From Sachio
Updated 2004.2.2

みなさんこんにちは。
今週は、いずみホールで外山、マルティヌーにシューマンの2番。シューマンは今から13年前イタリアのアッシジのマスタークラスで2週間毎日この曲を振ってた思い出がある。
改めて勉強して当時気がつかなかった事をたくさん発見する。
シューマンの精神的な病との闘いが大きく反映されてる。
一楽章の冒頭は作曲前から心の闇の中から聞こえていたというファンファーレで始まる。このテーマは全曲を通じて随所に効果的に顔をだす。一楽章は病魔との闘争。何かにとりつかれたかのようかな二楽章のスケルツォ。異常にまで華やかに終わるニ楽章の後の深く美しい三楽章。このニ楽章のコーダから三楽章の始まりのコントラストよ!終楽章はシューマンの作品の中でももっとも力強い。
前半の外山先生のディベルティメントは日本の哀愁漂う作品。聴きやすいだけでなくオーケストレーションが絶妙。マルティヌーは二手に分かれた弦楽オーケストラとピアノ、ティンパニが悲しく、激しく強烈な音響を生み出す。僕が今年最も気に入ってるプログラム。
2月7日(土)いずみホール お楽しみに!
    藤岡幸夫

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