皆さんこんにちは。
僕の大好きなキンモクセイの匂いがする季節になりましたね。
これで夏をあきらめられます・・。
さて、日本フィルと日曜のコンサートのリハーサルしてきました。
まず、日本フィルの本拠地の新しい杉並公会堂にびっくり!
美しく音響も抜群で素晴らしいホール!
2年半ぶりの日本フィル。僕の産みの親とも言えるオーケストラ。
とても楽しかったです。
田園は日フィルと3年前に九州の演奏旅行で10回ほど演奏してるので、僕のやりたいことをすぐに理解してくれる。それにしても田園を振ってると本当に幸せな気分になれる(もっとも指揮するのは本当に難しいのだけど・・)。
ヴァイオリン協奏曲のソロの岡崎君はこれまた九州の演奏旅行以来の共演。スケールがさらにスケールアップ。本番どうなるか分からないタイプなんで本番が楽しみ。
そして「ローマの松」・・
地鳴りのように響くグレゴリオ聖歌や遠くから聴こえる子守唄、満月の夜のクラリネットの甘い囁きにセクシーな弦楽器の音色・・
最後のパイプオルガンとブラス別働隊を加えたオーケストラの壮大な響き・・・ホールは南国の匂いで一杯になる・・
日曜日がすごく楽しみだ!
28日は関西フィルの定期でショスタコーヴィッチの10番。
今勉強してるのは3楽章。
この楽章はショスタコーヴィッチが憧れの女性のイニシャルを音にして( まるで救いを求めるように) ホルンが12回も演奏する・・そしてショスタコーヴィッチのイニシャルはまるで道化師のようなメロディ・・
作曲者を現す道化師のようなワルツは時に狂い、叫び声を上げ、また時には悲しくつぶやく・・・そのたびに憧れの女性のテーマがホルンで奏でられる・・・
楽譜を読めば読むほど、ショスタコーヴィッチの彼女に対する思い入れが伝わってくる・・。
とにかく10番は自分のあらゆる思いを赤裸々に語った交響曲だ。
説明したいことが沢山あるので当日のプレトークをお楽しみに!!
それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!!
藤岡幸夫