
予想を遥かに越えたすばらしいコンサートでした。

 日poを聞くのは正直故渡辺先生のベートーヴェン1、9番
以来。そのときは清楚でどのパートも充実してるけど非力か?
てなもんでしたが、10数年ぶりに聞いた日poはすごいの一語。

 どのパートも鳴ること鳴ること。大きく鳴るばかりでなく、ピアニッ
シモさえしっかりボウイングしているのになんと美しい、芯のある音。
エルガーでせっかく本当に美しい音楽のなかでややかすれた音がヴァイ
オリンのうしろから聞こえたけど。他は充実の極み。また、ピアニッシ
モからフォルテッシモまでの音の表現の幅が広い!藤岡さんの中低音の
鳴らし方はすごいね。

 フォークトは初めて聞いたけど、また表現の幅がでかくて藤岡さん
と息ピッタリでしたね。1楽章の面白いカデンツァ(あれがグールド
のですか?)3楽章の刻み方、推進力。アンコールが粋だったのも一興。
思わず「イエー」なんて声をかけてしまったのはあたしです。

 吉松の第3交響曲。このことを書くにはもっと長い時間が欲しいとこ
ろです。あなたがた2人とこの時代に生まれ、同時代を感じることに
深く感謝します。CDを遥かに凌駕(BBCpoには悪いが)する、
キレまくりの熱演、確かに受け取りました。昔、小沢さんや岩城さんが
初演し、武満氏が舞台にあがって行ったのを20代に見ていました。
今それがあなたがたに変わったのですね。

 家内は一度も聴かずに今日に臨み、3楽章に「月のしずく」を感じ、
思わず天井を見上げていたら、激烈な4楽章に引き戻された。と言って
ます。4楽章。僕は絶対最初からキレすぎで、音が最後までもたない?
と思ってました。なんと!どんどんフォルテが分厚く、大きくなって包
み込まれて行く・・・・。  感動しました。

 改めてスタンディングオヴェイジョンで拍手。まだ興奮が残っていま
す。次回お会いできるのを楽しみにしております。
                            草々


               平成12年5月24日
            nawanawaこと長縄 慶一郎と明子





大阪からわざわざ本当にありがとう
ございます。
日フィルそんなに久しぶりだったの
ですか?素晴らしいでしょう。
今回の吉松さんの成功は、日フィル
の皆さんのシンパシーのおかげだと
思っています。
フォークトも最高のピアニストです
よね。練習前の二人の意見は
「BeethovenのPcon No.1は当時に
 してみれば現代音楽」
と意見が一致して、新鮮な演奏をめざ
しました。
Beethoven=重厚、オーソドックス?
とんでもない!





藤岡幸夫
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