From Sachio
Updated 2005.3.2

皆さんこんにちは。
定期、東京公演と本当にありがとうございました!
さて息をつく暇なく「椿姫」です。
僕はガキのころこのオペラを毎晩聴いてて、指揮者になるきっかけになった思い入れのある曲。
以前にも指揮したことはあるが、関西では勿論初めてで、今回のハイライト版は70分強のいいとこどり。
このオペラの魅力を存分に伝えたいと思ってる。
このオペラは素敵なアリアだけでなく、簡単に言うと歌でない部分も大切だ。
ヴェルディのオペラでは最も休符が多くこのドラマを緊張感のあるものしてる。
僕が特に好きなのが二幕。アルフレードのお父さんジェルモンがヴィオレッタにアルフレードと別れるように説得する。初めてヴィオレッタに会った父親は最初は元娼婦であったヴイオレッタを軽蔑していたがその人柄に惹かれていく。それでも娘の結婚のために別れてくれと頼むジェルモン。ついにヴィオレッタは真実の愛のためとアルフレードに別れの手紙を書く。そこにアルフレードが現れる。「なぜ泣いてるの」と問いただすアルフレードに「笑ってるでしょ・・・・」と必死に涙を隠し「私が貴方を愛してると同じくらい私を愛して・・・」と言葉を残して庭に行くだけといって去っていくヴィオレッタ。
この二幕の素晴らしさがどれだけ伝わるかが大きな鍵だ。
最近の関西二期会本公演「椿姫」で歌った日紫喜さん、竹田さん(去年の定期の第九でもテナーを歌ってくださったけど、本当はサラリーマン!!)、藤村さんとの共演。繊細でドラマティックな演奏をお楽しみに!!
3月5日いずみホールでお会いしましょう!!
    藤岡幸夫

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