From Sachio
Updated 2006.3.25

みなさんこんにちは。

先週は京都コンサートホールで一般公開無しのコンサートで関西フィルとサンサーンスの3番「オルガン付」。この曲は来月30日に姫路で取り上げるので楽しみ。

さて今週はベートーヴェンの「英雄」交響曲。
ベートーヴェン一般的になんとなく「貧乏で女性にもてなくて結婚も出来ず、耳が聞こえなくなり、不幸を一身に背負った偉大な芸術家」というイメージがあるが、若いころのベートーヴェンは恋多きプレイボーイだったし、すごくお洒落だった。

失恋しても落ち込むタイプではなくすぐ次の女性に恋をしていたといわれる。

彼が不幸だったとされる一つの理由に「ハイリゲン・シュタットの遺書」が例にされるが、今では当時遺書を書くのが流行だっただけともいわれてる(正否は定かでないが僕は信じてる)。

もちろん難聴に苦しかったかもしれないが、ベートーヴェンはそれを強烈に跳ね返すことができる強靭な精神力を持ち合わせてたと同時にとても優しい人間だった。
また彼は多大な借金を残してこの世を去るが、当時かなりの収入があったのにもかかわらず借金までして愛する女性を経済的に助けたともいわれてる(最近では彼には隠し子がいたことはほぼ間違いないといわれてる)。

「英雄」交響曲はそんな彼がギラギラしてた30代前半で作曲した若きベートーヴェンの革命的な交響曲だ。
Esdurのコードの強烈な連打で始まるこの交響曲は、当時では全く新しい驚愕の音楽だった。
今でも楽譜を読むたびにそのスケールの大きさ、ハーモニー、形式、そして音符に宿された魂は新鮮で衝撃的だ。

楽譜を読むだけで体が熱くなってくる。

関西フィルともこの数年何度か取り上げてる「英雄」交響曲。
28日関西フィル&藤岡ならではの新鮮な演奏をお楽しみください!。神戸の松方ホールはロビーからの港の景色が見える、ベートーヴェンには最適な中型の素敵なホールです。
前半のメンデルスゾーンのヴァイオリンソロの松山冴花さんは若手で目下売り出し中!スケールが大きく素晴らしい!

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!

   藤岡幸夫


PS.今月は兄貴分の指揮者広上さんがまた関西フィルを振りに来てくれた。ブラームスでは関西フィルから今までにないどっしりとした音を引き出してくれた。
焼肉屋では事務局長の西浜君と3人で騒ぎまくって楽しかったー。

バックナンバ-


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