From Sachio
Updated 2004.11.11

皆さんこんにちは。
日本に戻ってちょっと一息。ブリスベンでの春の祭典は10年ぶりに振ったけどしびれた。この曲の持つ緊張感は独特で最後は一種のエクスタシーに襲われる。これがたまらない。オーケストラも集中力が一点に焦げるように集まっていい音がしてた。この話はまたホームページでします。
9月下旬のスウェーデンから始った海外での連続客演は、デヴュー以来、移動もプログラムも最もハードで大変だったけど、日本に戻ってからニックがロンドンから電話をくれて「サチオご苦労さん!どこもすぐまた来てくれってさ。絶好調だな。」の一言で疲れも吹っ飛ぶ。嬉しかった。
日本にいなくてキンモクセイの香りを楽しめなかったのと日本シリーズを観戦できなかったのは本当に残念。今週末からまたスウェーデンに行ってきます。今度はスウェーデン室内管。このオケは近年ロンドンプロムやアメリカの音楽祭に招かれたり、CD録音などですっかりヨーロッパを代表する室内オケになった。今回初共演だ。ハイドンの交響曲1番と99番、ベルグの室内交響曲にスウェーデン人の新作他。 僕の大好きなハイドン漬けだ。今月末に帰国。
それでは皆さん12月5日、いずみホールのチャイコフスキーで会いましょう!

PS ハイドンの99番はハイドン好きにはたまらなく面白い。一般的なこの曲の評価は知らないが、僕は偉大なる失敗作だと思ってる。和声、オーケストレーション、他アイディア・驚きの満載で、それが故に統一感にかけて一般聴衆には説得力が欠ける。でも僕は大好き。

    藤岡幸夫

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