From Sachio
Updated 2007.1.29

皆さんこんにちは。
昨日30日のオール・モーツァルトの初日のリハーサルが終わったところです。

それにしても最晩年に書かれた3曲を並べてプログラムは本当に指揮してて興味深いし、面白い。

いつも感じるけど、「魔笛」序曲には何か悪魔というか生き物が住みついてる。

一方、作曲家が亡くなる年に書かれたピアノ協奏曲は、切なく、淋しく・・美しい。心の不安を現すかのような転調、調性も長調なのにどこか哀愁がただよう。

ソリストの田部京子さんのピアノのタッチは品格があって美しく、それはモーツァルトの孤高の響き・・・。

一方、亡くなる3年前に書かれた後半の交響曲41番「ジュピター」は力強く、輝かしい。
半年前に作曲された40番で、内面的なネガティブな要素を出し切っていたからなのか、ジュピターの持つ生命力弾ける。

モーツァルトの音楽の本質は歌だと僕は信じてる。

30日、日本で最も美しいホールの一つ、いずみホールで関西フィルがモーツァルト最晩年の傑作を歌います!

お楽しみに!!

   藤岡幸夫


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